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最高学府も万能じゃない‐1459‐

 今年は、庭木が例年より元気な気がします。

 サザンカは、秋頃から咲き続けていますが、今が盛りでしょうか。

 ウメも大雪の日あたりがピークかなと思っていたら、更に蕾も花も増しています。

 どこどこのお子さんが、○○中学に通ったとか、○○大学に通ったらしいとか、風の便りが届きだす季節です。

 このまま温暖化が進んだなら、合格を「ウメサク」という時代がくるかもしれません。

 その真剣勝負の場が入試ですが、□□大学の問題に不備があったという記事を時々見かけます。

 正解が無かったり、複数あったり等というケースですが、今朝も関東圏の私学が紙面にでていました。

 正直、酷な時代だと思います。

 素晴らしく優秀な大学教授が、何度チェックしたとしても、これだけ多くの人が問題を共有し、多くの進学塾や予備校が粗さがしをしたなら(適切な表現ではないかもしれませんが)、確実にそのほうが発見能力は高いと思うからです。

 比べられる話ではないのですが、この日記の誤字脱字を、的確に指摘してくれる後輩がいると書いたことがあります。

 メールで知らせてくれるのですが、それを3回読み直しても、どこが間違っているか分からない時があります。

 我ながら情けないのですが、まず、自分が創ったものを、懐疑的に、否定的にみるのは、相当に難易度の高い行為です。

 また、クリエイトする能力も高く、チェック能力も高いというケースは、かなり稀だと思います。

 入試は外部に出せないという性格上、この種の問題が無くなることはないはずです。

 私にとって受験は、苦い思い出しかありませんが、社会にでるハードルとして、あったほうが良いと考えていました。

 長い受験の歴史で、採点ミスで合格した人、不合格になった人は、どのくらいいたのだろうかと考えます。

 また、中国の科挙においてのカンニング史を読んだこともあります。

 そんなことまで含めて人生だと思いますが、1日、2日のペーパー試験で、人の優劣を決めるという制度は、すでに時代と合っていないのかもしれません。

 それは、実社会の入社試験が、ペーパーテストだけでないことからも明らかです。

 誤解を恐れず言えば、大量消費社会において、大量に、効率よく人を判断する時代は終わりつつあると思います。

 ではどんな制度がいいのかと問われても、名案がある訳ではないのですが、入社試験は「皆で食事をつくる」という話も聞きました。

 企業のほうから真剣度が伝わってくるのは事実です。

 ちなみに、当社の入社試験は模型作りからスタートします。

 まずは敷地模型から。

 徐々に建物本体へと難易度を上げて行きますが、これを3日程見せてもらえば彼らの人生がある程度は透けて見えます。(と思っています)

 映画監督、宮崎駿は「私はマルチを信じない」と言いました。

 権威に対する抵抗と、応援の意味をこめて、最高学府の英知とて万能ではないと、繰り返し書いておこうと思います。