先週の金曜、少し早めに上がって京都へ向かいました。
四条大橋から北を望むと「京の七夕」と見えます。確か仙台の七夕祭も8月だったはず。
川に沿ってイルミネーションが連なっていますが、多くの人がカメラを構えていました。私もその1人ですが。
人は、光、動き、音に集まりたくなるそうです。
四条大橋を渡り、北に上ります。
中学・高校の大先輩が、祇園へ行こうと声を掛けてくれました。
打ち水をした路地の奥にある割烹。
大先輩と舞妓さんがすでに見えていました。
祇園白川を眺めながら、淡く、繊細な京懐石を堪能したのです。
その後、良く知られたインテリアデザイナーがデザインしたお茶屋さんへ。
1階のバーで少し飲みました。
この方とは、これまでに何度かご一緒しましたが、一切お代を受け取って貰えないのです。
年齢がどれだけ違っても、自分のお金で飲むのは当たり前のこと。
この日も受け取って貰えなかったので、心からお礼申し上げた上で「出させて頂けないなら今後は遠慮させて頂きます」とご連絡しました。
可愛げのない後輩だということは良く分かっています。
これまでの人生で、先輩に可愛がって貰ったことは一度もありませんから。
私は仕事でも、仕事以外でも、常に自由を求めてきたのだと思います。
自由とは、誰にも頼らないからこそ実現できるもの。飲食代を出して貰うことは、自由の対極にあることです。
時にはとびきり美味しいものを食べることも、芸妓を上げることも、人生の肥やしになるのだと思います。
しかし、今の私にそこまでの時間はありません。
非常に温厚で、スケールの大きな方だったので、ご一緒させて頂いたのですが、失礼なことをしてしまいました。
しかし、それぞれの場面での選択肢は常に1つです。引き返すことはできても、進む道は1本しかありません。
友達、先輩、後輩……少ないよりは、多いほうが良いに決まっています。
しかし、私は自由を求め、仕事に身を捧げました。そのことに、一切の後悔はありません。
今のところは、ですが。
憧れた仕事は、小説家、画家、プロレスラー、漫才師等など。
そこには、自由の風が吹いているように思えたのです。
自由の風。
その響きが好きなのは今も昔も全く変わりません。
■■■毎日放送『住人十色』4月14日5:00pm~5:30pm
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■『homify』6月29日に「回遊できる家」掲載
■『homify』6月2日に「イタウバハウス」掲載
■『houzz』5月28日の特集記事に「あちこちでお茶できる家」掲載