良書を探せ‐1521‐

 今週末も台風がやってくるのでしょうか。

 日本だけを外れれば良い訳ではありませんが、日本列島をなぞったような予想進路です。

 神様もお人が悪いと言いたくなるのです。

 秋晴れの夕方。

 そして夕焼け。

 素晴らしく気持ち良いのが秋です。

 月曜日は中秋の名月でした。

 秋の夜長は、読書の季節でもあります。

 私も無類の本好きですが、子供達もこの習慣は引き継いでくれました。

 スマホに毒され始めた長男も、徳俵一杯、何とか読書好きをキープしています。

 現在は、こんなシリーズを読んでいるそう。

 妻がせっせと図書館で借りてくるのです。

 机の上にあった「君たちはどう生きるか」。

 感想文の課題図書だったそうですが、次の次に、私も読んでみようと思います。

 近頃は、学校から本のプレゼントがあるそうで、これらは娘が所有している本。

 (2018/9/30追記:学校ではなく、塾の課題資料だそうで、費用もそれぞれが負担だと、娘、妻から訂正がはいりました)

 面白そうなタイトルが並んでいます。

 重松清の「くちぶえ番長」を読んだ後は「鼻の奥がツーンとする」そう。

 そんな感想を言えるようになったのかと、親としては感慨深いものがあるのです。

 娘が一番好きで、コレクションしているは、名探偵コナンの映画シリーズ。

 塾に3回続けて行ったら、食卓の娘の席に付箋を貼っておきます。

 裏にメッセージを書いてあるのですが、3枚貯めたら本に変わるというルールにしています。

 こんな小遣いの上げ方が良いのか悪いのか分かりませんが。

 良書を読むための条件は、悪書を読まぬことである。人生は短く、時間と力には限りがあるからである。

 ショウペンハウワー 哲学者

 教科書にでてくるような名作は、ほぼ良書と言って間違いないでしょう。

 ただ、人は更に刺激を求めるものです。

 独創性、娯楽性、メッセージ性、ロマンティズム、エロティシズム等など。

 中学2年生の時、国語の先生に教えて貰った2冊が、私の本好きを決定付けました。

「散る花もあり」志水辰夫

 「優駿」宮本輝

 志水辰夫については何度か書いたので、「優駿」についても少し書いてみます。

 宮本輝の「泥の河」「蛍川」「道頓堀川」の「川三部作」と言われる作品群は、思春期の私に色々なことを教えてくれました。

 夜の街、盛り場、男と女……

 はじめに読んだ「優駿」は、競走馬の成長を中心に描かれた人間ドラマで、1986年の出版です。

 特別刺激的だった訳ではないのですが、大人の男と女というものを、強く意識させられた場面がありました。

 私にとっては、大人への階段の入り口にこの本があったのです。

 ショーペンハウワーの言う「良書」は「古典」を指すようです。

 時代を超えた古典は間違いなく良書ですが、時代の気分を織り込んだ名著のほうがやはり私は好きです。

 「優駿」もバブルへと突入していく日本を、爽やかに、都会的に描いていました。

 以前は、子供達に私のコレクションを全部読んで欲しいと思っていました。自分なりに本気で選んできた本ですから。

 しかし、親が手取り足取り、人生の指南を出来る訳ではありません。

 ましてや、恋愛に至っては言うべくもなく。

 人生において、たったの1ポイントでも、プラスを与えてくれたなら、それは自分にとっての良書です。

 本屋へ行き、平積みをみる、帯をみる、表紙を見る、略歴をみる。

 できればネットの評価でなく、自分で感じ、選び、嗅ぎ分け、色々な良書に沢山出会って欲しいと思うのです。

■■■毎日放送『住人十色』4月14日5:00pm~5:30pm

「回遊できる家」放映

■■■『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
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建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記<&lt;/a&lta</

