行動の出だしは自分で決められない‐1268‐

 月曜日、建築士会から熊本での「応急危険度判定活動に参加出来るか」という連絡がありました。

 国からの要請があったようです。午後2時に連絡あり、午後5時までに返事が必要との事。

 すぐに「参加出来る」と連絡しました。この短さの中で、46名の申し出があったそうです。

 応急危険度判定とは、こういった大震災時に「応急危険度判定士」の資格を持った建築士が、現地へ調査へ赴きます。

 そして、目視でそれらの建物の危険度を判定し、以下のようなステッカーを貼るという活動です。

「危険(赤紙)」 「要注意(黄紙)」 「調査済(緑紙)」

 できれば、職能で貢献したいとの思いで、この資格を取りました。

 しかし昨日、現地の受け入れ体制がまだ整っていないので、延期されるという連絡あったのです。

 少しでも役に立てると思っていたので、肩透かしに会った気分ですが、いたしかたありません。

 現地の人の状況を考えると、そんなことは全く大したことではありませんが。

 熊本大震災の後に、2011年の5月に熊本を訪れた際の写真を載せました。

 阿蘇を巡った日は、素晴らしい天気でした。

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 その際に、南阿蘇村の洋食屋さんが美味しかったと書きました。

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 写真を探してみると見つかりました。

 ハンバーグと思っていたら、ハンバーガーでしたが。

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 更に私は、熊本牛を食べたようです。

 日本のどこに出掛けても、街に特色があり、それぞれの豊かさがあると感じます。

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 翌日、熊本市を訪れた日は雨でした。

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 稀に見る余震と多さで、その不安はいかばかりかと思います。

 誰だったか「死ぬこと以外、大した問題ではない」と書きました。生きていれば、必ず何とかなるはずです。

 強い気持ちを持って貰うしかありません。

 2007年頃、こんな事を教えて貰いました。

 行動の出だしは、潜在意識が決めているそうです。

 潜在意識とは自分でコントロール出来ない意識で、無意識と置き換えても良いでしょう。

 例えば、朝起きてまず何を始めるか、仕事場に着き、初めに何に手をつけるか。ウンウンうなって決める人は居ないはずです。

 習慣と言い換えても良いかもしれません。

 この話も、裏を取れている訳ではありません。しかし、そうなのだろうと思っています。

 海に浮かぶ氷山に例えると、水面上が顕在意識(自分でコントロール出来る意識)で、水面下が潜在意識。

 その比率は1:9と言われています。よって、潜在意識の力が圧倒的に大きいのです。

 いつも前向きな人は、それが習慣になり、いつも不平不満を言っている人は、それが潜在意識化される。

 この話を聞いた時、ゾッとしました。

 自分はどちらの時間が長かったのか……

 更に、潜在意識は疲れないという特徴を持っています。

 車の免許を取る時は、あれほど疲れた運転が、2時間くらいなら全く疲れません。むしろ、気分転換になることさえあります。これも潜在意識化の結果です。

 今回は叶わなかったのですが、また要請があれば「参加」と即答したいと思います。

 行動の出だしは決められないとするなら、普段の暮らし、態度がそのままでるだけ。常に前向きで居たいと思います。

 というか、そうでない事を想像するのが恐ろしいというのが本音です。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【Events】
■4月16日~5月16日天六・住まい情報センター
「宝塚の家」のパネル展示

【News】
『住まいの設計05・06月号』3月19日発売に「野洲の家」掲載
『日刊住まい』「野洲の家」掲載
■『関西ウォーカー別冊「大阪ライフウォーカー」』3月22日発売に
「住之江の元長屋」掲載
■3月23日フジテレビ『みんなのニュース』「灘の高台の家」紹介
■2月23日フジテレビ『みんなのニュース』「松虫の長屋」紹介
『月刊ハウジング4月号』2月20日発売「野洲の家」掲載
■『住まいの設計07・08月号』5月21日発売に「松虫の長屋」掲載予定
『homify』4月20日「松虫の長屋」掲載
『homify(ポーランド版)』3月24日「住之江の元長屋」掲載

