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17年前の恥ずかしい自分‐2050‐

先週の土曜日、大阪府建築士会のイベント ■HOUSE DEVICE-建築士会の建築家と家をつくろう ■ に参加してきました。

秋晴れに恵まれた大阪市立住まい情報センター。

5階の研修室は4階の図書館からもアクセスできます。

ちなみにこの図書館、建築雑誌がかなり充実しています。

建築家12人が集まってのイベントでした。

建築家自身による主催で、画期的な試みと言えます。

以前、建築家紹介会社に登録していた時は、こういったイベントに良く参加していました。

香川や島根へも行ったことがあり、とても楽しかったことを思い出します。

残念ながら、午前中に訪れた方は居らずで、昼食時に付近を少し歩いてみました。

大阪一賑やかな天神橋筋商店街はこの人出です。

久し振りに訪れましたが、変わっている店もありました。

折角ならちょっと足を運んでくれればと思いますが、客引きをするようなイベントでもなく……

結局昼からの来場もなく、残念な結果に終わりました。

しかし、同業者と会う機会は本当に少ないので、情報交換をさせて貰うだけでも価値があります。

比較的お若い方にご挨拶すると「随分前にお会いしたことがあるんです」と。

聞くと、17年前にアトリエmのオープンデスクに参加したことがあるとのことでした。

思い出せないので「20日間完走されましたか」と聞くと、「3日で辞めたんです」と。

理由は、弁当を持って来ないことを私が怒ったのが要因だったそうです。

当時は学生は手弁当が基本だと思っていたのと、何より35、6歳と言えば最も血の気の多かった頃で……

「それくらいで怒って酷い所長やね。本当に済みませんでした」とお詫びしました。

オープンデスク卒業生で、工務店をしている人は居ますが、設計事務所を経営している人は初めてで、更にかなり大きな仕事もされていました。

「怒られてトラウマになっていませんか?」と聞くと「それは無いです」とのことでした。

17年前の自分を思い出させてもらいました。火が出る位恥ずかしい自分ですが。

正しいと思っても(このケースは間違っていますが)、そう簡単に怒らないようにしようと肝に銘じたのです。

今回のイベントはこのような結果でしたが、またトライするとのこと。

その時も参加してみたいと思っています。

■■■8月1日プールのある「ささき整形外科 デイケアセンター」オープン

■■4月6日 『かんさい情報ネットten.』 浅越ゴエさんのコーナー に出演

■ 『ESSE-online』にコラム連載

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Z世代 VS 元新人類、完敗‐2048‐

■HOUSE DEVICE-建築士会の建築家と家をつくろう ■

・日時:2023年10月7日(土)10:00~16:00
・場所:大阪市立住まい情報センター 5階 研修室
※入場無料・予約不要

土曜日は第2の仕事場と言ってもよい、梅田のショールーム回りでした。

インバウンドは更に加速している感じ。

ルクアとルクア イーレをつなぐアトリウム広場もこの賑わいです。

アトリウム広場から陸橋を渡ってグランフロントに入るのですが、なぜかいつも目がいくHEP FIVEの観覧車。

1998年11月のオープンですが、乗ったことがあるのは1回だけ。

2014年8月24日のことです。

長男が小学4年生、長女が小学小学1年の時でした。

私は高い所が大の苦手で随分拒んでいたのですが、何故かこの日乗ることになってしまいました。

子供達2人は、もうノリノリです。

若い頃はそうでもなかったのですが、30代の半ばあたりから、飛行機、ジェットコースター、そして高い所がだんだん駄目になってきました。

上昇を始めた時から緊張していましたが、梅田センタービルの高さを超えたあたりからもう窓際にはいられないほど。

最高地点あたりで撮った写真はほぼブレブレで、これが一番ましな写真。

この日記に使おうと頑張ったのですが、腰が引け引けだったのです。

それで上げていなかったのですが、今回初だしです。

地上(といってもHEP FIVEの屋上ですが)に戻った時の安堵感は忘れもしません。

観覧車には二度と乗るまいと心に誓ったのです。

話は逸れましたが、この日も夕方まで時間一杯打合せをして帰ってきました。

その前日は、満月の中秋の名月でした。

今月初め、スーパーブルームーンをiPhoneで上手く撮れたという記事を上げました。

「月」を2回はアップしないかなと思い、あまり気合を入れて撮っていなかったのが上の写真です。

長女が学校から帰ってくるなり「お父さんのiPhone貸してくれる?」と。

月を撮りたいとのことで、「いいよ」と渡しました。

それがこの写真。

私の中秋の名月より、 スーパーブルームーンより数段上です。

