タグ別アーカイブ: オープンデスク

天使の顔、鬼の顔でやってくる‐1403‐

 昨日は、昼から車で京都へ。

 上京区で「山本合同事務所」の打合せでした。

 建方が終わっている予定でこの日に設定したのですが、若干工事は遅れ気味。

 躯体は次回の楽しみにしておきます。

 この計画は、中央に緑をもってくるというテーマがありますが、このハードルは決して低くはありません。

 クライアントとの打合せは、気が付けば3時間が経っていました。

 今日は「R Grey」の完了検査でした。

 現場は当社の隣。

 マンションの設計は久し振りだったのですが、問題なくクリア。

 9月の入居開始を待つのみとなりました。

 不動産会社の担当者も、「閲覧数はかなり多いです」とのこと。

 早く満室になればいうことなしなのですが。

 先週から、2人の学生がオープンデスクに参加しています。

また、このあとも3名を受け入れることになっています。どちらの打合せにも彼らを連れていきました。

実仕事の現場をみることが、何かしらの助けになるはずです。

 奥の彼は、ちょっと変わった機能をもつ住宅の模型を担当。

 こちらの建物は色にもテーマがあります。

 手前の彼は、少し大きなプロジェクトの模型を担当してもらっています。

 2人とも積極的に動けるタイプで、どんどん模型も進んでいるのです。

 このあと3名を受け入れると書きましたが、本当は4名を受け入れる予定でした。

 ある学校からのオープンデスク生は、参加前に電話をかけてきます。

 出勤日や、服装を確認する電話なのですが、1人の男の子は、当社のwebサイトを見ていないといいます。

 「オープンデスク」のページがあり、そこに申込の条件、要項をUPしているのです。

 全く要領をえないので「模型をつくるにもCADが使えなければ、できることがないので、研修前までに習得してきて」というと、まだ習っていませんと。

 設計事務所においてのCADは、鉛筆のようなもの。使えなければ文字が書けないのと同じです。

 「出来るだけ頑張って勉強してきて」と伝え、電話を切ったのです。

 するとその後、学校の先生から「ある学生は受け入れてもらい、ある学生は受け入れてもらえないのはなぜでしょうか」という電話がありました。

 学校では平等であることに価値があるのかもしれませんが、実社会はそうではありません。

 どうしても当社で勉強したいという学生には、出来る限りの機会を設けますが、口をあけてまっているだけの学生はお断りです。

 また、本当に学生の未来を思うなら、私を非難する前に、なぜこうなったかを反省させるべきです。

 悪魔は天使の顔をして近付いてきます。

 天使は鬼の顔をして近付いてくるのです。

 私が天使だとは言いませんが、その場しのぎの大人が多すぎると思うのです。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【Events】

「さかたファミリー歯科クリニック」7月26日 OPEN■
枚方市津田西町1-24-8

「R Grey」9月からの入居募集開始■
7月29日(土)モデルルームオープン予定

大阪市平野区平野西5-6-24

【News】

■3月25日『大改造!!劇的ビフォーアフター』朝日放送(ABC)「住之江の元長屋」再放映■
■10月29日『住人十色』毎日放送(MBS)「松虫の長屋」放映■

『建築家カタログ2016』8月29日発売に「遠里小野の家」掲載

『homify』7月21日「白馬の山小屋」掲載
『homify』6月4日「松虫の長屋」掲載
『homify』5月10日「長田の家」掲載
『homify(タイ)』4月25日「加美の家」掲載
『homify(中国)』4月9日「住之江の元長屋」掲載

