2015年 暮れは元気にご挨拶‐1234‐

 今年のテーマを年始にこう掲げました。

 「スピードは説得力」

 階段を登るように成長出来れば良いのですが、やはり簡単ではありませんでした。来年も、2ndテーマとなりそうです。

 今日は大晦日。私の2015年をまとめてみます。

0111

 1月、元旦は草津温泉日光東照宮、富士山の旅からスタートしました。

 以来、長男は温泉卵のとりこに。

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 2月、阪神百貨店の建て替えで、愛おしの「スナックパーク」が閉鎖

 この記事へのアクセスはとても多く、関西人の愛情を肌で知ることになります。
 
0311 
 3月、セブンドリーマーズ梅田オープン

 セブンドリーマーズは、その後、全自動洗濯物折り畳み機、ランドロイドを発表。社長の阪根が、パナソニック、ダイワハウスを従えた記者会見は圧巻でした。

0411

 4月、昨年の夏に完成した「野洲の家」撮影に行きました。

 年始には住宅誌の撮影が決まり、更にもう一誌にも写真が掲載されそうです。

0511

 5月、ゴールデンウィークは北海道へ。日本の端を見るがテーマです。

 小樽、札幌、稚内、旭川を車で回ってのですが、札幌郊外のモエレ沼公園が記憶に残ります。
 
 何もない小山が、子供にとって、最高の遊び場だという事を、社会が認識する必要があると思います。

0611

 6月、敬愛する作家、開高健の回顧展が開かれていました。

 「人間なんだからナ」のコピーは、その後のコピーライティングに大きな影響を与えました。

 なぜなら、安易なカタカナの使いかたが、逆に、開高の力量を認識させることになるのです。

0711

 7月、長男と2人で関西電力が主催する「黒部ルート」の見学会に参加しました。

 中島みゆきが、「プロジェクトx」の主題歌を紅白で歌う姿を、インクラインの中で見ました。 
 
  街中で頑張っている人を誰も見ず、誰も応援せず、空ばかり見上げている。名の知られたものに、華やかなものばかり追い、氷ばかりつかんでいる。空を飛ぶつばめなら、分っているだろうに。

 初めて、歌詞の真意を知ったのです。

0813

 8月、盆休みは長野栃木、福島、山形を回りました。

 「閑さや岩にしみ入る蝉の声」は、芭蕉が立石寺で詠んだ句。

 大雨で、あやうく蝉の声が聞けないところでした。

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 9月、シルバーウィークはフェリーで九州へ。佐賀では、菊竹清訓の建築をまわりました。

 今年は、新国立競技場のコンペの一件もあり、改めて、菊竹の偉大さを知ることになります。

1011

 10月、長男が野球をしたいと言い出してから、時間を見つけては練習しています。

 智将・野村克也の「野村ノート」

 一流とよばれる人間で親を大切にしない者はいなかった。親孝行とはすなわち感謝の心である。

 自分に足りないものは何なのか。改めて考えさせられました。

1111

 11月、そう言えば結婚12年目だったなと思い、結婚感について書きました。

 facebookも含め、最もコメントを貰いました。この日記は、私の知人より、妻の友人の方が多く読んでくれているのです。

201LDK西から

 12月、天六の住まい情報センターで、1時間半のセミナーをしました。

 「野洲の家」「住之江の元長屋」「松虫の長屋」をテーマに話をしましたが、楽しいセミナーになったのではと、思っています。

 合わせて、執筆の依頼があったことも、ここで書きました。

 未来の幸せのかたちを「描く」ことが私の仕事ですが、来年はプロの端くれとして、ものを「書く」ことになりました。
 
 これも、この日記を続けてこれたからに他なりません。誰かが読んでくれると思えなければ、10年以上続けることは出来なかったと思います。

 「現場日記」と合わせ、今年もこの日記を訪れて頂き、本当に有難うございました。心から感謝しています。

 皆さんにとって、私にとって、この地球にとって、来年も素晴らしい一年となることを確信しています。

                         2015年12月31日 守谷昌紀

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【Events】

■12月2日~1月18日天六・住まいの情報センター4Fにて「野洲の家」「遠里小野の家」「住之江の元長屋」のパネル展示

【News】
■homify(ポルトガル版)12月26日に「加美の家」が紹介されました
■homify(英語版)11月19日「加美の家」が紹介されました
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「セブンドリーマーズ・梅田ラボ」4月2日 OPEN
『HOUSING 5月号』3月21日発売に「遠里小野の家」掲載

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◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

