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必ず最後に愛は勝つ‐1351‐

 今日は朝から現場を回っていました。

 大阪も泣き出しそうな空だなと思っていたら、北摂では雪が降ってきました。

 つぼみをつけた桜の木も本当に寒そう。

 この時期の現場打合せは本当に寒いのです。

 家の形はしていますが、現場は基本外。7、8℃を下回ると足下からかなり冷えてきます。

 冬山に登るくらいの感じで着こんできてくださいねと、いつも伝えるのです。

 先週、「中庭のある無垢な珪藻土の家」の現場へ行くと、クライアントのお母さまが、ぜんざいを差し入れてくれました。

 塩昆布付きです。
 
 是非現場の方にと言っていただいたのですが、この日は大工さんが空けており……

 それだけが残念でしたが、その心遣いは現場の皆に届きました。

 今日は「北摂の家」だったのですが、3階キッチンの横に畳の小上がりがあります。

 その高さを詰める予定でしたが、出来ればクライアントにも見て頂きたいね、という話になりました。

 その場で「早い時期に打合せをお願いしたいのですが」とメールすると、「昼からなら伺えますよ」と。

 急遽、大工さんに式台をつくってもらったのです。

 その甲斐あって、明確に方針が決まりました。

 実は、現在ストップしていた現場があり、その近隣説明に同行しました。

 かなりの住宅密集地で、その分、互いの利害関係もより密接に発生します。

 私が一緒に回ることはあまりないのですが、役所の方からも「できれば建築士の人からの説明のほうが……」と言ってもらい、現場監督と廻ってきたのです。

 結論で言うと、一定の理解を示してもらい、工事を再開することになりました。

 家は幸せを叶えるために創るものです。

 その思いが純粋なら、さらに創り手がしっかりと愛情を注いでいれば、悪い結果になることはないと信じています。

 KANの唄ではありませんが、必ず最後に愛は勝のです。

 ガードマンは、雪が降るなか一日中立ち仕事で、本当に寒いはずです。

 それでもいつもニコニコと迎えてくれるのです。

 そんな彼には申し訳ないのですが、今週末は沖縄に行ってきます。

 私にとっては最後の日本。また週明けにUPしたいと思います。