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日

さすが江戸っ子‐1369‐

 「さかたファミリー歯科クリニック」の現場へ行くのに、JR学研都市線に乗る機会が増えました。

 今日はポカポカと気持ちがよく、気づくウトウトと居眠りを……

 春眠暁をおぼえずで、気持ちのよい季節になりました。

 春になったので、そろそろ船を出そうと免許をみると、有効期限が切れています。

 小型船舶操縦免許は5年に一度、講習を受ける必要があり、失効講習を受けてきました。

 会場は新大阪にある大阪市立青少年センター。

 旧称は 大阪市立青少年文化創造ステーションで、佐藤総合計画の設計。2003年の作品のです。

 ユースホステルが入っていますが、外観はまさにホワイトベース。

 ややがらんとした印象でしょうか。

 講師の話によると、車の運転免許証は都道府県公安委員会が発行している公文書。

 小型船舶操縦免許は国土交通省が発行している公文書。よって、罰則などは小型船舶操縦免許のほうが重いそうです。

 2時間半の講習を受け、ようやく操船できるようになりました。

 帰りに新幹線の高架沿いを歩いていると、フリーマッケトが催されていました。これがなかなかの活気。

 格好良くて清潔より、ラフで猥雑なところに人が集まることはよくあるものです。

 先月のことですが、 以前オープンデスクに参加していた女の子から、長男の合格祝いにと、本と手紙が届きました。

 合せて、手作りクッキーまで同封してくれていましたが、これは子供達がすぐに食べてしまいました。

 本のタイトルは「銀の匙(さじ)」。

 なかなか歯ごたえのある本で、これは腰を落ち着けて読まなければなりません。

 早速、子供2人にお礼の手紙を書いてもらいました。

 娘はクッキーのイラスト付きですが、私の手紙が最も遅く、ようやく4月の初旬に郵送したのです。

 手紙の中には彼女の近況報告もあり、「昨年、念願の一級建築士を取得しました」とありました。

 働きながら資格をとるのは大変だと思います。ひとまず肩の荷がおりたでしょう。

 資格とはそもそも何でしょうか。

 まずは最低限の能力を担保するものです。しかし、担保は成長を生まないのがこの世の鉄則。

 さらに先を目指さなければ、成長を鈍化させることもあるかもしれません。

 東京で仕事をした施工会社の社長が、建築工事請負契約書を指して「こんなものは紙切れだと思ってるんで」と言いきりました。

 どうでもよいと言っているのではありません。

 クライアントに満足してもらえなければ、そんなものを振りかざしても何の意味もないと知っているのです。

 「さすが江戸っ子」と言いたくなりました。

 人生は攻め、攻め、攻め。そしてまた攻めです。常に前へ進むしかありません。

 彼女はこの日記を読んでくれており、「道標になっている」と書いてくれました。

 「よく頑張ったね、おめでとう」という気持ちと、「さあここからがスタート」という2つの気持ちがあります。

 20年の先輩として、少しでも役に立てるよう、なんとかそれを体現したいと思うのです。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【News】

