名こそ惜しけれ‐1286‐

 7月3日(日)に、「羽曳野の家〈リノベーション〉」のオープンハウスを開催します。

 お時間ある方は、是非遊びに来て下さい。

 前回は、海南市訪問を書きました。帰りに、熊野古道の入り口ものぞいてきました。

01

 海南ICすぐそばにある藤白神社。

 熊野古道沿いにあり、元は藤白王子社と呼ばれていました。

05 (2)

 「王子」とは熊野古道途中にある神社のこと。

 ここは九十九王子の中でも、五体王子の一つとして特に格式が高かったそうです。

03

 神社の入り口にある鳥居の横には石碑があり、

 「三熊野一の鳥居」

 「これより熊野路のはじめ」

 と書かれています。

 三熊野(みくまの)とは、熊野本宮大社、熊野那智神社、熊野速玉神社(新宮)を指し、ここが熊野古道の入り口だと示しているのです。

07

 鳥居を守るように生える楠は樹齢千年。

 長きに渡って、蟻の熊野詣を見守ってきました。

09

 和歌山平野を北から見下ろすと、地理が分かり易いかもしれません。

 紀の川を中心とする和歌山平野が終わり、本格的に山岳地帯が始まるのが海南市あたり。

 和歌山城から熊野街道を南下すると、藤白神社付近で熊野古道と合流するのです。

 また、この神社のすぐ近くに「鈴木屋敷」という建物があります。全国二百万と言われる「鈴木姓」のルーツと言われているそうです。

11

 平安末期(1150年頃)、上皇や法皇の熊野参詣が盛んになりました。

 その頃、熊野の鈴木氏がこの地に移り住み、熊野三山への案内役をつとめました。

 そして、熊野信仰の普及につとめたと伝えられているのです。

14

 特に鈴木三郎重家と亀井六郎重清の兄弟が有名で、幼少の頃、源義経と遊んだと伝えられます。

 後には義経の家臣となりました。

13

 その鈴木の宗家を後世に残そうと、保存活動をしているのです。

 街のスズキのショップにも「全国鈴木姓発祥のまち海南」という大きな看板がかかっていました。

 今回、燃費データ改ざん事件の後でもあり、複雑な気持ちで眺めます。

 司馬遼太郎は、関東一円の坂東武士の「名こそ惜しけれ」という精神が、日本人には受け継がれていると言いました。簡単に言えば、はずかしいことをするな、という意味です。

 その「痛々しいまでの清潔さが」明治の近代化を押し進めたとも言っています。 

 鈴木さんにはなんの恨みも無いのですが、日本のメーカーがそんな不正をするとは……と、憤りを感じます。

 そもそも、メイド・イン・ジャパンはそういったことの無いブランドという安心感が、世界に受け入れられていたはずです。

19
 
 民間企業という言葉がありますが、その集合体が国家を形成しているので、誰もが自国を背負っていると言えるのです。

 開高健は、「名」について、ユーモアたっぷりに書いています。

 金を儲けようとすると逃げていきよる。結果として手にするんならええんヤ。そんなもんより名だ、名を惜しむんヤ。いいか、いい仕事しなくてはいかんゾ。

 法や道徳観には、他者からの視線が常に根底にあります。大切なのは、自らが自らを律する美意識だと思うのです。

■■■「羽曳野の家」オープンハウス開催■■■
日時: 7月3日(日)13:00~17:00
場所: 羽曳野市恵我之荘

お名前、E-mailアドレス(またはfax番号)を
ご連絡下さい。地図をお送り致します。
tel 06-6703-0181 fax 06-7500-5920
office@atelier-m.com

『住まいの設計07・08月号』5月21日発売「松虫の長屋」掲載■

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【Events】
■5月30日~6月30日住まい情報センター4階
「宝塚の家」のパネル展示

【News】
『住まいの設計05・06月号』3月19日発売に「野洲の家」掲載

『homify』6月8日「細工谷の家」掲載
『homify』5月26日「野洲の家」掲載
『homify(アラビア語)』5月20日「加美の家」掲載
『homify(韓国版)』5月18日「宝塚の家」掲載
『日刊住まい』「野洲の家」掲載
■『関西ウォーカー別冊「大阪ライフウォーカー」』3月22日発売に
「住之江の元長屋」掲載
■3月23日フジテレビ『みんなのニュース』「灘の高台の家」紹介
■2月23日フジテレビ『みんなのニュース』「松虫の長屋」紹介
『月刊ハウジング4月号』2月20日発売「野洲の家」掲載