心のサスペンションが違う‐1520‐

 この夏、2人目のオープンデスク生も奮闘中。

 今日も出社で、明日のプレゼンテーションへ向けて最後の追い込みなのです。

 道端には彼岸花。

 見上げればうろこ雲。

 彼岸の中日を過ぎ、まさしく秋真っただ中。本当に過ごしやすい気候になりました。

 酷暑の夏が思い出せない程で、人とは本当に忘れやすい生き物です。

 先週末、東梅田のキリンケラーヤマトで食事会がありました。

 キリンの名を冠しただけに、ビールにこだわったお店とのこと。

 学生時代から何度も前を通っていますが、入るのは初めてです。

 普段はスーパードライしか飲まないので、たまには苦味の効いたビールもよいもの。

 カニサラダが名物だそうで、確かにツマミになるくらいしっかりしたお味でした。

 こちら、伊勢丹で最も売れるタオル「カルメンタオル」をつくっている会社、I.S.T.の社長です。

 実はその誕生日会でした。本来、社長紹介用に撮った写真ではないのであしからず。

「セブンドリーマーズ」の阪根のお姉さんなのです。

 セブンドリーマーズは、全自動衣類折りたたみ機、ランドロイドで世間の注目を集めます。

 ランドロイドに私は関わっていませんが、ゴルフシャフト部門の店舗は、芝公園梅田と2店舗をデザインさせて貰いました。

 そのお姉さんの会社がI.S.T.ですが、これがまた凄い。

 姉弟のお父様が、1983年に創業

 フッソ加工の技術、ガラスを繊維として織る技術等に優れ、燃えない生地は、確か新幹線のカーテン、ロケットの内部にも使われていたはずです。

 1983年といえば私は中学1年生です。中学2年だったか、友人だった阪根の家に遊びに行きました。

 私の実家と比べると上品な住宅ではありましたが、決して豪邸ではありませんでした。

 セブンドリーマーズの母体となったスーパーレンジン工業も、元はグループ会社だったことを考えると、一代でこれだけの企業を育て上げた手腕は、並大抵ではありません。
 
 現在は会長となったお父様は、技術者からのスタートです。

 このあたりは、私が尊敬する京セラ名誉会長の稲盛和夫さんと共通するところも感じます。

 お会いしたことは3、4度だと思いますが、一度、スキーへ連れていってもらいました。背が高く、常にニコニコとしている印象しかありません。

 私は友人知人の間では、多少気が短いことになっています。

 学生時代は喧嘩もしましたし、時々熱くなって討論するからだと思います。

 しかし、私は基本的には楽しいのが好きだし、平和主義者です。今までの人生で、自ら人を挑発したことはありません。

 あくまでも私の言い分ですが、なにかしら吹っ掛けられたことに対してなのです。

 討論や議論が何を指すのかは難しいところです。

 自分の主義主張が、他人と違っていることは全く問題ありません。ただ、否定されるとやはり嬉しくはありません。いつも心の中にあるコンパスと相談し、全ての決断を下してきたつもりですから。