伝統がない伝統、それがホンダ‐1233‐

 昨晩は、Ohanaのクライアントから声を掛けて貰い、京橋へ。

 忘年会でした。

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 その席で「日記、楽しみにしてるよ」と4人程に言って貰いました。

 何を書こうか悩むこともありますが、今年も残すところ2回。「あなたも良くなれ、私も良くなれ、みんなよくなれ」の精神で書いてみます。

 コンビニにトイレを借りようと入った際、『本田宗一郎「4つのルール」』という本が目につきました。

 自動車修理工場から身を起こし、一代で「ホンダ」を世界企業に育て上げた本田宗一郎。

 本田技研では秘書、その後は本田家の執事として。30年を共にした原田一男という方が著者です。

 本田宗一郎は1906年、明治39年生まれで、松下幸之助は1894年生まれ。1回り下の世代と言えます。

 成功は99%の失敗に支えられた1%だ

 どんなに機械が進歩しても、人間の上に君臨させてはいけない。

 この言葉だけで、その哲学を十分知ることが出来ますが、以下の話に一番惹かれました。

 ある農村の青年の集まりで講演をした時、村の青年から「アイデアはどんな時に生まれるのか」という質問がありました。

 本田宗一郎は「牛の角かどこについているか」と聞き返しました。

 頭についているのには違いないが、どこどこですと正確に言い表すことは難しく、農家育ちの青年たちも返答に困ってしまいました。

 「同じことを知人の画家に尋ねたことがある。画家は即座に『そりゃ耳の上だ』と答えた。このことは何を意味しているかと言えば、人間、ふだん自分に関係がないと思っているものに対して、正確な見方をしていない。(中略)自分には関係がないと思って見ていると、絶対にアイデアは生まれてこない。何事に対しても興味を持つことが、アイデアを生む第一歩である」

 京セラ、KDDIの創業者・稲盛和夫さんも、松下、ホンダを常に意識してきたはずです。その稲盛さんが好んで使う本田さんの逸話があります。

 会社を創業して間もない頃、ある経営セミナーで本田宗一郎の名が講師の中にありました。

 二泊三日、ある温泉旅館を借り切ってのもので、費用は数万。当日参加者は大広間で浴衣に着替えて待っていると、油の染みた作業服で本田さんは現れました。

 開口一番、こう一喝したそうです。

 「みなさんはいったいここに何をしに来たのか。経営の勉強をしたいらしいが、そんなことをする暇があったら、一刻も早く会社に帰って仕事をしなさい。温泉に入って、飲み食いしながら経営が学べるわけがない。それが証拠に、私は誰からも経営について教わっていない。そんな男でも会社が経営出来るのだから、やることは一つ。さっさと会社に戻って仕事に励みなさい。こんな高い参加料を払ってくるバカがどこにいる」

 この2つの話は、多くの部分が一致しています。人から簡単に貰える真理など無いのです。

 松下幸之助、本田宗一郎、稲盛和夫と、キラ星のごとく存在する一流の経営者。

 見聞きし、それなりに知っていることを、したり顔で話しているだけではないのか……この一年、ベストを尽くしたのか……

 浮かぶのはそんな自問ばかりです。しかし、反省に酔っていても進歩はありません。

 会社は個人のものでないという哲学から、世襲制を引いておらず、自らの姓を社名にしたことを悔いていたそうです。

 最後に。

  「よその会社のように、やれ50年とか30年の歴史と自慢するような伝統は持たせたくない。強いて伝統という言葉を使うならば、伝統がない伝統、「日に新た」という伝統を残したい。

 なぜ、今まで本田宗一郎を素通りしてきたのか。熱狂的なホンダファンが居る理由が分かりました。

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夢、プライスレス‐1232‐

 「城の崎にて」は、志賀直哉。

 「暗夜行路」と共に 読んだのは中学生の頃だったか。残念ながら、内容は忘れてしまいました。

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 久しぶりに温泉でもと、城崎を訪ねました。

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 昨日は雨でしたが、出来れば雪景色を見たかったものです。

 やはり、古湯には古湯の情緒があります。

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 温泉目的では子供が喜ばず、メインは城崎マリンワールド

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 人出が少なかったこともありますが、距離の近い水族館でした。

 海岸沿いに建ち、ロケーションは最高です。ショーの行われるプールの後ろに、何もなければ尚良いと思うのは職業柄か。

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 他にも、なかなか好感のもてる水族館でした。

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 魚のエサやりも、距離が近い。

 というか、手をかまれています。

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 ペンギンの散歩も一緒に散歩。

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 一番喜んでいたのが、アジの釣り堀。

 いつも自然の中へ連れて行っているのに、ここで釣らなくてもいいだろうと主張したのですが、結局やるはめに。

 1竿650円で、糸が切れるまで。徐々に糸が溶けていくようです。

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 で、釣ったすぐそばで、1匹50円で揚げてくれるのです。