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

前にお会いしたことが……‐1285‐ 

 先週は水族館に行ったつもりが、魚を見れず。

 昨日も魚を求めて、今度は和歌山県海南市へ。

03 - コピー

 和歌山県立自然博物館も、琵琶湖博物館と同じく、水族館と博物館を合わせたような施設でした。

01 - コピー

 すぐそばには天然の港があり、海沿いの景色の良い所。

 しかし、駐車場に向かう景色をみながら気づきました。

 「ん?ここ、来たことがある……」

05 - コピー

 男に聞くと「僕は初めてだと思うよ」と。

07 - コピー

 入館料は大人のみで470円。

08 - コピー

 なかなかの充実振りでかなり安いと思います。

09 - コピー

 特に、触れる標本が沢山あり、2人とも十分満足した感じでした。

 しかし展示を見ても、記憶は蘇ってこず。

 休館か何かで中には入らなかったのかな等と思いながら。

11 - コピー

 自然博物館のとおり、和歌山の自然に特化した館でした。

 碁石に使われる那智黒石ですが、金が本物かを見極める試金石に使われていたそうです。

13 - コピー

 ツキノワグマのはく製です。

 「人間をエサとして認識している可能性も……」などという、物騒な報道があったばかり。

 紀伊半島では180頭程が生息しているそうです。互いのエリアには入って行かないに限ります。

15 - コピー

 和歌山は四大漆器の街なのだそうです。

 その名残を残す黒江という街が近くにありました。

 散策してみると、ここも来たことが有るような、無いような。もう全てに自信がなくなって来ました。

17 - コピー

 帰りに偶然見つけた海南市役所。ひときわ目を引く建物で、これは間違いなく初訪問。

 和歌山県建築士会のサイトに解説が載っていました。

18 - コピー

 設計は 三紀建築事務所。1965年(昭和40年)の完成です。

 丹下健三の代々木体育館、坂倉準三の芦屋市民会館(現:ルナホール)と同時期で、コルビジェの影響を強く受けているとあります。

 海南市役所が初訪問かは迷いません。存在感が圧倒的だからです。

 誰かと会い「前にお会いしたことがありましたっけ……」と言われるのが一番辛い。

 見た目に特徴がある訳ではありませんが、どんな人でも、一度会話を交わしたら、覚えて貰える人で有りたいと思っています。

 厚かましいかもしれませんが、人生は一期一会、初めにあった時に全て勝負は決まっていると思うからです。

 そう考えると、和歌山県立自然博物館が悪いのか、私の記憶力が低下しているのか……

 最近、DVDを借りてくると、妻に「これ、前に観たよ」と言われる回数が増えてきました。

 と言うことは、はやり後者なのか。

■■■「羽曳野の家」オープンハウス開催■■■
日時: 7月3日(日)13:00~17:00
場所: 羽曳野市恵我之荘

お名前、E-mailアドレス(またはfax番号)を
ご連絡下さい。地図をお送り致します。
tel 06-6703-0181 fax 06-7500-5920
office@atelier-m.com

『住まいの設計07・08月号』5月21日発売「松虫の長屋」掲載■

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【Events】
■5月30日~6月30日住まい情報センター4階
「宝塚の家」のパネル展示

【News】
『住まいの設計05・06月号』3月19日発売に「野洲の家」掲載

『homify』6月8日「細工谷の家」掲載
『homify』5月26日「野洲の家」掲載
『homify(アラビア語)』5月20日「加美の家」掲載
『homify(韓国版)』5月18日「宝塚の家」掲載
『日刊住まい』「野洲の家」掲載
■『関西ウォーカー別冊「大阪ライフウォーカー」』3月22日発売に
「住之江の元長屋」掲載
■3月23日フジテレビ『みんなのニュース』「灘の高台の家」紹介
■2月23日フジテレビ『みんなのニュース』「松虫の長屋」紹介
『月刊ハウジング4月号』2月20日発売「野洲の家」掲載

