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北海道800kmの旅‐1165‐

前回は5月3日(日)稚内に着いたところまで書きました。

 4日(月)の朝、曇天の稚内を立ちます。

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 北海道の北端、宗谷岬まで40km弱。もの凄い強風、かつ気温4度でした。

 多少感慨深いものを想像していましたが、あまりの寒さに早々に退散です。

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 しかし一番印象に残ったのは、この最北の地にも、かなりの民家があること。これは稚内でも同じことを感じました。

 日本には、すでに辺境など無いのだと分かったのです。

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 宗谷岬から、今度は東の海沿いを走ると、道内最大の湖、クッチャロ湖。

 ここは、渡り鳥の飛来地。白鳥、鴨が多くいましたが、野生の鳥にエサをやるのはどうかなと思うのです。

 4日の晩は、旭川泊。昼間の気温は25度でした。温度差が20度で、北海道の大きさを体感します。

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何故かモンゴルのゲルに泊まることに。

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 旭川市を見下ろす高台にあります。

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 馬、山羊、兎などがおり、牧歌的な風景が広がっていました。

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 翌朝は朝一番から旭山動物園へ。子供にとってはメインイベントです。

 文字通り、旭川市の東にある旭山にある動物園で、高低差がかなりあります。

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シロクマを観察できるシールズアイ。

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 アザラシの視点で見るという展示ですが、人をエサとして見られる視点とも言えます。

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 一番感激したのは、レッサーパンダの吊り橋。

 飼育スペースと、通路を挟んだ木が、覆いのない吊り橋で木が繋がっています。その高さ3.5m。

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 レッサーパンダは高い所が好きという習性を生かした展示方法ですが、下に飛び降りることも可能な構造。見ていて非常にスリリングなのです。

 それもあって、体感距離が非常に近いのです。

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 テナガザルの展示方法もく同じ手法でした。

 高さが12m程ある鉄塔の上が大きく張り出しています。

 その高所で、テナガザルは素晴らしくダイナミクに、スピード感溢れるウンテイ運動をするのです。

 観客からはその度に、大きな歓声があがっていました。動物園で歓声が上がるなど聞いたことがありません。

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 チンパンジーは彼らの下から。手や足の裏を見れるという展示です。

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 ペンギンも水中トンネルから。下もしくは同じ目線で。

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 キリンに対しては、少し下から目線。

 閉園の危機から、屈指の人気動物園になったというストーリーを聞いても、ピンと来ていませんでした。

 アドベンチャーワールドにも何度も行ったし、そんなに変わらないのでは。規模でいいならむしろ……

 しかし、人気園には十分な理由がありました。

 行動展示というコンセプトが貫かれ、動物に対して観る側の目線が徹底的にデザインされています。

 このデザインは動物園設計の専門家ではなく、各飼育員が深く関わったんではと想像します。

 でなければ、レッサーパンダは3.5mから飛ばない、テナガザルは12mから飛び降りないと、まず言えません。

 さらに飛び降りようと思えば飛び降りれる、構造を認めて貰うにには、行政との折衝も難航を極めたと思うのです。

 結果は子供の喜び様が全てでした。私の知る限り、文句なしに日本一の動物園です。

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 4時間みっちり遊んで旭川駅前に移動。

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 旭川ラーメンの有名店、青葉台へ。

 塩、しょう油、味噌とも間違いのない味でした。女将さんがユニークでとっても元気。

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 札幌までは高速でもどります。1時間半の移動。

 まずは北海道大学のイチョウ並木。

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 チューリップと大通り公園のテレビ塔。

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 大通り公園やや西にあるのがブラックスライド・マントラ。

 2日前、存分に遊ばせて貰ったモエレ沼公園の設計者、イサム・ノグチの作品です。

 私も滑ってみましたが、どの滑り台よりスピードがでます。ここでは人に重力を再確認させたかったのでは。

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 夕食は夜のススキ野で。

 時間があれば余市にも行ってみたかったのですが、今回はここまで。

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 小樽運河の夜景をみてから、フェリーに乗船しました。

 今回の目的は、日本の北端を見るでした。

 東端の南鳥島、南端の沖ノ鳥島。この2つは、ちょっと一般の方法では難しそうです。

 しかし、西端の与那国島なら行けそうです。

 どうせなら、今度は地球の端っこを。と書いて、地球に端っこなど無いことに気づきました。ミクロ側から見るので端っこという発想がある訳です。

 しかし、ミクロの視点があってこそマクロの視点も活きてきます。

 旅に出ると、街や人、あるいは言葉や風習が違うことに刺激を受けます。しかし、同じ人間で、本質的には変わりがないことを知る。

 自分を知ることは、こんな事の積み重ねなのかもしれません。

 北海道内で820km走りました。大阪-舞鶴を合わせると丁度1000kmくらい。我ながら良く走りました。

 若い頃、冬の北海道は良く走りましたが、一つ念願がかないました。

 多少スケジュールの詰め込みすぎは否めません。秋の連休は、のんびり釣りでもいこうかと……

<目指せ、家族で47都道府県制覇>

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