タグ別アーカイブ: 全力に悔いなし

快進撃はとまらない‐1769‐

 
 現場での定例打合せは、隔週を基本としています。

 「おいでよhouse」は、第1、第3の水曜日。

 クライアントの予定、監督の予定、そして私の予定を擦り合わせるのは、なかなか大変です。

 それで、曜日と周期のルールを決めて、2ヵ月から3ヵ月位先くらいまでは、スケジュールを決めているのです。   

 工事の序盤、中盤と比べると、終盤は徐々に課題も減ってくるので、自然と雑談も増えてきます。

 昨日も課題の打合せを終え、四方山話をしているとあっという間に3時間が経っていました。

 ご主人に「そろそろ仕事に戻りますね」と声掛けをして貰い気付いた次第で。
 

 私も飛ぶように会社に戻り、お握りだけ買って京阪萱島へ向かいました。

 ひとりの移動は、運転手付きの電車に限ります。

 駅前からの裏道を抜けて「かやしま写真スタジオOhana」へ。
 

 2009年秋の竣工なので、11年目に入りました。 

 レセプションと階段は、この時期が特に暖かいのです。

 2階ものぞいてきました。

  勝手知ったると言うか、苦闘の結果と言うか……

 本当に懐かしい気持ちになるのですが、道路収容に掛かり取り壊すことになったと聞いたのが4年前。

 何とか近所に敷地が見つかり、昨年からOhana第2章が動き出したのです。

 新店舗のコンセプトは「あの森のOhana」。

 まだ競争見積りがスタートしたばかりですが、このタイミングで現場日記もスタートするつもりです。良ければそちらもまたのぞきにきて下さい。
 

 現場説明を終え、予定していた帰りの電車に飛び乗り「ふ~」と一息。

 この数年、一番沢山仕事をして貰っている建築会社の社長に「所長、そんなに慌てなくてもいいんじゃないですか」と言われます。

 もっと早く進めて欲しいと言われるクライアントも実際に居ますし、求めて貰っている間に頑張っておかなければ、悔いを残すことになるような気がするのです。

 マラソンの途中がどれだけ辛くても、終わった後に頑張ることは一切できないという言葉が耳に残っているのです。

 子供達にも、「お父さんは特別な才能を持っている訳ではないけれど、毎日全力で働くことだけは続けてきた」と言ってきました。

 子供だけには、このことは言い続けるつもりです。

 先月中頃だったか、娘が「卓球の個人レッスンを受けたい」と言いだしました。小学校の時に見てくれていたコーチと話しができたそうです。

 先日も、個人戦3位の結果を出してくれたのですが、目標にしている大会がいくつかあると聞いており「分かったよ」とOKしました。

 久し振りに私も見に行ってきました。

 私も温泉卓球レベルなら、経験者以外にはそう負けないので、それなりに自信を持っています。
 
 しかし1年前、ついに本気の勝負で負けてしまいました。いわゆるガチです。

 その頃からも各段にレベルアップしていました。

 

 とても熱心なコーチで、2人はまるで会話をしているよう。

 こういった景色は何とも清々しく、気持ちのよい景色です。

 全力に悔いなし、という言葉を思い出すのです。
  

   
  自分の娘ですから、身体能力はある程度把握しています。本気でやればかなりのところまで行けるとは思っていました。

 が、想像以上でした。

  第4シードから、県の団体戦で優勝してきたのです。本人はオールストレート勝ちとのこと。

 もう快進撃がとまりません。

 この先はもっと大変だ、などと野暮なことは言いません。「成功を恐れるな」で、是非とも一番高いところまで行って欲しいものです。

 「ガチ」の由来は諸説ありますが、プロレスにおける「セメントマッチ」から来たという説も有力です。
 
 「ブック」と呼ばれる脚本があるエンターテイメント色の強い試合ではなく、本気の潰しあいの試合を指すのですが、そこから「ガチンコ」という隠語ができました。

 それがお茶の間に広がり、「ガチ」となったのです。

 できれば、数学のほうも「ガチ」でお願いできると、お父さんは最高に幸せなのですが。

 そこのとこ宜しく、と永ちゃん風に締めておきます。
 

■■■12月28日発売『suumoリフォーム(関西版)』にインタビュー記事掲載

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【News】
■1月27日 『2021Best of Houzz』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■9月11日発売『リフォームデザイン2020』「回遊できる家」掲載
■5月16日『homify』(英語)の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
■5月10日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行に巻頭インタビュー掲載