 しかし、例えば阪根のお父様なら、笑って済ませるような気がします。

 サスペンションの能力が違うのだろうと想像するのです。

 車なら、能力の高いものを買えばよいのですが、自分を乗り換える訳にはいきません。

 鍛えるには、悪路を好んで走るしかないような気がします。ということは、まだまだ苦労が足りないだけか……

 成長、進歩と言うけれど、勿論そんな簡単なはずはありません。しかし、する人はするのです。

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社長なんて盲腸と同じ‐1519‐

 一昨日の朝、会社に向かう途中に「気持ちいいなあ」と思わず声にだしてしまいました。

 今日は生憎の雨ですが、本当に過ごしやすい季節になりました。

 カレンダーをみると彼岸の入り。

 各現場も天災に振り回されてはいますが、何とか前に進んでいます。

 完成までには、多くの職人が現場で働きますが、一番長い時間を過ごすのが監督と大工チームです。

 この日は棟梁とその後輩という2人が、テキパキと仕事を進めていました。

 下地の石膏ボードを張ったあと、開口部をカットしている場面です。

 まずは上のボード。

 そして下の部分も。

 光が差し込んでくると、景色は劇的に変わるのです。

 先端部は刃がなく、根元のみが切れるのようになっている電動ノコギリです。

 監督も、「このやり方が一番きれいにいきます」と言っていました。

 監督は現場の総責任者なので、すべての職人が彼らの指示で動いています。

 この現場での打合せには、2人も監督が参加してくれます。

 手前に立つのは、私と同じ世代でこの現場の監督です。

 奥の監督は私より一回り上で、この現場ともうひとつの現場を担当してくれています。

 総監督のような立場で、実質的には上司にあたるはずですが、この方は役職が一切ありません。

 私と同世代の従兄弟が起こした建築会社に合流し、担当物件に関しては全ての判断権限を持っていますが、役職で言えば平社員なのです。

 「社長とか専務とか、そんな役柄に興味がないんです。役柄があろうがなかろうが、やることはやりますので」と。

 世の中には、「社長」という言葉が大好きな人が沢山いるなかで、かなり稀有な人だと言えそうです。

 そういう私も、そのうちの1人でしょうか。一応役柄で言えば代表取締役ですが、「社長」とは誰にも呼んでほしくありません。

 また、クライアントにも「先生」と呼ぶのだけはご勘弁下さいとお伝えします。

 何と表現すれば良いのか難しいのですが、個々の関係性より、役柄が上回ることは意味がないし、それではより深い関係は築けないと思っているのです。

 ただ、学生君に「守谷君」と言われるのはさすがにムカッとくるので、社内では「所長」で統一して貰っていますが。

 本田宗一郎はこう言いました。

 社長なんて偉くも何ともない。

 課長、部長、包丁、盲腸と同じだ。

 要するに命令系統をはっきりさせる

 記号に過ぎない。

 一丁両断。切れ味最高です。

 盲腸なので、居なくても問題ないのです。

 社長をバカにしている訳ではなく、目的を達する為だけに存在するのだという事を、笑わせながら教えてくれます。

 言葉の感覚も、まさに神様レベルなのです。

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土8の夢は泡沫に‐1518‐

 日曜日は、告知していた母校の文化祭に参加しました。

 OB会から、「頼れる卒業生による無料相談」に参加するのは今年で4回目です。

 2012年のホームカミングデーで講演をさせて貰ってから、学校とつながりができました。

 高槻中学・高校は共学となり、更に大阪医科大の付属校となり、難易度はさらに高まっているようです。

 私たちが遊んだ中庭も、すっかり景色が変わりました。

 このレンガ貼りの建物は、今年竣工したばかり。

 中でもこの図書館が目玉です。

 残念ながらこの時間帯は閉館中でしたが。

 鉄道研究部。

 新しくできたホールでは、お笑いライブか。

 若かりし頃、軽音楽部でこの体育館で歌わせて貰いました。

 本当に懐かしい。

 OB会の催しも浸透してきたのか、私の席には3人の相談者が見えました。

 それ以外の時間は、私が相談者です。

 娘から「どうやったら弁護士になれるか聞いておいて」と言われていたのです。

 あるアニメに弁護士がでてくるのです。

 京大出身の弁護士さんが2人も参加してたので聞いてみました。

 当然ながら、特に秘策はないようです。

 娘がもし弁護士になってくれたら……いや、何でも一生添い遂げられる仕事をみつけてくれれば、それで良いのですが。

 やはりインパクトがあるのは、梶子ママ。言わずとしれた、京都ニューハーフ界のドンです。

 昨年、高槻の先輩に「カルシウムハウス」に連れて行ってもらいました。

 私より随分先輩にも関わらず、お肌もツヤツヤ。よって美容と健康の相談担当なのです。

 梶子ママは、KBS京都のラジオ番組を持っており、「本の宣伝にでも、遊びにきてくれたらいいよ」と言ってくれました。

 一度行ってみようかなと。

 私にも、メディアからのオファーが時々あります。

 昨日番組が終了したので、もう書いてもよいと思うのですが、「世界!極タウンに住んでみる」という番組からも相談がありました。

 相談と言う名のオーディションと言っても良いのですが。