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

ヘルシンキの夏‐1284‐

 今年の夏至は、6月21日(火)でした。

 大阪の日の出が4:45で、日没は19:14。14時間半太陽がでていたことになります。

 これがフィンランドのヘルシンキなら、日の出が3:52で日没は22:51。19時間太陽が出ています。

 今年の夏季休暇は、フィンランドへアルヴァ・アアルトの建築を訪ねる予定です。

 近代建築の三大巨匠と呼ばれるのはル・コルビジェ、フランク・ロイド・ライト、ミース・ファン・デル・ローエ。

 まずは、この3人を見てみたいと、24歳から建築行脚を始めました。

01_1995 - コピー

 1995年4月、まずはフランスへ。

 先日世界遺産に指定された、コルビジェのロンシャンの教会を訪ねました。

03_2011_11 - コピー

 独立してからは、なかなか日本を出られず。

 2011年の11月、アメリカのペンシルバニアにある、ライトの落水荘へ。

05_2011 - コピー

 そしてイリノイにあるミースのファンズワース邸

09_2012 - コピー

 2012年の8月、イタリアでは、建築の詩人、カルロ・スカルパ設計のブリオン・ベガを訪れました。

07_2012_08 - コピー

 そして、スペインのバルセロナに渡りガウディに触れたのです。

 三大巨匠に加え、ガウディ、スカルパそしてアアルトが私にとって最も興味のある建築家でした。

 アアルトは、プロフィールの中に名前を挙げているくらい好きな建築家でしたが、なかなか訪れる機会がありませんでした。

 どの位好きだったかと言えば、私にとっての3作目、1998年に完成した、spoon cafeはアルヴァ・アアルトへのオマージュです。

15 - コピー

 外部の木の使い方。

17 - コピー

 木とレンガの相性など、全てアアルトを手本にしました。

 そのアアルトとようやく会う事が出来ます。1976年に亡くなっているので、勿論彼の作品にですが。

 548万人という北欧の小さな農業国において、世界に影響を与えるような建築を創り続けたアルヴァ・アアルト。

 真の建築は、その小さな人間が中心に立った所にだけ存在する。

 彼の言葉を体感し、休み明けには、その気持ちを綴ってみたいと思います。

 アルヴァ・アアルト。その音を聞くだけだけでも心躍る存在なのです。

■■■「羽曳野の家」オープンハウス開催■■■
日時: 7月3日(日)13:00~17:00
場所: 羽曳野市恵我之荘

お名前、E-mailアドレス(またはfax番号)を
ご連絡下さい。地図をお送り致します。
tel 06-6703-0181 fax 06-7500-5920
office@atelier-m.com

『住まいの設計07・08月号』5月21日発売「松虫の長屋」掲載■

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【Events】
■5月30日~6月30日住まい情報センター4階
「宝塚の家」のパネル展示

【News】
『住まいの設計05・06月号』3月19日発売に「野洲の家」掲載

『homify』6月8日「細工谷の家」掲載
『homify』5月26日「野洲の家」掲載
『homify(アラビア語)』5月20日「加美の家」掲載
『homify(韓国版)』5月18日「宝塚の家」掲載
『日刊住まい』「野洲の家」掲載
■『関西ウォーカー別冊「大阪ライフウォーカー」』3月22日発売に
「住之江の元長屋」掲載
■3月23日フジテレビ『みんなのニュース』「灘の高台の家」紹介
■2月23日フジテレビ『みんなのニュース』「松虫の長屋」紹介
『月刊ハウジング4月号』2月20日発売「野洲の家」掲載

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

無邪気なもんだ‐1283‐

 昨日は、朝からある現場の敷地調査へ行っていました。

 ファーストコンタクトはとても大切にしています。

 直観は、自分の全人生が導き出したたった一つの答え。どんなことを感じたかは、その建物が無事建った際に。

 調査を終え、娘と2人で滋賀県の琵琶湖博物館へ向かいました。

13 - コピー

 希望は水族館でした。しかし、海遊館をはじめ、近畿の水族館は概ね複数回行っています。

 探してみると、博物館と水族館を合わせたようなこの館を見つけました。淡水の水族館も面白いだろうと。

11 - コピー

 到着すると、水族館エリアは7月14日にリニューアルオープンとのこと。

 大変残念な結果になりました。

15 - コピー

 しかし、それはそれで楽しんでしましたが。

 昼ごはんをと、車で探したのですが辺りになかなか店が無く……

 仕方なく「すき屋」に入ることにしました。(別に言い訳することはないのですが……)