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

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全力に悔いなし‐1626‐

 日曜日は前々日までの雨予報を覆し、青空となりました。

 娘にとっては小学校最後の運動会で、ひとえに喜んでいたのです。

 戦時中、天気予報は最高レベルの国家機密だったいう記事を読みました。

 ロケット、GPSなど、軍事技術の進歩が暮らしに恩恵を与えたのですが、天気予報こそ最たるものでしょう。

 国の威信を掛けて取り組んできたはずが、ここまで見事に外れるとは。

 自然とは凄いものです。

 6年生の体格は、1年生の倍以上に感じます。

 人が急速に成長する時期に、6学年もの子供達が会する小学校ほど、ドラマチックな風景は無いかもしれません。

 それも今回で最後。

 うちの子供達は、学年一とは言わないまでも、兄妹とも足が速く、運動会では随分楽しませて貰いました。

 やはりリレーは今も花形種目です。

 保育園の最終年では、アンカーでぶっちぎりの1位。最高に喜ばせてもらったのです。

 今回は、1レースの第2走者で登場。

 2位でバトンを受け取るとグングン加速し、第1コーナーでトップを捉えました。

 バックストレートで帽子を飛ばして抜き去りトップへ。

 無事第3走者へとバトンを渡しました。

 チームは更にリードを広げて1位でゴール。

 後で聞くと、「みんな喜んでくれたよ」と。

 ひとり選手が足りないとかで、続く2レースにも登場。

 そういえば、年長組の時も2回走っていました。

 皆が求めてくれるなら、これ程遣り甲斐のあることはないはずです。

 今度は4位でバトンを受け取りました。

 特に走る練習をしている訳でも、教えた訳でもないのに、飛ぶように駆け抜けていきました。

 3位との差はかなり縮めましたが、順位は変わらず。

 続けてのレースで、大きく肩で息をしていましたが、充実感が伝わってくるようです。

 運動会のラストを飾るのは恒例の組体操。

 途中にダンスもあり。

 ウェーブで締めくくりました。

 運動会も色々と難しい時代に入っていますが、皆で協力する団体演技は素晴らしいものだと思っています。

 “One of them”の人生を送って欲しくはありません。

 だからこそ“One of them”の時間を、精一杯生きて欲しいと思うのです。

 学生の頃「縛られたくない」と突っ張っていても、社会にでれば、そんな戯言は通用しません。

 縛られないどころか、誰も興味さえ向けてくれません。本当の自由が待っているのです。

 そんな人に限って「政治が悪い」などと言い出すもの。

 我慢すべき時には我慢して学び、培った能力をいずれは世間にお返ししなければならないのです。

 昨年から受け持って貰っている担任の先生も、最後の演技が終わった瞬間、涙ぐんでいるように見えました。

 40歳少し前と聞いていますが、この日も全力疾走で校庭を駆けまわり、生徒に尽くしてくれていました。

 こんなエネルギッシュな先生と出会えた子供達は幸せです。

 塩漬けのない肉と折檻されない子供は腐敗する。

 デンマークのことわざですが、勿論、折檻されたことも、手を上げられたこともありません。

 厳しくも、愛情を持って指導して貰い、感謝しかないのです。

 長男の時も、娘の時も、下町の公立小学校ですから色々ありました。

 それでも娘が5、6年生を楽しく過ごせているのは、この先生に負うところが大きいと思っています。

 夕食時「○○先生が走る姿は、ミッション・イン・ポッシブルのトム・クルーズばりだったと、褒めておいてあげてよ」と伝えました。

 すると、兄妹に「どれだけ上から目線やねん」と突っ込まれました。

 最大の賛辞のつもりで、出来れば本当に一杯奢って差し上げたいくらいなのですが。

 全力を出さなければ言い訳ばかりが先に立ちます。

 全力に悔いなし。

 いつも変わらぬ原理原則です。

 それは、そうしなかったことがあり、それを認めた人にしか分からないことでもあるのです。

■■■『suumoリフォーム 実例&会社が見つかる本 関西版』2019年9月30日発売に「回遊できる家」掲載

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『大改造!!劇的ビフォーアフター』7月21日(日)BS朝日で「住之江の元長屋」再放送
『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
ギャラクシーブックスから2017年11月27日出版
amazon <民家・住宅論>で1位になりました
『homify』5月7日「碧の家」掲載
『houzz』4月15日の特集記事
「中庭のある無垢な珪藻土の家」が紹介されました
『デンタルクリニックデザイン事典vol.1』4月1日発売に「さかたファミリー歯科クリニック」掲載
「トレジャーキッズたかどの保育園」
地域情報サイトに掲載されました

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