 極端な町に住むというメイン企画とは別に、ある企画が進行していまいしたが、実現する前に終わってしまいました。

 この番組は、「めちゃイケ」の後番組。

 憧れのビートたけしや、大好きな岡村隆史がでていた、フジの土8にもしかすると……ちょっとワクワクしていたのです。

 弁護士、医師、会計士、そして梶子ママと、これだけバラエティに富んでいると、高槻高校に行けば何にでも成れそうな気がしてきます。

 タレントでもない、見た目もごく普通の48歳に、なぜこんな話がくるかと言えば、建築家という仕事をしているからです。

 やっぱり、一所懸命頑張っているとお天道様か神様か仏様が見ていてくれるのです。

 一生懸命ではなく一所懸命。

 土8の夢は泡沫と消えましたが、移り気はNGなのです。

■■■9月16日(日) 9:00am~12:00pm 高槻中学・高校文化祭にて
「頼れる卒業生」による無料相談コーナーに参加します■■■

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人は違う。でもそんなに変わらない。‐1517‐

 大阪近辺での打合せなら、阪神高速を使う確立が高くなります。

 首都高速程ではないにしても、通勤時刻は結構混むもの。

 会社近くを通るのが14号松原線ですが、駒川入口あたりも渋滞ポイントです。

 それで、早めの出発を心掛けていますが、1号環状線ををぐるっと回るだけでも、名物建築が色々見れます。

 松原線に乗るとすぐに見えてくるのが、あべのハルカス

 高さ300mは現在日本一。

 そのまま、なにわのエッフェル塔・通天閣のすぐ東を通り抜けます。

 高さは103m。

 環状線は、時計回りの一方通行。JRの環状線の更に内側にあります。

 その1号環状線と14号松原線が合流するあたりにあるのが湊町リバープレイスです。

 八角形の建物内には、FM大阪もはいっています。

 御堂筋と交差する位置からは、ナンバ・ヒップス。

 昨年、食事を2度ご一緒させて頂いた高松伸さんの作品です。

 環状線は大川を越えるあたりから、右に大きくカーブ。

 北に見えているのが梅田エリアです。

 高層ビル群の先駆けとなったのが大阪マルビル。高さは約124mで、1976年の完成です。

 東に向きを変えた環状線は、中之島の北を走ります。

 民の町・大阪のシンボルは中央公会堂。その存在感は、やはり抜きんでているのです。

 この日は12号守口線で、北へ向かいました。

 ついでにと言えば怒られますが、分岐点あたりにあるのが、私が設計した「seiundo」の入る、北浜一丁目平和ビルです。

 扇町には、キッズプラザ大阪の入るこの建物。

 大阪市環境局舞洲工場の設計で知られる、フンデルト・ヴァッサーの設計です。
 
 阪神高速、大阪建築ツアーはいかがだったでしょうか。

 12号守口線の城北インターで降り、さらに地道を北上すると、阪急電車が見えてきました。

 京都線の上新庄駅と相川駅の間で、神崎川の上を通過しています。

 中学・高校の間、この橋の上からずっとこの川を眺めていました。

 小学校から上がったばかりの頃、「いつか相川駅で降りて、釣りに行ってみたいなあ」などと思っていたのです。

 6年間も時間があったのに、それは一度も叶いませんでしたが。

 日々というものは、まさに電車に乗っているようなもの。「降りてみたい」と思ったら、すぐに行動しなければ、実現することはありません。

 また、角度、方向が違うと全く違う場所に見えるものです。

 私が毎日毎日見ていたあの場所だと、初めは全く気付かなかったのです。
 
 見る人の視点によって、全く違う景色があることを、今ならようやく理解できます。

 反対に、自分だけが特別な訳はないので、相手、他者も同じような、期待や不安を持っていることも、何とか想像できます。

 この相反する単純な真実が、未来をイメージする上で、とても重要だと考えています。

 こんなことを、学生に熱を入れて話していると、多くの学生は目が泳ぎ出します。それで「ああ、言い過ぎたんだな」と分かるのですが。

 人は違います。でもそんなに変わらない。

 これは私の人生哲学ですが、それぞれをフォーカスすると、それは間違っているという言い方もできるのです。

 なので、目的の「ある」「なし」が大切です。

 それがあれば、哲学はそこへ向かう道具となります。それが無ければ、間違い探し、出来ない探しを始めるネタでしかなくなると思うのです。

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目指せニュータイプ‐1516‐

 1991年~1993年、冬は北海道のかもい岳スキー場で過ごしました。

 空知地方の歌志内市にあり、以前は炭鉱で栄えた街ですが、当時は観光に力を入れていました。

 ジュニアのアルペンスキーでは有名なスキー場で、オリンピック選手も輩出しています。

 それもあって、大学のスキー部も何校かが合宿を張っていました。大学時代の冬は、ほぼここでの思い出しかありません。

 あの、のんびりとした温泉宿は大丈夫なんだろうか……

 被災された皆様へ、心からお見舞い申し上げます。

 9月はプレゼンテーションが続きます。

 出掛ける時間がなく、話題はどうしてもインドアに。秋の夜長に「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 」を観ました。