17 - コピー

 で、好きなものを頼んでいいよと言うと「これ」と。

 上うな丼だったか、すき屋で1000円以上の物など、私は頼んだことがありません。

 そこはたまにの娘との食事。にっこりOKしたのです。

21 - コピー

 長男は塾終わりが夜の7時と言うので、大阪に戻り、ミナミで待ち合わせました。

 ナンバヒップスは高松伸の設計で2007年の完成です。

 中央のフリーフォールは現在休止され、クライミングウォールになっています。

 この日は誰も登っていませんでしたが、実際に登れるのでしょうか。

22 - コピー

 戎橋商店街はさすがの活気。

27 (2) - コピー

 りくろーおじさんもこの行列でした。

29 (2) - コピー

 皆の意見を聞いた結果、高島屋にある小籠包の鼎泰豐(ディンタイフォン)に決まりました。

 娘と先に行き30分程並び、妻と長男を迎えたのです。何と出来た父親。

29 - コピー

 こちらは勿論外れなし。

 小6になり、かなりの量を食べるようになりました。

33 (2) - コピー

 娘がアイスを食べたいと言うので、帰りに北極のミルク味を買うと、娘は「これじゃない」と。

 私には十分美味しかったのですが、最近のアイスクリームは、確かにもっと濃厚です。結局コンビニで別のものを買うはめに。

 高島屋で「父の日」という広告を見て、初めて気づきました。結局今年は何もせず。

 自分がしていない以上、子供達からのプレゼントを期待するのは諦めます。健康で、笑顔であってくれればそれで十分ですから。

 前回、「ハリー・ポッターのような魔法は現実にはないよね」と伝えたと書きました。

 娘に「好きなことに、ひたむきに打ち込んでいたら、必ず誰かの役に立てるから」と言うと、「それって魔法なんじゃない」と。

 J・K・ローリングの描く魔法ってそういう意味だったのかも、と一瞬立ち止まってしまいました。

 無邪気であること。それは何よりの強みです。

 未来を背負う子供達が、無邪気で居れるような世の中であれるよう、一つでも行動を起こさなければと思ったのです。

■■■「羽曳野の家」オープンハウス開催■■■
日時: 7月3日(日)13:00~17:00
場所: 羽曳野市恵我之荘

お名前、E-mailアドレス(またはfax番号)を
ご連絡下さい。地図をお送り致します。
tel 06-6703-0181 fax 06-7500-5920
office@atelier-m.com

『住まいの設計07・08月号』5月21日発売「松虫の長屋」掲載■

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【Events】
■5月30日~6月30日住まい情報センター4階
「宝塚の家」のパネル展示

【News】
『住まいの設計05・06月号』3月19日発売に「野洲の家」掲載

『homify』6月8日「細工谷の家」掲載
『homify』5月26日「野洲の家」掲載
『homify(アラビア語)』5月20日「加美の家」掲載
『homify(韓国版)』5月18日「宝塚の家」掲載
『日刊住まい』「野洲の家」掲載
■『関西ウォーカー別冊「大阪ライフウォーカー」』3月22日発売に
「住之江の元長屋」掲載
■3月23日フジテレビ『みんなのニュース』「灘の高台の家」紹介
■2月23日フジテレビ『みんなのニュース』「松虫の長屋」紹介
『月刊ハウジング4月号』2月20日発売「野洲の家」掲載