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◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

男の仕事場 ‐1267‐ 

昨日は、天六の住まい情報センターでのセミナーでした。

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申込は60数名まで増え、最終的な参加は40名。

一人一人が、それぞれの人生という時間を割いて来てくれるのですから、人数など関係ありません。

それでも気になるのが、嫌なのですが。

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今回でセミナーは15回目になりました。

少しは落ち着いて出来たでしょうか。

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前回あたりから、資料を作成するようにしました。

今回はプロラボに出し、8ページの冊子に。概ね好評だったと思います。本当の評価は参加者の心の中にしかありませんが。

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2時間の長丁場だったので、途中に休憩を挟みました。

個別相談も2組あり、その人達には楽しかったと言って貰いました。昨日は、ここが私の仕事場。人前に出る以上、いつも本気です。

4月中旬ですが、京都へ敷地調査に行っていました。

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堀川沿い、二条城の東門は修復工事中。

紫竹の家切妻と中庭の家の現場へは向かっていた時の事を思い出します。

これまでに、京都では6軒ほど仕事をしました。

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おそらく新築になると思いますが、敷地に建つのは築100年の住宅。

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間口2間半のこの家に、10人が暮らしていたそうです。

18111新敷地既存裏庭 - コピー

人はどんな条件でも、本当に逞しく暮らしています。

この日は、ハワイから戻り、先週、大阪を離れた後輩も、何故か一緒に。

「男の仕事場の写真を送ります」とメールが届きました。

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自分が働いている風景を見ることはあまりありません。

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仕事も写真も好きですが、自分が好きかは微妙です。

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この後、飲みに行ったのですが、撮ってくれたのは右の彼。

ハワイ土産のアロハまで貰いました。

彼は「加齢してないですね」とか「刺激を受けました」と言ってくれます。だから可愛い後輩と言う訳ではないですが、やはり可愛い後輩です。

また「本気のプレゼンテーションを見れて良かったです」とも言ってくれました。

確かに、知り合いが本気で仕事をする場面を、あまり見たことはありません。

私は、プレゼンテーションという言葉が苦手でした。そこに、「見せ方」というニュアンスが多分に含まれていると感じるからです。

大学の先生は「プレゼント、という考え方でいいんじゃないか」と教えてくれました。

見せ方というよりは、心を尽くしの包装といった感じでしょうか。

日々のプレゼントはクライアントに、また話す相手に届いているのか。

男の仕事場。何とも好ましい響きです。

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働きものだった国、日本‐1266‐ 

 この日曜日は、長男と久し振りに釣りに行きました。

 奈良県下北山村の池原ダムへ。

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 明け方から強い雨と風。

 長男が風邪気味だったこともあり、午前中は車の中で昼寝。野外での昼寝ほど気持ちの良いものはありません。

 睡眠不足を一気に解消です。

 昼からは雨が上がり、スカッと晴れてくれました。満を持しての出船です。

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 山深いだけあり、まだ桜が満開です。

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 この時期、魚はバックウォーター(最上流部)に集まる傾向があります。

 産卵の習性からですが、いきなり大物がルアーを軽くバイト。しかし残念ながらフッキングせず。

 2時間程釣って、他の支流へ移動。池原ダムは4本の川からなる山上湖なのです。

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 この日は風が強く、白波が立って来ました。

 バックウォーターに行くのはあきらめて、辺りを見ていると、風裏になっている岬を発見。

 流れのアウトサイドにある、張り出しの大きい岬。この時期の一級ポイントです。

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 見事に当たりました。ここでまとめて4匹。

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 昨年の11月以来の魚です。

 湖に浮いているだけで満足とは言え、やはり釣れてこそ。この気持ちを何と表現して良いのか。

 これでまた一カ月頑張れるのです。

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 長男にもアタリ。

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 ここで2匹釣らせることができました。

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 十分に満足したとのことで、この日は4時半に終了。

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 長男は、週の半分以上塾に行き、帰りは夜の10時半を過ぎます。