 子供とファーストガンダムを観て、やっぱり面白いねとなり、他にないか探して貰ったのです。

 ファーストガンダムの放送は1979年で小学3年生の時。

 ど真ん中世代には、画がビビッドすぎる感もありますが、「THE ORIGIN 」はそれらがはじまる前の物語です。

 ガンダムの魅力は、大筋に絡むヒューマンストーリー、繊細に設定されたキャラクター、モビルスーツの格好よさでしょうか。

 中でもやはり「シャア」は別格。

 そのクールな格好良さに、今でもしびれます。

 「シャア専用ザク」、略して「シャアザク」は私の世代なら、普通に通じる言葉です。

 「赤い彗星」のニックネーム通り、他のモビルスーツの3倍の速さで動き、次々と敵を撃破します。

 人口が増えすぎた地球はエリートだけが残り、宇宙への移民を推し進めます。

 遠く離れたスペースコロニーに住むジオン・ダイクンは、宇宙に捨てられた人類の中から厳しい環境に適応した「ニュータイプ」という優れた資質を持つ者が現れると予言しました。

 側近だったデギン・ザビはジオン・ダイクンを謀殺。その思想を利用し「ジオン公国」として独立。地球連邦軍と戦うというのが大筋です。

 優れた種である自分達が、全世界を治めるという大義は、ヒトラーを彷彿させますが、ジオン軍の制服が第二次世界大戦時のドイツ軍に似ているのは偶然ではないそうです。

 シャアはジオン・ダイクンの息子で、復習の機会をうかがうために素性を隠し、ジオン軍のパイロットとして戦争に参加。

 驚くべき戦果が、ニュータイプとしての適性を示しているとされます。

 その戦いに、連邦軍側のパイロットとして16歳のアムロ・レイも参加します。

 ガンダムを操るうちに、ニュータイプとしてシャアを凌ぐほどの成長をとげ、戦争を終焉に導いて行くのです。

 あくまで架空の世界の話ですが、ニュータイプとは、予知能力、認知能力が飛躍的に向上した人を指すようです。

 関西もまだまだ天災の爪痕が残ります。

 現在一緒に仕事をしている建築会社の監督達も、まさに寝る間を惜しんで走り回っています。

 人の弱みにつけこんで、高値をふっかけてくる業者も居るのでしょうが、私の知る建築会社は全く逆だと感じます。

 「被災された人達の中から、危険度、必要度の高いところから、順に回っているんですが、何せ時間と業者が足りなくて」と。

  そんな中で、私が最も信頼している監督の言った言葉が耳に残ります。

 「どれだけ一生懸命させて頂いても、何か一箇所でも思うようになっていなければ、怒られる方もいるんですよね」

 お代を頂くのに、適当でいいという方は居ません。

 大量生産社会になり、出来上がったものを自分の目でみて、またはwebサイトと評判で確認して、物を買う時代になりました。

 建築も多くの物が工場生産化され、カタログやショールームで確認できるようになりましたが、熟練の職人が長い時間を掛けて作り上げるものも多々あります。

 それでも、どちらに責任があるかと言えばプロ側なのです。

 子供の頃、いや今も、特殊な能力を持つ、痩身で格好のよいヒーローに憧れます。

 スーパーマン、スパイダーマン、アムロ……

 その能力は、生まれ持っていたり、偶然の出来事で手に入れたりが殆どです。

 生まれ持っての能力もあるでしょうが、現実はその程度のもので、抜きんでたり、求められたりすることはほぼありません。

 日々の研鑽以外に成長の方法はないのです。

 この事を、何とか若者に、せめて自分の子供に伝えられればといつも思います。

 それには、自分が結果を出し続けるしかないのですが。

 アニメや映画の世界のように、一目で「あの人は全く違う」と思って貰えるレベルに到達できれば良いのですが、それはかなり難しいでしょう。

 私がいきなり、シャアのような容姿に変わることはありませんから。

 それでも諦めてはいません。仕事上でなら、ニュータイプとなることも不可能ではないと思っているのです。

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困難克服ゲーム‐1515‐

 台風21号が通り過ぎ、2日が経ちました。

 関西では風速50m/sを越えた所もあり、大きな傷跡を残して行きました。移動が速かったのは不幸中の幸いだったと思います。

 私が設計した建物でも、室外機が飛んでしまった、剥がれた大きな屋根が飛んできてバルコニーに落ちてきたなどの連絡を貰いました。