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

準備がすべて‐1282‐

 2週間程前、富田林へ行く機会がありました。

11 - コピーのコピー

 久し振りにPLの塔を真近でみましたが、その迫力に圧倒されます。

 高さ180m、設計は日建設計。1970年8月1日の完成です。

03 - コピー - コピー

 野球部の消滅問題や、清原の事件で良い話を聞きませんが、私達の世代で言えばPL高校は名門中の名門。

 その母体となるパーフェクトリバティー教団ですが、「人生は芸術である」という教えだそうです。

 人差し指がモチーフだと聞いたことがありますが、このPLの塔こそまさに芸術です。

 イチローの日米通算安打が、ピート・ローズの4256本を超えました。

 イチローにしろ、王さんにしろ、日本の偉大なプレーヤーはクールな人格者が多く、それゆえ頂点にまで登りつめたのだと思っていました。

 ピート・ローズの「高校の安打も含めてくれ」とはまるで駄々っ子のようにも見えます。

 また、張本さんは、イチローがこの記録を達成したら「アメリカにざまあみろと、言ってやりたい」と発言していたので、やはりパーソナリティーによるようです。

 彼らは、闘争心で結果を出してきたタイプなのだと想像できるのですが。

 最近、家族でハリー・ポッターの映画を観ています。

17

 原作は、J・K・ローリングの初作品にして、言わずと知れた世界的ベストセラーです。

 主人公のハリーは、自分が魔法使いであることを知り、両親を殺したヴォルデモートと対決するというストーリー。

 ハリーは生まれながらにして、特殊な力を持っており、その成長が描かれる壮大な物語です。

 映画は初めて観ましたが、大人も十分楽しめました。

 スーパーマンを劇場で観たのは小学校の時。「自分にも何か特別な力があればいいのに」と思ったものです。

 あれから40年が経ち、分かったことは「特別な力など無い」と言う事です。

 日々の積み重ねだけが、僅かに自分の長所を伸ばしてくれると言う事だけを学びました。

 ハリー・ポッターを観終わって、子供にそんな話をしてしまいました。

 全く夢のない話とも言えるし、夢だらけの話でもあるのですが、子供達はどう感じたのでしょうか

 イチローの4256本目のヒットは、捕手前の内野安打だったようです。これも全力疾走の賜物ですが、2009年に彼の内野安打に対しての考えを書きました。

 その中で、私はこう書きました。

 5年程前に、MLB経験のある現、楽天の中村紀洋選手がイチローに「セーフティーバントみたいな、せこい事をするな」とメッセージを送っていました。彼の意見も分からなくはありません。しかし、どちらが目的に純粋かは明らかです。

 中村紀洋選手は、一流の長距離打者でしたが、やはり視点の違いが、そのまま結果に出ていると思います。どうみられるかではないのです。

 芸術の定義を、北大路魯山人の言う「心を動かしえるもの」とすれば、スポーツは芸術です。勿論、人生も芸術たりえるでしょう。

 ダーウィンは「137億年の進化は緩やかに連続している」と言っています。

 イチローの「準備がすべて」という言葉がより厚みを増して聞こえてくるのです。

『住まいの設計07・08月号』5月21日発売「松虫の長屋」掲載■

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【Events】
■5月30日~6月30日住まい情報センター4階
「宝塚の家」のパネル展示

【News】
『住まいの設計05・06月号』3月19日発売に「野洲の家」掲載

『homify』6月8日「細工谷の家」掲載
『homify』5月26日「野洲の家」掲載
『homify(アラビア語)』5月20日「加美の家」掲載
『homify(韓国版)』5月18日「宝塚の家」掲載
『日刊住まい』「野洲の家」掲載
■『関西ウォーカー別冊「大阪ライフウォーカー」』3月22日発売に
「住之江の元長屋」掲載
■3月23日フジテレビ『みんなのニュース』「灘の高台の家」紹介
■2月23日フジテレビ『みんなのニュース』「松虫の長屋」紹介
『月刊ハウジング4月号』2月20日発売「野洲の家」掲載

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

10年待てば必ず実がつく‐1281‐

 6月も中旬に入りました。

 今日は降ったり止んだりでしたが、今年の梅雨は雨が少な目なのでしょうか。

10

 7月中頃までみるアジサイ。

 この時期、街にこれ程アジサイが植えられているのかと驚きます。

39 - コピー (2)のコピーのコピー

 前回UPした写真の中に、濃いオレンジの花を付けた木がありました。

 ある現場でも見かけ、美しい花だなと思いよく見るとザクロの実がなっていました。

 小さい頃はあちこちで見たのに、すっかり忘れていたのです。

 先日、長男に「全く知らない人から、家を建てて欲しいと言われたのはいつ?」と質問されました。

11正面

「吉松歯科医院」の院長は、直接の面識はありませんでしたが、高校の同級生を介しての相談でした。

02外観

「城陽の家」も同じ構図で、後輩の司法書士を通してのオファーでした。

 全く関係性が無いと考えれば「加美の家」「サロンのある家」あたりまで、待たなければなりません。

21

 「加美の家」のクライアントが相談に見えたのが2005年の5月で、創業して10年目でした。

23 - コピー

 いずれのクライアントも、理解のあるキャパシティの大きな人で、この頃から色々なことが動き出した気がします。

 2007年頃だったか、NHKの「プロフェッショナル」で、サラ金問題にいち早く取り組み、社会派弁護士として活躍した宇都宮健児さんが紹介されていました。

 昔は人付き合いが苦手で、顧問契約が取れず、弁護士事務所をクビになったそうです。

 その彼が心に支えにしていたのが、大分で荒れ地を開拓した父の口癖だったそうです。

 1年2年じゃ花も咲かなきゃ芽もでない

 でも10年待てば必ず実がつく

 日本という国は、このような真面目で、勤勉な人達に支えられていたに違いありません。

 アトリエmはこの6月で、21年目に入ります。ただただ懸命に働いた10年。色々な経験をさせて貰った次の10年。

 そしてここからの10年は、成長の10年にしたいと思っています。

 しかし人数は4名から一向に増えません。

 10年、腹をくくって私達と働きたいという人はどこかに居ないのだろうかと思います。

 必ず実が付くのですが。

『住まいの設計07・08月号』5月21日発売「松虫の長屋」掲載■

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【Events】
■5月30日~6月30日住まい情報センター4階
「宝塚の家」のパネル展示

