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家族で47都道府県制覇<美しくも大変だった山形、杜の都仙台編>‐1445‐

 2017年の大晦日は、散々な夜になりました。

 私が高熱にうなされる横で、子供たちが「笑ってはいけないアメリカンポリス」で大爆笑という地獄絵図。

 節々が痛み、頭がガンガンする横で、我が子とはいえ6時間も馬鹿笑いを聞かされるというこの屈辱感……

 普段あまりテレビを観せておらず、約束していたので仕方ありません。

【1月1日(月)】

 元旦の朝、鳴子温泉郷をあとに。

 山形盆地を 東北中央自動車道で南下します。

 昼一番に蔵王温泉に到着しました。

 頭痛が残るので、ゲレンデへ向かう子供たちを見送ると、娘が「部屋でしっかり仕事しといてや」と。

 父親としての修行はまだまだ続くのです。

 蔵王センタープラザというホテルに泊まったのですが、なかなか味わいのあるホテルです。

 外部は杉板型枠の打ち放し。

 モダニズムを念頭においた建物です。

 設計者を探してみましたが、見つけられませんでした。

 内部もコンクリート打ち放しにペンキ仕上げ。

 化粧でない型枠の荒々しさが、内部壁に質感を与えています。

 トイレ部の間仕切り壁も、コンクリートブロックにペンキ仕上げ。

 しかし、スチールの建具は結露で穴があいており。

 若干いがんでいるようで、強引に開けると、閉めるのにかなり苦労しました。

 310号室は気を付けて下さい。

【1月2日(火)】

 翌日の午前中まで静養し、昼からゲレンデへ出ました。

 ずっと雪続きでしたが、1時間ほど晴れ間がのぞいたタイミングがありました。

 蔵王温泉スキー場の広さがよく分かります。

 山頂にある地蔵尊は、遭難者が続出したために江戸時代に建立されたもの。

 以後、遭難者が減ったことから災難除けにまいる人が増え、山自体を地蔵山と呼ぶようになったそうです。

 今年の災難除けにお賽銭も奮発したのですが、賽銭箱がスキー板付きなのはちょっと笑ってしまいました。

 蔵王と言えば樹氷です。

 日本海側からの強い風雪で、樹の原型はなく、大きな石の塊のようにみえます。

  中身はトドマツだそうですが、それらが連続する景色を見るため、多くのインバウンド客も訪れていました。

 その樹氷原に間を滑る林間コースを何本か滑りました。

 今回は時間が足らずで、子供たちにスキーを教えることができませんでしたが、―9℃のパウダースノーを楽しんできたのです。

 旅のスタート時から娘がセキをしていました。

 部屋の乾燥もあってかだんだんひどくなっていき、この日の深夜は発作がありました。

 絶え間なくセキがでて、何度ももどしてしまったのです。

 あまりにも辛そうなので、救急病院に向かいました。

 深夜の2時半、山形市の救急病院に到着。

 吸入をしてもらいようやく落ち着いた様子。

 ホテルに戻ったのは明け方4時頃でしたが、それでも寝てくれてほっとしたのです。

【1月3日(水)】

 かなりの雪の中、蔵王温泉を発ちます。

 山形自動車道までの道中は、九十九折りになった山道が続きます。

 ここでかなりヒヤッとした場面があったのですが、いろいろと思うことがあり、後日に書いてみたいと思います。

 お昼前に仙台駅前に到着。

 ここでも、定禅寺通りに続くケヤキ並木が街の景観をかたちづくっていました。

 多くの人出が、東北最大の都市、仙台を体感させてくれます。

 しかし、これらのケヤキは戦後に植樹されたもの。

 「阿Q正伝」で知られる魯迅の下宿後があるのが、元武家屋敷のあったエリア。

 現在は裁判所などの官庁が集まりますが、明治以降の都市計画でよくあるケースです。

 石垣の中央は明治期に積まれたもので、左右の荒っぽい石垣はそれ以前のもの。

 中央は武家屋敷の門があった場所なのです。

 徳川家に俸禄を半減された伊達家は、武家屋敷に柿、りんご、イチジクなど、実のなる木々の植樹を奨励します。

 杜の都の源は、苦肉の策だったのです。

 全てブラタモリの受け売りですが。

 正午過ぎに仙台港に到着。

 この旅も、20時間の航海で終わり。

 午後3時半ころ、福島第1原発沖を通過しました。

 望遠レンズでのぞいてみました。

 コンクリートで固められ、多くのクレーンが見えます。

 太陽は毎日沈み、また翌朝顔をだしてくれます。

 どんな困難が起ころうとも、人は幸せを目指し生きるしかありません。

 その過程こそが私たちの人生なのです。

【1月4日(木)】

 午前7時頃、伊勢湾に入りました。

 白波の立つ中、多くの漁船が一斉に出船してきました。初仕事でしょうか。

 当社も明日から仕事。飛翔の1年にしたいと思うのです。

<目指せ、家族で47都道府県制覇>
47/47 全都道府県制覇