 月に1回は日曜日にテスト。中学受験をするなら、皆このくらいはやっているようです。

 親の私が見ても楽じゃないと思うので、半ば強引に誘いました。

 楽しかったと言わせたら私の勝ち。親的にも、ガイド的にも納得の一日でした。

web調べ程度ですが、近年の日本の平均労働時間は15位だそうです。

1  メキシコ  2,226時間
2  韓国  2,163時間
3  ギリシャ  2,034時間
4  チリ  2,029時間
5  ロシア  1,982時間
6  ポーランド  1,929時間
7  イスラエル  1,928時間
8  エストニア  1,889時間
9  ハンガリー  1,886時間
10  トルコ  1,855時間
11  アメリカ  1,790時間
12  スロバキア  1,785時間
13  チェコ  1,784時間
14  イタリア  1,752時間
15  日本  1,745時間
16  ニュージーランド  1,739時間

世界平均  1,725時間

 調査35ヵ国中ではありますが、韓国より、アメリカより、イタリアより働かない国、日本。これが事実のようです。

 前回、働き者と書いたところですが、「だった」としなければならないかもしれません。

 成果は質×時間ですから、長い方が良い素晴らしいとは思いません。

 しかし、先日のシャープ買収を見ても、物作りにおいて、日本が一番前を走っていた時代は終わったのかもしれません。

 まじめで器用な日本人だから、時間は短くてもいい。本当にそう思っていて良いのか……

 この表を見て、将来を危惧するのは私だけなのでしょうか。

 頑張れ未来の大人。まだ3、40年は現役で頑張りますがあとは頼んだぞ。 

【Events】
■セミナー:4月24日(日)14:00~16:00
(会場:住まいの情報センター3階ホール、定員100名)
「松虫の長屋」見学会:5月15日(日)14:00~16:00
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火の鳥のように‐1265‐

 4月14日(木)21時26分に発生した熊本地震で亡くなられた方々へ、心らお悔やみ申し上げます。

 また、被災された皆さまへ、心からお見舞い申し上げます。

 最大震度7、震度6を超える余震が続くという、深刻な状況は変わりません。仕事人としては、応急危険度判定士として、所属団体の要請があれば、すぐに現地へ行きます。

 会社としては、精一杯働き、利益を出し、しっかり税金を納めることで、貢献したいと思います。

 これは、日本中、世界中のどこで地震が起こったとしても、変わりません。

 しかし、人には心情や思い出があります。

 フェリーの旅が好きで、九州は子供が生まれてからでも4回は訪れました。一番初めに行ったのが2011年のゴールデンウィークでした。

 今回、大きな被害が出ている阿蘇。

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 初めて訪れたのは小学生だったか。同じ日本とは思えませんでした。

 特に草千里の景色が印象的でした。

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 この旅は、愛車だったハイラックスサーフとの最後でもありました。

 あの自然の中を走らせてやりたいと思っていたのです。

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 火の国・熊本の象徴、阿蘇。

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 その景色も、およそ普段の暮らしでは見ることのないもの。

 甚大な被害が出ているという南阿蘇村では、ふらっと入った洋食屋を思い出します。

 手作りハンバーグがともて美味しかった。

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 加藤清正が築いた名城・熊本城。

 瓦が落ちている映像も流れていました。こうして、何度もの天災を凌いできたのです。

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 大分でも大きな被害が出ています。

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 別府では、火山国である恩恵を受けることが出来ます。

 それ故、繰り返される地震。

 この瞬間、自分の住む街に起こったとしても何の不思議もありません。

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 家族で47都道府県を訪れるというテーマを設けています。

 九州・沖縄地方は、沖縄を残すのみになりました。

 70億人全ての痛みを分かち合うのは無理です。反対に全ての喜びを分け与えて貰うことも出来ません。

 なら、少しでもそうあれるような心を持ちたいし、旅がその礎になれば良いなと思っています。

 司馬遼太郎はこう言っていました。

 何にしても日本人は働き者である。

 日本人は常に緊張している。理由は、常に公意識を背負っているからと断定していい。

 公を世間の目とするなら、謙虚さは自然から学ぶのだと考えています。

 厳しく、豊かな自然が「人の力の及ばないものがある」という事を教えてくれるのだと思うのです。

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 とは言え、私達の先祖は首を垂れていただけではありません。 