■3月25日『大改造!!劇的ビフォーアフター』朝日放送(ABC)「住之江の元長屋」再放映■
■10月29日『住人十色』毎日放送(MBS)「松虫の長屋」放映■

『建築家カタログ2016』8月29日発売に「遠里小野の家」掲載
『住まいの設計07・08月号』5月21日発売に「松虫の長屋」掲載

『homify(中国)』4月9日「住之江の元長屋」掲載
『homify(韓国)』1月18日「柏の家」掲載
『homify(韓国)』1月17日「細工谷の家」掲載

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

あの頃の未来‐1254‐

 工事が進むSEIUNDOの New Office。

 眼下には中之島のばら園を望みます。

11 - コピー

 ハナミズキでしょうか。ようやく白い花をつけ始めました。

13

 昨日まで、20歳の男子学生がオープンデスクに参加していました。

 現在進行している現場は、全てに同行しました。

15

 元高校球児で、非常にフットワークの軽い青年でした。無事20日間を完走。

 最近は、途中リタイアが多かったので、嬉しい限りです。

17

 日曜日は、午前が彼、午後が21歳の女子学生。入れ替わりで取材も体験してもらいました。

 実際に見ておけば、メディアが遠いものだと思わないはず。それなりにプログラムも考えています。

19

 彼女は今日で4日目。頑張って、完走して欲しいと思っています。

 無給で就業体験に来るのですから、明確に、またはおぼろげながらでも、人生の目的を持っている彼らです。

 行動を起こしたことで、勝者へチケットは手に入れました。

 次は、やる気のあるライバル達から、抜けださなければなりません。頑張って勝ち切って欲しいと思います。

 長らく、スタッフとも食事をしていなかったので、学生2人も連れて、食事に行きました。

 聞き役に徹すれば良いものを、ついつい色々話してしまいます。

 20歳の彼が、私が鬱になった経緯を聞かせて欲しいと言ったので、25歳の夏から30歳の春までを、5分バージョンで話しました。

21

 1996年天王寺。独立の際に借りた4畳のマンションです。

 鬱で悩んだ記憶しかありませんが、写真はこの一枚だけ。創業の場所だし、もう少し撮っておけば良かったと、少し悔いが残ります。

 本の入れ方も雑、青焼きも整頓出来ておらず、間違っても「君たちは整理整頓ができていない」とは言えないはずです。しかし言うのですが。

 「思い出はいつも偉い」という法則があります。

 人は、実際に出した結果と、そこに至るまでの苦労をセットで記憶しています。更に、その過程における心の葛藤を知っているのは自分だけ。

 よって、常に自分の方が苦労をし、努力をしているのです。

 学生時代のクラブでも、3回生は必ず言います。

 「俺が一回の頃は……」

 自分が日本一なら別ですが、同じような結果しか出していないなら、そんな違いがある方が不自然です。

1996_0524釣り場速報 - コピー

 独立寸前、1996年5月24日の釣り新聞です。

 25歳の頃も、寝る間を惜しんで図面を描いたと言っておきながら、結構楽しそうにやっています。それでも人は言ってしまうので、法則なのです。

 スガシカオは、現在を「あの頃の未来」と言いました。

 20年前の自分が描いた未来は、ここだったのか。自分に問うてみると、居ても立ってもいられない、何とも言えない気持ちになります。

 若いことは素晴らしく、羨ましくもあります。しかし、今手元にある現実は、それらの時間と引き換えにして手にいれたものです。

 若頃は無く、今はあるもの。良く聞く言葉だが、思った事が無かった言葉。

  人は宝 

 少なくはありますが、ようやく、チームとして勝負できる状態になったと思っています。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

■2月23日フジテレビ『みんなのニュース』
「松虫の長屋」が紹介されました ■
■『月刊ハウジング4月号』2月20日発売に「野洲の家」が掲載■

【Events】
■セミナー:4月24日(日)14:00~16:00
(会場:住まいの情報センター3階ホール、定員100名)
「松虫の長屋」見学会:5月15日(日)14:00~16:00

【News】
■『住まいの設計05・06月号』3月19日発売に「野洲の家」掲載
■『住まいの設計07・08月号』5月21日発売に「松虫の長屋」掲載

■homify 3月2日に「松虫の長屋」が紹介されました
■homify 1月21日に「サンルームと吹抜のある家」が紹介されました
■homify(ロシア版)1月2日に「加美の家」が紹介されました
■homify 12月30日に「Shabby House」が紹介されました
■homify(英語版)11月19日「加美の家」が紹介されました