北海道

青森 岩手 宮城 秋田  山形 福島

茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉 東京 神奈川

新潟県 富山 石川 福井 山梨 長野 岐阜 静岡 愛知

三重 滋賀 京都 大阪 兵庫 奈良 和歌山

鳥取 島根 岡山 広島 山口

徳島 香川 愛媛 高知

福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島

沖縄

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家族で47都道府県制覇<最後の宮城、岩手編>‐1444‐

 新年、明けましておめでとうございます。

 2018年の元旦は、宮城県鳴子温泉郷で迎えました。

 小雪舞い散るなか、初日の出を見ることができました。

 しかし、どうやらインフルエンザにかかってしまったようで……

 昨日の夕方から寒気がしだし熱も39度に。長期休暇にダウンするパターンです。

【12月28日(木)】

 7:00pmに名古屋港を出港しました。

 名古屋と、仙台、苫小牧を結ぶのが太平洋フェリーです。

【12月29日(金)】

 およそ20時間の船旅。

 4:40pmに杜の都、仙台に到着しました。

 最後となった宮城県に入り、ようやく家族で47都道府県を制覇しました。

 この日は夕食だけなので、奮発して仙台牛の焼肉へ。

 「仙台で一番厚い牛タン」がこの店の売り。

 分厚い牛タンで美味しいのはタン元だそう。

 舌の付け根にあたる部分で、どの部位でも厚ければよい訳ではないそうです。

【12月30日(土)】

 仙台は河岸段丘に、伊達政宗が築いた都市。

 町の外れまで歩くと、それがよくわかります。かなり標高が高いのです。

 「杜の都」の代名詞となっている定禅寺通り。樹齢70年になるケヤキが4列に植わっています。

 通りに面して建つのは「せんだいメディアテーク」。伊東豊雄の代表作です。

 束上になった細い柱が床を貫き、縦方向の動線であったり、光を取り入れるという機能を持たせています。

 残念ながら年末休みで、中に入ることはできませんでした。

 仙台市街を離れ、東にある松島へ。天橋立、宮島とともに日本三景のひとつとされます。

 松島四大観のひとつ、扇谷を訪ねましたが皆の反応はいまひとつ。

 これではちょっとということで、裏松島まで移動することにしました。

 石巻方向に更に東へ30分。

 途中、津波被害があったエリアという標識などもありました。

 震災から7年。2011年当時には何もできなかったことに悔いが残っていました。

 熊本地震では初めて行動を起こすことができましたが、自分の職能で社会の役に立ちたいと思うのです。

 東松島市にあるここからの景色を「壮観」というそう。

 まさに壮観。日本三景に恥じぬものでした。

 これで皆納得です。

 石巻で昼食をとり、岩手県の内陸部、平泉を目指します。

 中尊寺は私も初めてでした。

 予想通りというか、残念ながら撮影禁止。

 アプローチから望遠レンズで撮りました。

 それが許されるのかは別にして、これほどまでに撮影制限をする理由は何なのだろうかと思います。

 写真とは、感激を保存し、共有できるものだと思っています。

 しかし、奥州藤原氏の美の結晶。金色堂には幽玄の世界があったのです。

 この日は、平泉近くの一関で一泊。

【12月31日(日)】

 翌朝は、岩手を離れ国道4号線を南下。

 東北の背骨にあたる山岳地帯を目指すのですが、途中群れになって飛ぶ白い鳥を何度か見かけました。

 越冬に飛来している白鳥のようです。

 こんなところに、東北ならではの豊かな自然を感じます。

 山形の鳴子温泉に到着。

 コケシで知られます。

 この日の宿は、鳴子温泉郷にある中山平温泉でした。

 このころから悪寒がしだしたのです。

 昨年の夏休み、今回の旅とほぼ同じルートを回り「47都道府県制覇」は完結するつもりでした。

 しかし、お盆休みを使わなければ、現行プロジェクトをスケジュール内におさめるのが無理と分かり全てキャンセル。

 半年遅れになりました。

 たかが家族旅行。されど家族旅行です。それでも、テーマが旅に出る理由を与えてくれるのだと思っています。

 熱もだいぶ下がってきました。

 今日は今から蔵王へ移動します。

<目指せ、家族で47都道府県制覇>
47/47 全都道府県制覇

北海道

青森 岩手 宮城 秋田  山形 福島

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徳島 香川 愛媛 高知

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