不思議なスベりなし‐1563‐

 2月も下旬に入りました。

 冬の夕暮れはとかく寂しいものですが、少し和らいできたと感じます。

 顔を上げて、夕日を見る余裕もでてきました。

 東大阪を歩いていると、大きな鉄塔が2本。

 70m位はあるでしょうか。街に灯りがともるのは、電気が隅々まで通っているお陰です。

 久し振りに夜景でも見に行きたいなと思ったのは、春の足音が聞こえたからでしょう。

 昨日は、名古屋在住のクライアントも見えました。

 名古屋でしか販売していないカントリーマアム「小倉トースト風味」です。「お土産は不要です」といつも伝えているのですが、ありがたく皆で頂きました。

 お茶の時間に甘いもの。女性なら尚更かもしれません。

 娘が母と誕生日プレゼントを買いに行った際、ドーナツを10個買って貰ったそうです。

 私が家に帰るとまだ食卓に居たのですが、開口一番「お父さんのは選んでないよ」と。

 妻や長男のは2個ずつ好みを考えて選んだそうですが、私のは無いという意味です。

 娘のハイチュウを全部私が食べてしまった事を根に持っており、甘い物を見ると、この事件を反射的に思い出すようなのです。

 子供達が寝室に上がったので、「10個もあるんだから1つくらいは良いだろう」と箱を探すと見当たりません。

 娘の机の下に隠されていました。

 そこまで大事なら、食べないほうがよかろうと諦めました。ハイチュウの恨みが、ここまでだったとは(笑)

 先の名古屋のクライアントですが、「あんな格好いいパネル、僕も欲しいわ」と。

 打合せスペースに、これまでの作品をパネルにして並べていますが、お安い御用ですとお伝えしました。

 こちらの計画、金額の調整段階でしたが、ようやく着地点が見えました。

 10年目に入ったスタッフが、間もなく産休に入りますが、ギリギリまで働いてくれたお陰です。

 史上最年少で吉本新喜劇の座長になった小籔千豊。

 ドキュメンタリー番組の中で、野村克也元監督の「不思議な負けなし」というの言葉に掛けて、「新喜劇に不思議なスベりなし」と言っていました。

 スベり知らずの裏には、綿密な準備があったのです。

 お笑いのような感覚的なものでさえそうなのだから、仕事ならもう絶対です。「不思議な失敗」などありません。

 番組内では、台本作り、主役、進行、ボケ、ツッコミと何役もこなす姿が写しだされていました。

 今月から正社員になってくれた主婦の女性は、時間制限こそありますが建築設計の経験者。すぐに自分の配役を理解してくれました。

 そこに、私の妻、時々オープンデスクという小劇団ですが、私の座長は必ず成功させてみせます。

 その為には、何役でも引き受けます。何より「必ず笑わせてみせる」と決めるしかないのです。

■■■『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
ギャラクシーブックスから2017年11月27日出版
amazon <民家・住宅論>で1位になりました

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『住まいの設計05・06月号』3月20日発売「回遊できる家」掲載
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『homify』6月2日「イタウバハウス」掲載
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