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

まっぴらごめん‐1192‐

 南大阪方面の新築相談があり、訪問してきました。

11 - コピー

 南海電鉄の始発駅は難波。
 
 高島屋のすぐ裏手です。

12 - コピー

 斜め向かいにあったのが、旧新歌舞伎座。

 解体が進んでいましたが、棟の鬼瓦が残っています。何か意図があるのでしょうか。

13 - コピー

 キタよりミナミの方が確実に気温が高い気がします。

17 - コピー

 難波駅のホームに、ラピートのピーチバージョンが停まっていました。

 青なら鉄人28号ですが、白ならガンダムに見えます。

19 - コピー

 未だ、ピーチは未体験ですが、関空の利用増加に最も貢献しているとのこと。南海電鉄にとっても、大事なお得意様でしょう。

 なかなか好感が持てる企画です。 
 
21 - コピー

 駅名をみるだけで更に暑く感じるのは、完全に思い過ごしでしょう。

 問い合わせが増えたのは有り難いことですが、逆に減ったのが、オープンデスクと就職希望です。

 オープンデスク(インターンシップ)は、学生が実務レベルの仕事を経験するシステムの総称です。

 以前、なぜ多かったかと言えば、Yahoo!で「オープンデスク」と検索すると、1番に表示されていのです。よって、オープンデスク日本一。

 多くの学生が感想を残してくれました。長期休暇は時間をずらしながら受け入れていた程で、常時2、3人の学生が居ました。

 しかし、時代と共に「学生も仕事を経験し、将来を決めるべき」という風潮になって行きます。

 数年前、建築家協会や、建築士事務所協会が、公にオープンデスク受け入れ可能な事務所を募り始めました。私も「受け入れOK」と返事をしました。

 しかし、この制度がスタートしてから、やってくる学生のテンションが変わりました。現在は、オープンデスクがカリキュラムの中にあるのでしょうか。

 それまでも面接をし、不遜な態度の学生は落としてきました。研修が始まってからも、学ぶ姿勢が足りないと判断すれば、途中で打ち切ります。

 事務所内の雰囲気を乱されてまで、受け入れる理由はないからです。その旨をまず初めに説明します。

 ところが、受け入れ表明をしてから「教えてくれるんですよね」に変わったと感じるのです。

 仮に単位が関係するなら、途中で打ち切られると困るはずです。また、送り込んでくる大学の先生も打ち切りは困る事が分り、受け入れをしないことに方針転換しました。

 人は自由です。その中で、自分で考え、選択をすることが、生きること、働くことです。制度は、その機会を無くし、若者のバイタリティーを奪うのです。

 登録していなくても、来たい人は来るだろうと思っていたら、ここ2年、オープンデスクの応募はありません。スタッフもイタリアからやってきたマルコ1年前に入ったのみ。

 まだまだ、当事務所の知名度が足りないからでしょう。

 しかし、手をこまねいていているだけでは能がありません。初任給を上げることにしました。

 以前は144,200円でしたが、160,000円としました。スタッフの給与も上げて(貰えるように頑張って貰って)、更に上げていくつもりです。まだ、胸を張って言える程の金額ではありませんが。

 厚生労働省のwebサイトによると、平成24年大卒の平均が199.6千円。まずはこあたりが目標です。

 私の初任給は12万円でした。それでも多いと思っていましたし、仕事を始めた時くらいは、清貧でよいのではと思っています。

 報酬は感謝の対価と考えています。求められ、感謝されるようになれば、それに見合う報酬を得ることが出来るのですから。

 「この世界は丁稚から」などは遠い昔になりました。それでも、アトリエmで働きたい、という若者で溢れ返る事務所を目指します。

 ただ、ボランティア、社会貢献を隠れ蓑にして、勝手なルールを押し付けられるのは、まっぴらごめんなのです。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【News】
「セブンドリーマーズ・梅田ラボ」4月2日 OPEN
「セブンドリーマーズ・芝公園ラボ」
『賢者の選択 Leaders』で紹介されました
『HOUSING 5月号』3月21日発売に「遠里小野の家」掲載
『HOUSING 12月号』10月21日発売に「柏の家」掲載
■webマガジン『homify』1月10日に「加美の家」掲載
『大改造!!劇的ビフォーアフター』9月20日に「住之江の元長屋」再放送

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

手紙‐1005‐

 今日は朝から、梅田の阪急ビルオフィスタワーにいます。

 向かいに建つのは富国生命ビル。設計者はフランス人建築家のドミニク・ペローです。

 快晴の秋空に濃い色のガラスが映えています。

 北を見れば、HEPナビオの赤い観覧車。ほとんど乗客はいませんが、時々一人で乗っている人も。

 土曜日、事務所に戻ると手紙が届いていました。一昨年の夏休み、オープンデスクに来ていた女の子からでした。

 住宅会社に就職し、設計をしている。オープンデスクの後も、この日記を欠かさず読んでいる。1000回目の記事を読んで、いてもたってもいられず、手紙を送ったと。

 そして「私も-カミングアウト(宣言)-させて頂きます」とあり、これからの夢が描かれていました。

 勝利者の条件は、その場に居ること、そして行動に移せること。「タイミングが合えば」や「出来るようになってから」では、機会はめぐってこないからです。思い立ったら筆をとり、行動に移した彼女に見習うことが沢山ありそうです。

 切手の下には「わらびを持つ少女」とありました。それで、若草色の封筒を選んでくれたのでしょうか。

 実際の仕事が始まると、社会の理不尽さに悩まされることもしばしばと綴られています。それも含めて仕事。是非乗り越え、次のステージに進んで欲しいと思います。

 経験で言えば「皆通る道だから」と言われるのが一番嫌でした。

 しかし、結論で言うと、自分が特別な存在でないと心底分かった時に、それらは全て過ぎ行くと思うのです。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
3月19日(火)■大阪の住まい力アップ:第1回 リフォーム・リノベーションコンクール ■で「住之江の元長屋」が戸建部門、最優秀賞を受賞しました

【Events】
■10月24日(木)~28(月) ASJ建築家展に参加
梅田阪急ビルオフィスタワー24F 11:00~18:00
■11月16日(土)、17(日) ASJ建築家展に参加
ビッグハート出雲 アートギャラリー 11:00~18:00
(17日は10:00から)
■11月23日(祝・土)ジュンク堂京都店 15:30~18:00
JIA×JUNKUDO 共催『住宅無料相談会』に参加

【News】
■1月6日(日)放送<「匠」が選ぶビフォーアフター大賞2012>
「住之江の元長屋」が空間アイデア部門2位に選ばれました
■3月11日(月)オウチーノに「劇的ビフォーアフター」の匠たちとして紹介
4月9日(火)リフォーム産業新聞「住之江の元長屋」掲載

メディア掲載情報

一級建築士事務所 アトリエ m
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記