どうやって撮ったのか聞くと「オートフオーカスを長押しでロックして、ここを調整して……」と教えてくれました。

彼女はiPhone11ですが、iPhone14PROにしかない機能なので、私のスマホで撮りたかったそうです。

そして「エアドロ(AirDrop)で送って」と。

Z世代と言う言葉をよく聞きます。

自分の子供がそうだという認識はなかったのですが、間違いなくスマホネイティブのZ世代でした。

40年前、私たちも新人類と呼ばれたのですが、30代の半ばあたりから、色々なものが苦手になってきました。

それは、子供ができた年齢と一致します。

守りに入ったつもりはありませんが、どこかで「絶対に死ねない」という気持ちもあります。

チャレンジ精神があり、勇気をもって、知らないことにもどんどんトライすることはとても重要です。

しかし今は、攻めるところは攻め、守るところは守る。そんな感じだと思います。

家族や社員をもつと、自然とそうなっていくのでしょう。

ただ、Z世代 VS 元新人類。「月」の写真勝負は完敗でした。 iPhone の勉強はもっと頑張ります。

■■■8月1日プールのある「ささき整形外科 デイケアセンター」オープン

■■4月6日 『かんさい情報ネットten.』 浅越ゴエさんのコーナー に出演

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10月7日(土)天六でイベントに参加します。新しい物語がはじまる、かも‐2047‐

来週の土曜日、10:00から天六にある大阪市立住まい情報センターでのイベントに参加します。

大阪府建築士会住宅を設計する仲間達が主催するイベントですが、フライヤーに名前のある中澤博史さんが現在のリーダー。

歴代のリーダーもそうでしたが、いつも積極的に動いて下さり、本当にお世話になりっぱなしなのです。

前回、住まい情報センターに行ったのは、2017年11月のセミナーだったと思います。

参加者はこのくらいで、正直「少なめだなあ」と思っていました。

しかし今は、誰でも自由に参加できる場が、どれほど有難いものかを知りました。

例え一人でも相談に見えたら、しっかりご案内させて頂きます。

リーダーの中澤さんは、近大建築学科の先輩でもあるのですが、このフライヤー、アトリエmバージョンも制作してくれました。

作品は3つの庭を持つガレージハウス」です。

そしてこちらは、近大の更に先輩である、大西憲司さんの作品です。

その他、6人分のフライヤーまで制作して下さいました。

中々できることではありません。

折角の機会なので、当社の作品集もリニューアルしました。

WORKSⅠは新築住宅。

8枚綴じなので、表紙以外に7作品の掲載です。

大分作品ができたので、3冊体制にしたのですが、それでもどれを載せるか悩みます。

「H型プランの平屋」など、比較的新しい作品を中心に構成しました。

WORKSⅡはリノベーションです。

表紙は、外観メインのものと、内観メインのものを織り交ぜて構成します。

各作品ページは、写真だけでなく、コンセプト、図面、データも載せています。

一目で楽しんで貰うには、どうすれば良いかをずっと模索しているのです。

「ときめく紺色の家」は、特に楽しいページに仕上がっているのではと。

WORKSⅢは住宅以外です。

クリニック、オフィス、保育園と、本当に色々な仕事をオファー頂きました。

「Ohana」に至っては、2度も設計させてもらいました。

道路収容があってのことですが。

全21作品の中で、一番古いのは2012年2月完成の「あちこちでお茶できる家」です。

2冊体制の時は、選から漏れていたのですが、今回復活してもらいました。

10年以上前の仕事ですが、作品集に載せれていないことが気になっていました。

「見ていて楽しい」と言えば、この作品を置いておくことはできません。

家づくりは、「物語と余白」が大切です。

愛情を注ぎたくなる物語と、感情を移入できる余白が必要なのです。

寺山修司の演劇論を読んで確信しましたが、この家は物語が満載なのです。

1日だけのイベントですが、もしかすると新しい物語が始まるかもしれません。

是非遊びに来て下さい。

その物語は、私以外の誰かとであっても、全力で応援します。

先輩方の献身性を見てそう思いますし、そんな歳になったのかなとも思うのです。

■■■プールのある「ささき整形外科 デイケアセンター」8月1日オープン

■■4月6日 『かんさい情報ネットten.』 浅越ゴエさんのコーナー に出演

■ 『ESSE-online』にコラム連載

10月11日「テレワーク時代の間取り」
9月18日「冷蔵庫の位置」

■11月28日『homify』の特集記事に「回遊できる家<リノベーション>」掲載
■11月17日『homify』の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載

