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イノベーションとリノベーション‐1209‐

■10月10日(土) 3:30pm~6:00pm 京都BAL 地下2階
丸善<京都本店>にて
「無料相談会」に参加■

 昨日のワールドビジネスサテライトでも特集された、セブンドリーマーズ・ラボラトリーズの新事業。

 Yahoo!ニュースにも取り上げられた、全自動の洗濯物折り畳み機でした。

 「人類の夢」とういうタイトルも踊っていました。

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 今年4月にグランドオープンしたセブンドリーマーズの梅田ラボ。当社が設計しました。

 同級生である、社長の阪根から声が掛り、初店舗となる、芝公園ラボ銀座ギャラリーの打合せに行ったのが2013年の秋。

 現在のロゴがまだ決まる前でした。

 まさにそのブランド誕生する前だったのですが、その場で阪根は「今はまだ言えないが、世界があっと驚く物を発表する」と言っていました。

 7Dのキーワードはイノベーション(技術革新)。

 オーダーメード・カーボンシャフト無呼吸症候群デバイスに続き、まさに世の中をあっと言わせたのです。

 パナソニック、大和ハウスという、ビッグエンタープライズを両脇に従え、インタビューを受ける姿は圧巻でした。

 発明王トーマス・エジソン。多くの言葉が教訓として残っています。

 「天才とは1%の才能と、99%の努力による」

 「毎日18時間私は働く。これだけ働いたら、人の倍成功しても当たり前だろう」

 「成功するために一番確実な方法は、必ずもう一度だけ試してみることだ」

 主体性をもち、自分で突破する。リーダーが最も好む言葉です。勿論私も含めてですが。

 しかし、これまでのセブンドリーマーズの発展をみて、この言葉が最も欠かないと感じます。

 「すばらしい発明だからといっても、自然に広まってはくれない」

 エジゾンは、白熱球、電話、映画など多くの発明もしくは、劇的な改善をしました。同時に、GEというメーカーの創設者でもあります。

 どれほど良いものを作っても、それを製品化し、買って貰い、手元に届かなければ、エジソンの名が、これほど世に残ることはなかったでしょう。

 セブンドリーマーズの阪根は、アメリカで博士号を取っている通り、経営者であると同時に優秀な研究者でもあります。

 しかし、学生時代「俺はプロデューサータイプ」と言っていた通り、この部分の能力が突出している感じがします。

 建築においても、イノベーションによって、建物の形態は大きく変わりました。


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 先月訪れた、長崎の出島エリア。

 鎖国時代に、貿易が許された街です。

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 その地に建つ長崎港ターミナルは1995年、高松伸の設計です。

 技術革新がなければ、このような造形は実現できなかったはず。

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 こちらは、佐世保港近くの商店街。

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 一方で、古びた街並みに、安らぎを覚えるという事実もあります。

 建物一つに注目すればイノベーションですが、街という視点に立てば、リノベーションとも言えます。

 リノベーションとは既存のものの価値を上げることを意味します。このミクロの視野とマクロの視野があることが、建築を面白く、奥深くしするのです。

 先日、矢沢永吉がこんなことを言っていました。

  「僕達の仕事は地味な仕事。ステージで歌うという、同じことを何十回、何百回とやってきた」

 派手だけど地味な仕事。この感じ良く分かります。

 私達の仕事、建築設計は人生におけるお祭りのような仕事です。しかし、それを楽しみながらも、浮かれていたは良い仕事は出来ません。
 
 セブンドリーマーズの発展を刺激にしながらも、地道に、今手元にある図面と向き合う。それが私達の仕事です。

 ランドロイドは2016年の発売を発表しました。

 パブリックなコメントでは、女性と言うコメントはありませんでしたが、特に主婦のからは熱い期待が届くはず。

 女性の味方はいつも強いのです。

「梅田ラボ」OPEN‐1155‐

 4/2(木) 11:00 セブンドリーマーズ・梅田ラボがグランドオープンしました。

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オープニングレセプションが3月27日。29日まで内覧会が続きました。

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 エントランスから奥に入るとラウンジエリア。その背面ディスプレイは全く手が付けられていませんでした。

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 これはCFRP(カーボン繊維強化プラスチック)から黒いダイヤモンドをイメージしたものです。

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 側面から見ると、ダイヤモンドカットが分かるでしょうか。

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 ラボの心臓部はなんと言っても試打エリアです。

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 その横にはワーキングスペースがあり、この場で測定、調整が行われます。それがラボとギャラリーの違いなのです。