 働き者で謙虚な日本人は、何度も這いあがり、再建を繰り返してきました。熊本も必ず火の鳥のように蘇ります。

 自分の人生というスパンを超えて見れば、これは綺麗ごとではないと断言できます。

 今朝の新聞のスポーツ欄に「この地震に比べれば、私の悩みなど小さい」というコメントが載っていました。

 誰もが共感できる意見です。

 自分の為、クライアントの為、社員の為、家族の為、そして社会の為に今日も精一杯働くだけ。ただそれだけのことしか出来ないのです。

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生きてこそ‐1264‐

 神戸市役所、三宮駅を貫くのがフラワーロード。

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 ネーミングの理由は聞いてみたい気もしますが、文字通り神戸の目貫通りです。

 新緑がまぶしい季節になりました。

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 南東にある、貿易センター駅で降りると、目の前にあるのが神戸サンボーホール。

 1995年の震災の際、神戸市役所は、ワンフロアが完全に崩壊するなどの被害を受けました。

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 震災直後、仮の庁舎となったのがこの神戸サンボーホールでした。

 現在は民間でも受付可能ですが、当時は市役所でのみ建築確認が可能でした。

 市役所の人がいたら申し訳ありませんが、神戸市に限らず、建築確認申請を受け持つ部署は、一様に愛想がわるかったものです。

 こちらの知識がおぼつかなかった事もありますが、若い頃はいじめられた記憶しかありません。

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 しかし、震災後は全く違う雰囲気でした。

 官民とも「どんどん建物を供給しなければならない」という雰囲気が充満し、初めて役所と一体感を感じて仕事をしていました。

 熱に満ちたサンボーホール2階の景色を、今でも覚えています。初めて、仕事で人の役に立ったと実感できた時だったかもしれません。

 2軒目の設計事務所に勤め、ハウスメーカーの孫請け仕事をしていた、25歳の頃のことです。

 当時は建物を見る余裕もありませんでしたが、ピロティーによって持ち上げられたプランは、コルビジェ、前川國男の影響が感じられます。

 1969年、日建設計の仕事ですが、震度7に無傷で耐えた強者だったのです。

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 海岸通りを西に向かうと旧居留地街。

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 更に西へ行くと、巨匠フランク・O・ゲーリー設計のフィッシュダンスがあります。

 右にある建物も彼の設計です。

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 外膜はチェーンリンクメッシュで製作されています。

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 先日、新国立競技場のコンペで話題になった、ザハ・ハディドが亡くなったというニュースがありました。

 そのデザインが奇抜過ぎるが故、という話ばかり出てきますが、フランク・O・ゲーリーこそ、自由な形態の先駆者と言って良いでしょう。

 ゲーリー、ザハ、とも3Dコンピューター技術の発達によって、その表現を手に入れて行ったのです。

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 南西には神戸ポートタワー。

 こちらも日建設計のデザインで、1963年の完成とありました。

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 50年前に、この形態を実現していたことを考えると、日本の技術、美意識をもっと誇って良いかもしれません。

 当初は銀色のイメージだったという記述もあり、シルバーバージョンも是非見てみたいもの。

 細く、軽く、本当に美しい建築です。

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 阪神高速京橋出口あたりに、崩壊した橋脚が保存されていました。

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 同じく橋を支える部材はせん断破壊されていました。

 6千人もの命を奪った自然の力が形として残っているのです。

 「一番大切なものは命」だと、子供には繰り返し、繰り返し伝えています。この優先順位は誰にとっても変わることはありません。

 人生の夏を謳歌していただろうザハが亡くなったと聞き、より思います。生きてこそだと。

  ただ生き ただ死す

  ただの二文字に

  一切が輝き

  ただの二文字に

  万有が光る

  坂村真民

 命の始まりも、命の終わりも、自分で決めることは出来ません。

 ただというひたむきが、輝き、光るのです。

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さよならだけが人生さ‐1263‐

 関西の桜もほぼ終わり。

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 先週木曜日は雨風が強く、一気に散ってしまった感があります。