【News】
『住まいの設計05・06月号』3月19日発売に「野洲の家」掲載

『homify』6月8日「細工谷の家」掲載
『homify』5月26日「野洲の家」掲載
『homify(アラビア語)』5月20日「加美の家」掲載
『homify(韓国版)』5月18日「宝塚の家」掲載
『日刊住まい』「野洲の家」掲載
■『関西ウォーカー別冊「大阪ライフウォーカー」』3月22日発売に
「住之江の元長屋」掲載
■3月23日フジテレビ『みんなのニュース』「灘の高台の家」紹介
■2月23日フジテレビ『みんなのニュース』「松虫の長屋」紹介
『月刊ハウジング4月号』2月20日発売「野洲の家」掲載

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

安住の地をみつけた白鯨‐1280‐

 この日曜日は「宝塚の家」3ヵ月点検でした。

 その帰り、宝塚の市街地を回ってきました。

10 - コピー

 宝塚市役所は1980年の完成。

 大阪が誇る巨匠、村野藤吾の設計で、御年89歳の仕事です。

13 - コピー

 市役所は休みなので、目当てはカトリック宝塚教会。

 市役所から言えば一駅北にあります。こちらは1966年の完成で、村野が75歳の仕事。

 阪急沿いなので、見たことがある人も多いでしょうか。

15 - コピーのコピー

 アプローチは線路の反対、西側から。

 教会のパンフレットにはこうあります。

 大洋を漂いつづけていた白鯨がようやく安住の地をみつけ岸辺に打ち寄せられたとでも申しましょうか。

 詩的な表現にときめく、とでも申しましょうか。

14 - コピー

 モチーフは白鯨でした。

17 - コピー

 建物を左から覗き込むとエントランスが。

 滑らかに吸い込まれていくような形態です。

19 - コピーのコピー

 エントランスホール上には、聖歌隊席があり、天井が低く抑えらています。

 2m20cmくらいでしょうか。

22 - コピー

 歩を進めると、200席ある信者席。

 緩やかにうねる天井に包まれています。

23 - コピー - コピー

 祭壇付近から、尖塔に向かってぐっと空間がつまみ上げられているよう。

 神聖な空間であることの説明は不要です。

 私は、神とはそれぞれの良心なのだと思っています。

53 - コピー

 雨水の落とし口は、モダニズムの巨匠、コルビジェの影響を感じさせます。

38 - コピー

 この教会は、まるで地面から生えているよう。

 これらの有機的な表現は、村野ならでは。圧倒的に人の手が掛かっている証明でもあります。

35 - コピー

 パンフレットにはこうもあります。

 四季折々の花々が咲き乱れる暖かい家庭的な雰囲気の教会堂になりますことをお祈りしています。

37 - コピー

 この季節、アジサイをはじめ、バラ、ポピー、キクの仲間か、沢山の花が咲き誇っていました。

39 - コピー

 住宅街にありながら、スケール感が素晴らしい教会で、一編の詩のような建物でした。

 本より、私が村野藤吾の批評などおこがましいのです。93歳で亡くなる前日まで働いたという、まぎれもないレジェンドですから。

 この美しい教会の後に、埃っぽい話をするのは気が引けますがもう一度だけ書きます。

 不適切ではあるが、違法ではない。

 罰せられるか、罰せられないかのギリギリに居る人が、首長である必要は全くありません。

 また、人に判断を仰ぐ必要もありません。自らの良心が全て知っているはずですから。

 前回紹介した作家・城山三郎ですが、朝は新聞を読まなかったそうです。

 理由は、腹が立ちすぎて仕事が手に付かなくなるから。

 私もこんなことで憤っているくらいなら、新聞等読まない方が良いのかもしれませんが。

『住まいの設計07・08月号』5月21日発売「松虫の長屋」掲載■

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【Events】
■5月30日~6月30日住まい情報センター4階
「宝塚の家」のパネル展示