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 更衣室の壁は床材と同じ材で貼られています。

 その材をくりぬき、アクリルを埋め込んだロゴですが、現場は非常に苦労していました。

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 この更衣室エリア、ダイヤモンドディスプレイがようやく形になったのは昨晩遅くでした。

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 今日から1週間は雨予報です。その寸前、快晴に恵まれ、桜の満開宣言の中、梅田ラボは船出をしました。

 よくここまで来たというのが、実感です。

 以前、コピーラーターの糸井重里氏が「おもつらい」と言っていました。「面白い+辛い」の造語です。

 もの創りとは、なんと、おもつらいものか……

 「梅田ラボ」について、2回続けてUPしましたが、私にとっても今日で一区切り。

 出来たこと、足らなかったことを精査したいと思います。

仕事という舞台‐1154‐

■■■ セブンドリーマーズ・梅田ラボ ■■■
     ■■ 4/2(木) OPEN ■■

 先週金曜日は、セブンドリーマーズ・梅田ラボのオープングレセプションでした。

 本当に多くの方に来場頂きました。心から感謝申し上げます。

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 写真があまり撮れなかったので、昨日も少しのぞいてきました。

 駅前第2ビル前の桜は、7分咲きくらいでしょうか。桜は背景が濃い色だと撮りやすいのです。

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 人通りの多いところで、駐車違反を取り締まる、緑のおじさんも立ち止まって見てくれていました。

 大阪駅側のアーケードに面し、西隣はIBS石井スポーツです。
 
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 アーケード側からアプローチすると、石貼りの床。

 石、フローリング、カーボンが入り混じるスロープから奥に進むと、ガラスに面してラウンジエリアがあります。

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 ここに、当日届いたLC1とケンオクヤマデザインのソファが並びます。

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 ラウンジエリアの対面にあるのが、更衣室エリア。

 床材と同じフローロングで立ち上げました。このシャープなエッジは、大工が三晩かけて仕上げてくれた箇所です。

 是非手に触れて欲しいポイントなのです。

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 試打エリアは2打席ありますが、奥のブースが心臓部。

 「測定できないものは作れない」の言葉通り、解析力、設計力こそがセブンドリーマーズ製シャフトのオリジナリティーです。

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 それらのデータが、ヒットスクリーンに映し出されるのですが、このシュミレーションゴルフだけでも体感の価値ありです。

 ゴルフに興味のある方は是非訪れてみて下さい。

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 セブンドリーマーズの創設者で社長の阪根。30年来の友人ですが、忙しい中、昨日も現場に立っていました。

 セブンドリーマーズでも多くのプロジェクトを束ね、かつスーパーレンジ工業というCFRPのトップメーカーを経営します。その手腕に一目置かれる存在です。

 そう言えば、近いうちにテレビ出演もあると言っていました。分かればここでも告知したいと思います。

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 左は店長の子安さん。長くゴルフ業界で働いてこられた、爽やかな方です。歳を聞くと、更に驚くほど若いのですが。

 右はスタッフの笹川さん。アルペンスキーでは長らく大阪の国体選手でした。学生時代からの本当にお世話になりました。

 「白馬の山小屋」は、ご実家のセカンドハウスで、私にとっては2人目のクライアントでもあります。

 「永遠のアルプスの少女ハイジ」とは阪根の言葉。

 誰からも愛される人柄は、関西スキー界で知らない人はいません。

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 当面は2人が中心となって、梅田ラボは運営されて行きますが、この日も、各部署の担当者が集っていました。 

 仕事人生は舞台に例えられます。

 主役、ヒロインから、脇役、通行人Aまで。全てに意味があるから、その役柄があります。

 主役は常にスポットライトを浴び、舞台が成功すれば賞賛を、そうでなければ非難を一手に受けます。

 しかし、その舞台を成功させるという目的が一致していたなら、それぞれの役割に貴賎等ありません。

 役割を理解し、それぞれが持てる才能を十分に発揮して、目的を達成する。そこを共有できているか、否かが、成否を分けるはずです。 

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 金曜日は「羽衣の家」「イタウバハウス」のクイアントも遊びに来てくれました。

 「羽衣の家」のクライアントはスキー部の先輩で、阪根と私に花束をプレゼントしてくれました。

 建築家という仕事も社長業と同じく、賞賛と非難を一手に引き受けざる得ない仕事です。どれほど現場、スタッフが頑張ってくれたとしても、両方を引き受けるしかありません。

 成否を背負うチャンスを与えられたなら、覚悟を決めるしかないのです。

 しかし、花など貰ったのはいつ以来でしょうか。こういったところに、育ちの違いが確実にでます。

 叩き上げのバイタリティーと3代目の育ちの良さ。両方あればベストですが、それこそ矛盾するものでしょうか。