 こちらは、連絡を貰った訳ではないのですが「Ohana」のシンボルツリー、オリーブが倒れてしまったとfacebookで知りました。

 店主で、カメラマンの石井さんの写真を拝借しています。

 今から9年前、2009年の9月「古川庭樹園」へ行きました。

 畑と言われる、樹木を育てるエリアを、石井さんと探してまわったのです。

 その中から、この一本をみつけました。

 私の車で持って帰り、自分達で植えたのです。

 竣工時はこの大きさ。1.8mくらいでしょうか。

 私が最後に会ったのが今年の6月。BBQの時でした。

 軒下までが6.8mなので、およそ7mにまで成長しました。

 本当に立派になったなあと、思っていたのです。

 形あるものはいつか壊れます。生き物なら、いつか必ず息絶えるのです。

 関西は大変だと言っていたら、北海道で震度7の地震が発生しました。

 自然の驚異を前にしたとき、ただ頭を低くして、行き過ぎるのを待つだけしかできないのです。

 人生は困難克服ゲームです。

 RPG(ロール・プレイング・ゲーム)と例えてもよいかもしれません。

 敵と出くわさなければ、また戦わなければ経験値が上がることはありません。

 ゲームならその戦いを楽しめるが、現実なら逃げたくなるのは何故なのか。

 ゲームは気に入らなければやめることが出来ますし、必ず解決できると知っているからだと思います。

 ならそう決めるまです。

 絶対にやめない、必ず解決すると決める。なかなかできませんが、これが人生を困難克服ゲームにするコツのはずです。

 何が起っても、人は死なない限り生きます。

 それなら、前向きに生きるだけです。

 今日も、明日も困難ばかり。それこそが、成長の源ですから。

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夏夜の花火に、潮風mix‐1514‐

 8月上旬、娘が「今年は花火みてないやん!」と言い出しました。

 毎年花火を観るルールになっていたかなと思いながら、妻に探してもらうと……ありました。

 「泉州 光と音の夢花火」は、9月1日(土)、2日(日)の開催。何とか日曜日の席を確保できました。

 打ち上げ開始は8:00pm。

 夕日を背に、泉南市のタルイサザンビーチへ向かいます。

 位置的には関空のすぐ南。りんくうタウンの観覧車がみえていました。

 2014年から始まった音楽フェスティバルのフィナーレとこの花火大会は始まりました。

 音楽フェスだけでなく、肉フェス、WORLD beer festaと色々なイベントの総称が「大阪泉州夏祭り」のよう。

 もうごった煮のイベントなのです。

 会場を転々とし、昨年からここでの開催となったそう。

 打ち上げ前まで、海辺のステージは盛り上がっています。

 事前に楽曲のリクエストも受付ており、スキマスイッチの「奏」で幕を開けました。

 安室奈美恵の「HERO」。

 うちの子供達が好きなK-POP、BIGBANの「Haru Haru」も。

 それぞれ1万発で、2日で2万発。

 1時間上がりっぱなしでした。

 ケツメイシの「夏の思い出」はあるかなと思っていましたが、それは流れず。

 勿論サザンもありませんでした。

 時代は移ろいます。寂しい気持ちがないと言えば嘘になりますが、夏祭りは若者の物ですし、それでいいと思います。

 若者と言うには更に若い、13歳、10歳兄妹ですが、楽しい夏休みになったのでしょうか。

 茅渟の海 深紅に染める 夢花火

 ひとよの夢を ひととき映せ

 一句詠んでみました。

 気が付けば、行く夏を惜しむ季節になりました。

 もう若者ではないのが寂しいのは寂しいですが未だ青春ではあります。

 松下幸之助の愛したサミュエル・ウルマンの詩の通り、それは心の持ちようだと思っています。

 であるなら、やっぱり「夏の思い出」潮風mixは聴いてみたかったか。

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『関西の建築家とつくる家 Vol.2』2月1日発売「阿倍野の長家」掲載
『homify』6月29日「回遊できる家」掲載
『homify』6月2日「イタウバハウス」掲載
『houzz』5月28日の特集記事「あちこちでお茶できる家」掲載

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