今日は海の日。大阪もスカッと晴れました。
ラジオからは「3連休の最終日」と聞こえてきます。
土曜、日曜ともみっちり打合せだったので私にとっては1連休ですが、休みがあるだけでも有難いことです。
朝から谷町線を北に上がり、建物を見に行ってきました。
昨年あたりから、仕事場兼住宅の候補物件を探していますが、なかなか「コレ」といったものは見つからないものです。
しかし、今日見た建物は「コレ」といったものでした。
予算的には少し厳しいのと、築年数はかなり経っていますが、中古物件としては理想に近いものでした。
何とか金額で折り合えれば、などと考えながら谷町筋を南に下っていました。
帰って写真を見てみると、左端に金剛組の看板が写っています。
つい先日の新聞にも、世界最古の企業として紹介されていたばかり。ここにあるとは知りませんでした。
西暦578年創業と言いますから、飛鳥時代から1445年の歴史があります。凄いの一言なのです。
車で出たついでにホームセンターへ寄ると、「イタウバハウス」のクライアントとばったりでくわしました。
仕事場を探しに行っていた事を伝えると「そう書いておられましたね」と。
その時は反応できなかったのですが、建物が建ってから10年以上経過しているのに、この日記を読んでくれていることが、とても嬉しかったのです。
2010年完成のこちらのお家は、建ってからも何度も雑誌の取材で伺いました。
いつもご家族5人で協力して下さるのです。
すぐ向かいに高層マンションがあるため、プライバシーを守るために考えたのが、このルーバーです。
イタウバという材で出来ているのですが、こんな写真が、その価値をとても分かりやすくしてくれるのです。
更に、このルーバーはご主人自身の施工です。
実は工務店で働いておられる建築のプロ。
フィールドアスレティックの遊具なども手掛けるので、金額の張るルーバー工事をご自身で施工されました。
普段使いの写真も、沢山送って頂きました。
シンボルツリーはジューンベリー。
赤い小さな実が成ります。
これがとても美味しいのですが、ジャムにした写真も送って貰ったのです。
今日は、ホームセンター近くの小学校で、小学6年生の次男君が野球の試合をしているとのことでした。
赤ちゃんだった次男君が……と感慨深いものがあります。
高校2年生の長男君も、四国の強豪校で野球を頑張っているそう。
確か、長女さんも野球をしていると聞きました。
ご夫妻の休日は、全てお子さんの応援、手伝いに費やされるのです。
私も精一杯頑張っているつもりですが、イタウバハウスのご主人も、家族の為に本当に頑張っておられるんだなということが、ヒシヒシと伝わってきました。
長男が東京に行っていることも伝えると、それも知っておられました。
先日、テレビ電話で久し振りに話したのですが、元気で、充実した学生生活を送っているようでした。
学費、下宿代と仕送りが大変ですが、やりたいことを見つけてくれたことが何よりですよねと、互いを励ましあってそこで別れたのです。
イタウバハウスは、木の経年変化を楽しもうと、ルーバーには塗装をしていません。
コンセプトが出来上がった時から、すごく良い建物になるという確信がありました。
その一番の要因は、やはり本気で家族を思う気持ちだと思います。
これは建ってから1年半後の写真です。
あれから12年。
果たして私は成長できているのか……
友達も、時には家族さえも分かってくれなくても、クライアントが分かってくれれば、それが一番の幸せ。
そんなことを再確認できた、とても良い日になりました。
■『建築家・守谷昌紀TV』 ■
■■■4月6日 『かんさい情報ネットten.』 浅越ゴエさんのコーナー に出演
■ 『ESSE-online』にコラム連載
10月11日「テレワーク時代の間取り」
9月18日「冷蔵庫の位置」
■11月28日『homify』の特集記事に「回遊できる家<リノベーション>」掲載
■11月17日『homify』の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
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