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共通テストのコルビュジエを解いてみる‐1974‐

先週火曜日に【ゲンバ日記チャンネル】をUPしました。

https://youtube.com/watch?v=7DLD8Wj9ryo%3Frel%3D0

半地下の音楽室のある「没頭できる家」のEpisode1です。

なかなか編集ができずで、まだ昨年分。

基礎完成までですが、よければご覧ください。

先週土曜日から、大学入学共通テストが始まりました。

外はシトシト冬の雨。梅の蕾も雨濡れて寒そう。

初日は社会、国語、外国語でした。長男は文系私学の志望なのでこの日だけの受験です。

帰ってくると、国語の第1問にル・コルビュジエがでてきたと教えてくれました。

【文章Ⅰ】は、病床に伏す正岡子規が、障子を当時は高価だったガラスに変えたことで、窓の役割が大きく変わったという話から始まりました。

続いて、ル・コルビュジエは窓と壁をどう構成するかを、いかに重要視していたかという話へ展開していきます。

【文章Ⅱ】では水平連続窓が特徴のサヴォア邸の写真も登場します。

壁のもつ意味は、風景の観照の空間的構造化であるとしました。

そして、建築は「沈思黙考の場であり、瞑想の場でもある」という結論へと導かれていきます。

国語は200点満点ですが、第1問は12問あり配点は50点。

折角のお題なので、久し振りに解いてみました。(⇒は間違った問題です)

①1 ②3 ③2 ④4 ⑤3 ⑥2⇒3 ⑦2 ⑧5 ⑨3 ⑩2⇒4 ⑪2 ⑫4⇒3

3問間違いの35点でした。

丁度70%なので、まあまあといったところでしょうか。

結局、近畿大学しか通っていないのですが、国語と世界史は結構自信がありました。

写真画像でなく、ペーパーに書き込みながら解けば⑩、⑫もとれたかも……は当然負け惜しみですが。

昨年末、娘たっての希望でホームステイに行っていました。

見送りには行けなかったので、お迎えだけ関空に。

場所はオーストラリアで8日間。

現地のホストファミリーにお世話になったのです。

最近でこそ、少し円が盛り返していますが、一番弱かった時。

それはそれでそれは堪えましたが、タイミングはそれ以上に大切です。

最高に楽しかったようで、好きな英語を伸ばしてくれればと思います。

長男は社会では世界史を選択しています。

試験前日、参考書をみながら問題を出してくれというので少し手伝いました。今でも結構覚えているものです。

受験勉強としては実を結びませんでしたが、特に国語の試験は大好きでした。

サトウハチロー、山本周五郎、宮本輝、星新一……一流作家の文章は読んでいて楽しかったものです。また、世界史は世の中の流れを解釈するのに、今でも役立っている気がします。

気がしているだけかもしれませんが、そう思えるだけでも幸せなものです。

点数も大事ですが、折角若い命を燃やすのですから、興味のある科目を勉強して貰いたいというのが私の希望です。

ここからはいよいよ2次試験が始まります。

「没頭できる家」の現場へ行く途中、早咲きの桜でしょうか。

すでに花が開きはじめていました。

2月、3月に良い知らせを聞ければよいのですが。

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

10月11日「テレワーク時代の間取り」
9月18日「冷蔵庫の位置」
6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」

■11月28日『homify』の特集記事に「回遊できる家<リノベーション>」掲載
■11月17日『homify』の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
■6月11日『homify』の特集記事に「R Grey」掲載

メディア掲載情報

イベント in メルボルン‐1160‐

 先週末、「灘の高台の家」の1年点検へ行っていました。

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 西宮から神戸にかけて、夙川、芦屋川、夙川、石屋川と何本も川があります。北から南に流れるので明るい。並木が多いのも特徴でしょうか。

 近くの青谷川も、ここまで遡ると随分狭くなります。

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 八重桜が満開。紅葉も小さな花を付け、まさに新緑の季節。

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 こちらのご夫妻は「物を持たずに空間を持つ」タイプ。

 2階のLDKは、1年前となんら変わらないほど、美しく保たれていました。1時間程滞在し、いくつかの是正工事を施工会社に依頼。全く問題ないでしょう。

 今月初め、オーストラリアで働く日本人女性からメールが届きました。

 メルボルンの設計事務所に勤め、日本から建築家を呼ぶ小さなイベントを企画しているとのこと。

 所用で帰国しており、一度訪問しても良いかという内容でした。

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 現在はオーストラリア大使館に支援金の手続きを行っている最中で、スムーズに進めば11月の開催予定です。

 5年程前に「つるみ歯科クリニック」で治療を受けた際、気持ちの良い空間だったので、受付で設計者を聞きました。

 個人情報保護の観点から、教えて貰えなかったそうですが、建築家を探す過程で、当事務所のサイトを見つけたそうです。

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 「もしオファーがあればメルボルンに来てくれますか」という質問には「喜んで」と答えました。

 偶然「つるみ歯科クリニック」へ通院経験があったからこそ生れた縁ですが、改めて建築は世界の共通言語だと感じます。

 彼女は、オーストアラリアの自由な風土を気に入り、ここで働くと決めました。永住権を手に入れる為に翻訳の資格をとり、働くために200通の履歴書を送ったそうです。

 そして、建築の仕事に関わりながら、オーストラリアと日本の架け橋になりというのが、このプロジェクトの動機。

 仕事がないなど、働き先がない、このエネルギーに比べれば戯言でしかありません。

 オーストラリアは乾燥しているので、防火の観点から木造建築が難しいそう。一方、地震がないので、開口部はかなりの大きさが可能だそうです。

 私達が設計した建築が、オーストラリアの地に建つ景色を、想像するだけで楽しくなってきます。