その魚、1匹いくら?‐1420‐

 昨日は、午前中の打合せの後、そのまま三宮へ。

 山が近い景色は、港町独特のものです。

 三宮名物、狭くて長い高架下。

 若い頃は、納得できる靴を探して何往復もしたもものです

 三宮にきたのは、ジュンク堂での相談会のため。午後3時半から6時までが担当でした。

 その後、家族とミナミで夕食の待ち合わせしていました。

 食べ物の好き嫌いが全くないことは私の自慢です。

 しかし残念ながら、子供達は結構好き嫌いがあります。

 長男は刺身が苦手。マグロは食べるのですが、青魚系は全て駄目。キノコ類も苦手にしています。

 好きなものは、キムチやコンビニの唐揚げなど。味が強く、刺激のあるものです。ワサビなども付けたがります。

 反対に、下の娘は薄味が好み。ハム、ウィンナーなどの加工品や、辛めのもの、コショウの入っているものはほぼ食べません。刺身は大好きで特にアジ。

 義父母と行った長崎の旅では、ある寿司屋のアジを全て食べつくしました。

 何故これほど好き嫌いができてしまったのか、親としては責任を感じますが、長男も寿司屋の魚なら結構な種類が食べられるのです。

 それで、たまに寿司屋へ行くことになりました。

 特に娘はカウンター席でないと納得しません。寿司屋こそ、元祖オープンキッチンです。

 寿司の起源は東南アジアの山岳部だそう。

 いわゆる「なれずし」で、米の中に魚を漬け、発酵させ保存していました。

 醗酵後、米は捨て魚だけを食べていたようですが、琵琶湖の鮒ずしは原型に近いものでしょうか。

 江戸時代に現在のようなかたちになり「江戸前寿司」と呼ばれました。

 当時は、天ぷらと共に屋台食べる人気のファーストフードだったのです。

 舌は10歳をピークにあとは鈍くなっていくだけという話もあります。

 好き嫌いと書きましたが、新鮮な魚なら長男も食べられるので、厳密に言えば彼らは味が分かっているのかもしれません。

 しかし、出来れば偏食は払拭してほしいもの。時々は美味しいものを食べに連れていくしかないのかもしれません。

 先日facebookで、「アメリカで刺身が食べたいと思ってもスーパーには売っていない。だから船で釣りにいってきた」という知人の投稿がありました。

 その船は、立派な邸宅前の桟橋に繋がれた大きなクルーザー。

 釣り談義によくある笑い話は、「ところでその魚、1匹いくらなの?」です。

 しかし、そうするしか、日本以外で気軽に刺身を食べる方法がないのです。

 歳とともに、やはり魚が美味しいと思うようになってきます。

 寿司屋へいって、それなりに払っているつもりになっていましたが、日本の魚は、やはり安くて美味しいのです。