 唐の詩人、于武陵の五言絶句を、井伏鱒二はこう訳しました。

 花に嵐のたとえもあるぞ さよならだけが人生さ

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 その日、 同業の友人と、梅田で飲んでいました。時々声を掛けてくれる有り難い仲間です。

 店は、概ね東通り商店街のミュンヘン。

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 時々行くビアホールは楽しみでしたが、さよならすることにしました。

 私は、酒癖が悪いほうではありません。概ね楽しい酒だと思っています。自称ですが。

 しかし、上手く合わせるというのは極めて苦手です。納得できないことに「うん」と言う事はありません。

 人はそれぞれとも言えますが、それを理解した上で、進歩なり、発展の方向を向き、何らかの合意を探さなければ、酒を酌み交わす理由はないと思っています。

 若い頃は、我慢して(つもりで)、その席に留まっていましたが、ある時気づきました。帰れば良いのだと。

 お代だけ置いておけば、我慢してまで、私に居て欲しい人など居るはずもありません。40歳になるまで、それが分からなかったのです。

 その日も、どうも空気が違うなと思い、中座しようと思ったのです「まあ、そう言わんと」に、甘えたのが悪かった。

 一度帰るという意思表示をしたら、必ず帰らなければなりません。そこから、空気が変わることは無いのです。

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 SEIUNDOのオープニングレセプションの3日前、セブン・ドリーマーズの社長、阪根がNew Officeにやってきました。

 商談で来阪中でしたが、その日は、パナソニックと大和ハウスと共同出資した「セブン・ドリーマーズ・ランドロイド社」設立の報道があったばかり。

 昨秋発表した、自動洗濯物折り畳み機を製作する会社です。

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 土佐堀川をのぞむイタリアンで遅くまで飲んでいました。

 彼も間違いなく結果を出し続けている友人の一人です。勿論、誰よりも努力をしているからこその結果です。

 ソチオリンピックの銀メダリスト・葛西紀明は「僕は誰より負けず嫌いだから、良いと思ったことはすぐ取り入れる。相手が若いとか、そんなこことは関係ありません」と。

 40歳を過ぎ、レジェンドと呼ばれ、10代、20代のトップアスリートと互角に戦える秘訣がここあるのです。

 折角働くなら最高の仕事をしたい。クライアントもそれを求めているのですから。

 私達に残された時間は、間違いなく有限です。上手くやっている時間は正直ないのです。

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 人生には、得るものも、失うものもあって当たり前。

 不愉快な思いをさせたなら、そこは詫びなけらばなりません。

 しかし、 さよならだけが人生なのです。

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知恵の悲しみと知る強さ‐1262‐

 昨日、今日は、入学式の学校が多かったようです。

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 昨日なら晴れ、と言いたくなるところですが、桜が残っているだけでも雰囲気は随分違うでしょう。

 とりわけ名所でなくても、桜を満喫できるのが、日本の素晴らしさです。

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 我が家の子供は、新6年生と新3年生。よって今日は休みです。

 日曜日は、2人を連れて「甲賀の里 忍術村」へ行っていました。娘が「忍者になりたい!」と。

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 この施設、実際の建物を移築しており、本物の忍者屋敷でした。

 娘が忍者の衣装を着たいと言い、ここになったのですが、いざとなると「恥ずかしい」と。

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 結構、着ている大人も多かったのですが。

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 しかし、手裏剣は小6、小3なりの結果を出してくれました。