【News】
『住まいの設計05・06月号』3月19日発売に「野洲の家」掲載

『homify』6月8日「細工谷の家」掲載
『homify』5月26日「野洲の家」掲載
『homify(アラビア語)』5月20日「加美の家」掲載
『homify(韓国版)』5月18日「宝塚の家」掲載
『日刊住まい』「野洲の家」掲載
■『関西ウォーカー別冊「大阪ライフウォーカー」』3月22日発売に
「住之江の元長屋」掲載
■3月23日フジテレビ『みんなのニュース』「灘の高台の家」紹介
■2月23日フジテレビ『みんなのニュース』「松虫の長屋」紹介
『月刊ハウジング4月号』2月20日発売「野洲の家」掲載

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

粗にして野だが卑ではない‐1279‐

 サツキが咲いているな思っていたら、関西も梅雨入り。

00 - コピー

 これから季節、写真撮影には苦労します。

01 - コピー

 3月に竣工した「長田の家」は、先週土曜日が撮影でした。

 晴れ→曇りと予報が変わりましたが、予定通りに。

05 - コピー

 お子さんが3人。ご夫妻も共働きで、貴重な休日です。

 そう簡単に予定は変更出来ません。

07 - コピー

 昨年の打合せ時には、いつも抱っこだった次男君も、すっかり大きくなりました。

08 - コピー

 食事のシーンまで撮らせて貰おうというので、ご家族には負担を掛けてしまいます。

 しかし、細やかな幸せな日常を切り取るのが、竣工写真の第一義なのです。

 舛添要一東京都知事の公私混同問題。

 以前、番組で共演していたビートたけしが、一刀両断のコメントを出していました。事実ならせこすぎます。

 知人に勧められ「始道塾」という経営者の勉強会に参加した時、こう言われました。

 「経営者の皆さん、まさか会社の経費で、私用の車を買ってないですよねえ。もし買っているなら、社員が経費で車を買っても、許せるんですよねえ。

 そうでないなら、社員に『申し訳ない。私がいい車に乗るために、頑張って働いてくれ』と伝えているんですよねえ」

 社長をいい車に乗せるために、死にもの狂いで働いてくれる社員など居ません。

 他者の幸せを実現するために、身を粉にして働くのがリーダーとして当たり前の姿。

 聖人君子ぶるつもりはありませんが、そのくらいの覚悟と公正さがなければ、人がついて来たり、会社が発展する訳などありません。

 アトリエmを法人化しようと決めた一番の要因が、この話だったのです。

 小説家・城山三郎が第五代国鉄総裁・石田禮助の生涯を描いた作品が「粗にして野だが卑ではない」です。

 三井物産代表取締役社長にまで上り詰めた石田禮助は、昭和38年、首相の要請により、78歳にして国鉄総裁の職を引き受けます。

 そして、国会初登院の発言が「粗にして野だが卑ではない」です。更に「国鉄が今日の様な状態になったのは、諸君たちにも責任がある」と言い放ちました。

粗=あらっぽい、雑

野=野蛮、ワイルド

卑=卑しい

 あらっぽくても、野蛮でも、リーダーは務まるのです。卑しくなければ。

 家族の食事代、別荘への交通費をどうやって経費で落とそうか等もう論外です。使っているのは、税金です。

 反対に、良い仕事をしてくれるなら、移動のファーストクラスくらい理解して貰えると思います。

 細やかな幸せを実現する為に、多くの市民は汗水流して働いています。その血税の上に成り立っているのが政治です。首長といえばそのトップなのです。

 また石田は「公職は奉仕すべきもの、したがって総裁報酬は返上する」と殆ど報酬を受け取らなかったと言います。

 卑しいことは法律違反ではありません。しかし、リーダーとしては下の下です。

 良い大学を出ている。よくテレビで見る。誰々の子息だから。そんな理由で、リーダーを選ぶのは辞めなければなりません。
 
 卑しいか卑しくないか。顔を見れば、皆が分かっていることだと思うのです。

『住まいの設計07・08月号』5月21日発売「松虫の長屋」掲載■

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【Events】
■5月30日~6月30日住まい情報センター4階
「宝塚の家」のパネル展示