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あなたもよくなれ、わたしもよくなれ、みんなよくなれ‐1430‐

 昨日は天六にある大阪市立住まい情報センターでの、セミナーでした。

 天神橋筋商店街のすぐ東にある、10階建ての立派な建物です。

 8階から10階の「大阪暮らしの今昔館」は江戸時代の街並みが再現されており、なかなか見応えがあります。

2008年に子供達と訪れましたが、現在は外国人に大人気のスポット。

 エレベーターはいつも外国人でいっぱいなのです。

 今回の会場は5階にある研修室。

 4階にある「住まいのライブラリー」と吹抜け階段で繋がっています。

 昨年の4月、他団体の主催でしたが、3階にあるホールが会場でした。

 その際は60名の申込があり、40名の参加がありました。

 この日は14名の申込があり、参加は7名。

 1人のお母さんが赤ちゃんを抱っこしていたので8名とも言えますが。

 昨年4月も、人数を気にしても仕方がないと書きましたが、折角なら参加が多い方が嬉しいのが本音です。

 しかしこれは全て私の問題。自分の集客力のなさを思い知り、訴求力が足りていないと痛感するのです。

初めて講師をしたのは2011年7月2日のことでした。

 この時は新聞広告が入ったにもかかわらず申し込みは15名、参加は8名でした。

 それなりに出来たように書いていますが、正直、内容は全くでした。あがっていた訳ではないのですが、早口、抑揚がなく、内容を詰め込みすぎ。

 実は、大学時代の後輩がひとり参加してくれたのですが、この日記ではそこにも触れていません。

 ようは散々だったのですが、参加者の方には申し訳ない気持ちしかありませんでした。

 セミナーは今回で数えて16回目。初めて合格点がだせるかなと思っています。

 セミナーのあと、相談希望の方と1時間くらい話しましたが、とてもよい笑顔で、楽しかった、ためになったと言ってくれました。

 回を重ねるごとに、構成、話しかた、タイミングなどを改善してきたつもりですが、それらはテクニックでしかありません。

 一番大きいのは「参加してくれた方に幸せになってもらう」という気持ちが多少なりとも持てるようになったからだと思います。

 昨日、こんな場面がありました。

 セミナーが始まってすぐに、参加者の方が質問をされました。

 司会の方が気を遣って「質問の時間は後でとりますので、セミナー中は控えて頂けますか」と。

 その方は「人数がこれだけしかいないのだから、もっとフレキシブルでもいいのでは」と。

 セミナーは始まったばかり。ここで、押し問答をしていても仕方ありません。

 その方、また参加者の方にとって、一番よい方法は何かと考え「途中で質問頂いても大丈夫です。ただ、できれば挙手頂けますか」と答えました。

 それで納得されたようで、最終的に途中の挙手はなく、最後にまとめて質問されました。

 私の尊敬する経営者、恩田さんが主催する勉強会があります。

 ボランティアで経営を教えていただくのですが、勉強会が始まる前にトイレで「今日お見えの皆さんの、決算書がよくなりますように」とつぶやいてから講義を始めるそうです。

 そんな仙人のようなことは自分には出来ないと思っていたのですが、これが驚く程効果があるのです。

 仕事は好きで、楽しくしているつもりですが、中にはシビアな打合せもあります。

 そんな時ほど「○○さんに幸せになってもらえますように」とつぶやいてから打合せに入ると、思った以上に良い方向へ展開していくのです。

 考えてみれば当たり前です。

 逃げ腰で、こわごわ話すのと、少しでも幸せになってもらえるよう、改善策を探るのとが、同じ結果であろうはずがありません。

 あなたもよくなれ、わたしもよくなれ、みんなよくなれ

 この恩田さんの哲学に何度も救われた気がします。

 仙人になることはできません。しかし、1人だけで幸せになることは不可能なのです。

 人生はいつも総懺悔です。

 前回まで参加してくれた全ての参加者に頭を下げたい気分ですが、出来ればまた参加して貰えると嬉しいのですが。