ひと休み、ひと休み‐1614‐

 2019年のお盆休みは8/10(土)~8/18(日)と告知していました。

 私以外の3人は、妻の実家に帰省していたので私は会社合宿としました。

 会社で自炊しながら仕事することをそう呼んでいるだけなのですが「響き」って大事だと思うのです。

 週末は合宿解除で、長男と釣りに出掛けました。

 台風10号が通過したあとで、濁流の吉野川は濃霧に覆われています。

 池原ダムもおびただしい水量を放水中。

 国道169号線も至る所から水が噴き出しており、猛威の爪痕を目の当りにします。

 命あってこそなので無理は禁物ですが。

 水位が高い池原ダムは、湖が一気に大きくなります。

 増減水が激しく、時々によって湖岸の景色が変わることも飽きない理由かもしれません。

 台風後はフレッシュな水が供給される、最上流部と流れ込みが定番です。

 備後筋の最上流=バックウォーターにやってきました。先行するのは一艇だけ。

 普段は投げさせていない、15cmほどある大きなルアーをつけたタックルを渡しました。

 なかなか上手に投げるなと思っていたら……

 ものの5分で、1本目を捕獲。

 40cm弱の元気な魚で、自分なりに考えてやり取りしていました。

 この後、私にもヒットしたのですが、残念ながらバラシてしまい……

 しかし最低限の仕事はこれで終了。肩の荷が下りたのです。

 日も上がり、気温が上がってきたので一度バンガローにやってきました。

 長男の楽しみとしては、食事の比率も大きいはずで、先に夕食の準備をするためです。

 最近、野外では鍋でご飯を炊いているので、米を研いで水につけておきます。

 これで芯が残るリスクはかなり減。

 結局夕方は釣れずで早めに上がり、2人焼肉パーティです。

 食が細いなと思っていましたが、歳と共に大分食べるようになりました。

 喜んで食べてくれたので満足ですが、つい「ご飯はどう?」と聞いてしまいます。

 長男が「普通に美味しいよ」と。

 お誉め言葉なのですが、感謝の押し売りをしてしまいそうになるのをちょっと我慢するのです。

 翌日も、2匹目のドジョウを狙い備後筋のバックウォーターへ。

 この日は二艇の先行者があり、三番目あたりにボートポジションをとりました。

 追ってはきますが残念ながらバイトには至らずでした。

 その後は長男の観光も兼ねて移動。

 隣の川筋の最上流にあるのが坂本ダムですが、オーバーフローした水が爆風とともに落ちてきます。

 なかなかの迫力ですが、涼しくも飛沫が凄いので撮影終わりで退散。

 こちらは同じ川筋、最大の流れ込みツキ谷です。

 虹が掛かっているからと、子供はスマホで撮影。

 しかし魚は釣れず。

 早めの昼ごはんにしました。

 父手製のオニギリも作っていたのですが、カップヌードルカレー味が食べたいと。

 昨日焼いておいたタンのマフィンサンドとで昼食ですが、なかなかカップヌードルカレー味には勝てないのです。

 食後は湖上で昼寝。

 長男もiPhoneで音楽を聴きながら昼寝。

 釣りたいのは釣りたいですが、仕事ではないので楽しければ全てOKです。

 「一休さん」のセリフではありませんが「ひと休み、ひと休み」なのです。

 タカかワシかトンビか。

 山上湖ではトンボも沢山飛んでいました。

 世はアウトドアブームと言います。

 小さい頃から、野球、釣り、スキーと、外で遊ぶのが好きでした。

 今でも休みがあれば野外で過ごしたいと思います。

 芥川賞作家でエッセイの名手、無類の美食家で釣り好き。様々な側面を持つ作家、開高健は著書にこう記しています。

 木のように立ったままで私は頭から腐っていく。部屋の壁が倒れかかってくるように感じられる瞬間がある。

 白い紙が鋼鉄の罠に思えてくる。空白と沈殿で指一本持あげることもできなくなる。指紋で意識が混濁し、萎えきってしまう。そんなときである。

 だからだ。おおいなる野外へ出ていくのは。

 -開高健- 『オーパ、オーパ!! 国境の南』より

 開高にとって、私にとっても、野外こそが給油所で、今風に言えばパワースポットなのです。

 彼は大阪市大の出身で、幼少期を東住吉区で過ごしました。4年前に生誕85年の展示会へも行きました。

 私の住む平野区は、もともと東住吉区から分かれた区で、私の戸籍には東住吉区とあったはずです。

 とんでもない輩が東住吉区に住んでいたそうですが、評判を落とすのは止めて欲しいものです。

 前に割り込まれて嬉しい人は居ませんが、そんな人ほど普段はダラダラしているのは間違いありません。

 もう始末に負えない訳で、できる限り視界に入れないよう努力するしかないのです。

■■■『大改造!!劇的ビフォーアフター』7月21日(日)BS朝日で「住之江の元長屋」再放送

■■■『デンタルクリニックデザイン事典vol.1』4月1日発売に「さかたファミリー歯科クリニック」掲載

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【News】
『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
ギャラクシーブックスから2017年11月27日出版
amazon <民家・住宅論>で1位になりました
■『homify』5月7日「碧の家」掲載
『houzz』4月15日の特集記事
「中庭のある無垢な珪藻土の家」が紹介されました
「トレジャーキッズたかどの保育園」
地域情報サイトに掲載されました
大阪ガス『住まう』11月22日発行に「中庭のある無垢な珪藻土の家」掲載
『住まいの設計05・06月号』3月20日発売「回遊できる家」掲載
『homify』6月29日「回遊できる家」掲載

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