【News】
『住まいの設計05・06月号』3月19日発売に「野洲の家」掲載

『homify』6月8日「細工谷の家」掲載
『homify』5月26日「野洲の家」掲載
『homify(アラビア語)』5月20日「加美の家」掲載
『homify(韓国版)』5月18日「宝塚の家」掲載
『日刊住まい』「野洲の家」掲載
■『関西ウォーカー別冊「大阪ライフウォーカー」』3月22日発売に
「住之江の元長屋」掲載
■3月23日フジテレビ『みんなのニュース』「灘の高台の家」紹介
■2月23日フジテレビ『みんなのニュース』「松虫の長屋」紹介
『月刊ハウジング4月号』2月20日発売「野洲の家」掲載

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

プラスチックとステンレス‐1278‐

 ダイエーがイオングループの完全子会となったのが2015年1月。

 ダイエーの名が完全に消滅、というニュースもありました。

 流通に革命をもたらした関西の雄だけに、寂しい気もしますが、ビジネスとはかくも厳しいものです。

15 - コピー

 一方、存在感を増し続けるイオングループ。

 大型ショッピングセンターのイオンモールは、日本だけでなく、中国、ベトナムにも多くの店舗を出しているようです。

 この3月、イオンモール堺北花田の4km程西に、堺鉄炮町がオープンしました。

11 - コピー

 いずれも、大阪から大和川を越えてすぐの立地で、建物も良くにています。

 これだけ近くに、大型店舗が出店されるということは、イオングループの総取りと言った感もあります。

 小売は、本当に厳しい時代に入ったと考えざるを得ません。

13 - コピー

 堺と言えば江戸時代まで環濠都市として栄えました。この店舗は、その北西角に位置します。

 これまで、環濠都市は私の住む喜連、事務所のある平野、作品のある遠里小野などについて書いてきました。

 しかし本家と言えば堺。そのうち本格的に探索したいものです。

17 - コピー

 このショッピングモールの東に建つ「赤レンガ館」。

19 - コピー

 (株)ダイセルの前進、堺セルロイド(株)が1908年、関西の設計事務所の草分け、茂庄五郎に依頼し設計された建物です。

 阪神高速大和川線の建設で、解体が決まりましたが、セルロイドの国産化に奮闘した当時を偲ぶモニュメントとして保存することになった、とあります。

 セルロイドという言葉、広辞苑にはこうありました。

 ニトロセルロースに樟脳を混ぜて製した半透明のプラスチック。90℃で柔軟となり、冷却すれば硬くなる。燃えやすい。玩具・フィルム・文房具・装身具などに用いられた。最近ではアセチルセルロース系のプラスチックを多く用い、これを不燃セルロイドと称す。

 世界初の合成樹脂素材は、その後ポリエチレンなどにとって代わられましたが、人類の歴史を大きく変えました。

 現在は、家電を始め多くのものが合成樹脂素材で作られています。自由な造形、コストダウン、軽量化がその理由でしょうか。しかし、建築とはあまり相性が良くないのです。

 家電なら、保証は1年、部品のストックは5年、7年持てばメーカーの責任を果たしたというイメージのようです。

 建築なら、10年くらいは軽く持ち、30年くらいはほぼメンテナンスなし。口に出すと責任が生じるので、なかなか聞こえてきませんが、現場の人達はそう思っていると思います。

 石、タイル、鉄、ステンレスなど、硬いものは強く長持ちするが、重く加工が大変で、それが金額に跳ね返ってくるという構図です。

 デフレとひとくくりに言っても、時間的視点を抜きにしてでは、少し乱暴な気がします。

 合成樹脂のトップメーカーの社屋はレンガ造りで、それが100年持っているのというのが現実なのです。

 100円3本のボールペンと、ステンレスのパーカーのボールペンを比べるのはナンセンスです。

 しかし、愛着と重さは等しいのかもと言うと、それこそ乱暴でしょうか。

 何れにしても、時間軸が入っていないケースが最近とても多い気がするのです。

『住まいの設計07・08月号』5月21日発売「松虫の長屋」掲載■

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【Events】
■5月30日~6月30日住まい情報センター4階
「宝塚の家」のパネル展示

【News】
『住まいの設計05・06月号』3月19日発売に「野洲の家」掲載
『homify(アラビア語)』5月20日「加美の家」掲載
『homify(韓国版)』5月18日「宝塚の家」掲載
『日刊住まい』「野洲の家」掲載
■『関西ウォーカー別冊「大阪ライフウォーカー」』3月22日発売に
「住之江の元長屋」掲載
■3月23日フジテレビ『みんなのニュース』「灘の高台の家」紹介
■2月23日フジテレビ『みんなのニュース』「松虫の長屋」紹介
『月刊ハウジング4月号』2月20日発売「野洲の家」掲載

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記