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 お決まりのポーズ。

 ここに来たのは2回目で、4年前はかなり楽しかったと記憶していました。当時は8歳と5歳。

 運動能力も上がり、少し物足りなかったようです。知れば知る程、感動は小さくなる。これを「知恵の悲しみ」と言います。

 だからと言って、いつまでも何も知らない子供でいては、成長や進歩はありません。

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 これから咲き始めるハナニラ。

 10年前に知りました。知ったからこそ、湧く愛着もあるのです。

 最近よく思うことは、物事には、最低限2つの側面があるということ。

 過去と未来、光と影、動と静、右脳と左脳。それらを意識すると、納得できることが多々あります。

 ハマトマ(偉大なる魂)と呼ばれたガンジーは、「非暴力非服従」で、戦争をすること無く、インドへのイギリスの支配を終わらせました。

 この運動も、相反する2つの考えで成り立っています。

 また60年後に生まれた、マーティン・ルーサー・キングは、アメリカにおいての人種差別撤廃運動の理念を、この考えに求めました。

 そして1963年、ワシントでの” I have a dream “の演説へと繋がって行くのです。

 ガンジー、キング牧師とも最後は凶弾に倒れます。しかし、後悔など無いでしょう。

 知恵も知識も、全ては夢や幸せ実現する為に必要なものです。常に思っていたいのです。” I have a dream “と。

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■homify(ロシア版)1月2日に「加美の家」が紹介されました
■homify 12月30日に「Shabby House」が紹介されました
■homify(英語版)11月19日「加美の家」が紹介されました

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◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

航海への約束‐1261‐

 4月2日(土)はSEIUNDOのオープニングレセプションでした。

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 アクアライナーを貸し切ってのお花見クルーズとミニ内覧会ですが、出港は大阪城前。

 大川沿いの桜はまさに満開でした。

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 当社のスタッフもこれに便乗。

 マルコの彼女とは1年以上会っておらず、その怠慢も反省します。

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 周りの支えがあってこそ、現在がある訳ですから。

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 水面に近い窓からの景色は、見慣れた大阪とは全く違うもの。

 池のほとりにある家を設計させて貰ったことがありますが、水面というものは、全く飽きないのです。

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 土佐堀川を通過する際、New Officeの入る「北浜一丁目平和ビル」を水上から見上げるという趣向。

 粋な、お花見クルーズでした。

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 その後はミニ内覧会。

 設計のコンセプトを説明する時間も貰いました。

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 しかし、一番の目的は、社員さんのご家族に、この空間を体感して頂くこと。

 お父さんの職場で、子供さんと遊ぶ姿は、なんとも微笑ましいものでした。

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 内覧会後、社内の懇親会にも参加させて貰いました。

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 更に、私達に花束まで。

 申し訳ない程ですが、普段、私を支えてくれるスタッフに感謝します。

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 北浜の夕暮れ。この日のイベントが全て終了しました。

 現在も、素晴らしい業績を残すSEIUNDOですが、5年先、10年先の景色を描き、この空間を設計したつもりです。

 本田宗一郎は「機械は人の上に立ってはいけない」と言います。勿論、建築も同じ。

 建築は、誰かを幸せにする為だけにあるもの。活かし、育てて貰えたらと思うのです。

 会社を船に例えるなら、日々の仕事は航海です。航海には凪の日もあれば、嵐の日もあります。

 船長の役割は、どんなことが起こっても、クルーの命を守り、その航海を成功させることです。

 社長の田畑さんとは、この後3軒ほど周りました。

 共に肝に銘じ、祝杯をあげたのです。

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■『住まいの設計05・06月号』3月19日発売に「野洲の家」掲載
■『関西ウォーカー別冊「大阪ライフウォーカー」』3月22日発売に
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■2月23日フジテレビ『みんなのニュース』「松虫の長屋」が紹介されました
■『月刊ハウジング4月号』2月20日発売「野洲の家」が掲載

【Events】
■セミナー:4月24日(日)14:00~16:00
(会場:住まいの情報センター3階ホール、定員100名)
「松虫の長屋」見学会:5月15日(日)14:00~16:00

【News】
■『住まいの設計07・08月号』5月21日発売に「松虫の長屋」掲載■homify 3月2日に「松虫の長屋」が紹介されました
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