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 魚が苦手の長男も、喜んで食べたので、それはそれで良かったのか。

 イケスの中には、もの凄い数のアジが泳いでおり、誰が釣っても釣れます。

 私からすると面白くないが、子供にとっては面白い。この違いはどこから来るのか。

 安楽は充実を生まないという鉄則があります。

 子供は、あれだけ居ても釣れるという確信が無いのかもしれません。そう考えると成功体験が、充実のハードルを上げていくのでしょう。

 長男が「サンタは母さんなのか」と言い出しました。また、この日記を学校のパソコンクラブとやらで読んでいる時もあります。

 成長するにつれ、夢を簡単に与えることが出来なくなって行きます。そもそも夢など与えて来たのか……

 「お金では買えない価値がある」というCMがありました。夢だけは、買い与えたり、他人が押しつけることが出来ません。

 自らが夢と希望をもち、子供に、社員に夢を持って貰えるような大人でありたい。

 そんな事を思い、願う、クリスマスイブの夜。

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原因と結果の法則‐1231‐

 昨日は、今年一番の冷え込みでした。

01

 長男がサッカーを辞めたので、体を動かす方がいいだろうと、久しぶりにフィールドアスレチックに。

 昼から生駒山へ行っていまいた。

 長男には「先に行っていいよ」と言うと、結局最後まで会えずじまい。娘と回ることになりました。

03

 子どもは前にできなかったものがクリア出来るようになって行きます。進歩の姿を見るのは、親として最も嬉しいことです。

 長男にすれば「こんなの楽勝」という所でしょうが、少しは見たかったのが本音です。

 先週木曜日は、盛和塾の勉強会に出席していました。

05 (3)

 京セラ名誉会長、稲盛和夫さんが、直接経営、人生を説いてくれます。私にとっては、人生の道場のようなものです。

 この日の会場は、ニューオータニでした。

07
参加者は1300人程。熱気に溢れているのです。

 この日の演題は「リーダーとしていかに目標を実現するか」でした。

 その中にジェームズ・アレンの言葉がでてきました。

 ジェームズ・アレンはイギリスの哲学者で、1902年に発刊した『「原因」と「結果」の法則』は、一世紀以上に渡って、読み継がれているベストセラーです。

 冒頭、このような言葉で始まります。

 植物は種から芽生えます。それは種なくしてはあらわれることができません。

 そして、私たちの行いもまた、内側で密かにめぐらされる思いという種から芽生えます。これもまた、その種がなければあらわれることがありません。

 意識的に行うことでも、無意識のうちに行うことでも、ひとつとして例外はありません。

 行いは思いの花であり、喜びや悲しみはその果実です。そうやって私たち人間は、自分自身が育てる、甘い、あるいは苦い果実を収穫しつづけるのです。

 私たちは、常に居るべき場所に居り、偶然の産物は存在しない。結果という報酬はつねに公正だというのです。

 建築設計の仕事においても、ラッキーだったとか、アンラッキーだったという経験は、やはり無かった気がします。

 自分たちの努力、情熱以上の結果も、それ以下の結果も出ていないと思うのです。

 また、人々の多くは、環境を改善することにはとても意欲的ですが、自分自身を改善することには、ひどく消極的だと、アレンは指摘しています。

 これは順番が逆、ということになります。

 この本の帯に「成功の秘訣から人の生き方まで、すべての原理がここにある」と稲盛さんはコメントを寄せています。

 その人生の結果が、説得力となるのですが、間違いなく名著だと思います。

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好ましい‐1230‐

 今年も残すところ2週間になりました。

 冬が遅くなったとはいえ、奈良の山深くでは、雪もちらつきます。

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 池原ダムのある下北山村は常緑樹が多く、六甲山系などとは趣を異にします。

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 西宮にある甲山。山全体が色づいているようです。

 本当に美しい形だと思っていたら、古代では信仰の対象だったとありました。

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 山中では、サルも冬支度に、水際まで下りてきます。木の実を食べているのか、木の根を掘っているのか。

 掘った土や小石を湖に捨てるので、釣り人には結構迷惑。こちらは遊ぶ身ですが。
 
 2011年11月、ニューヨークに行っていました。

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 その時に、世話になった中高の友人は、 映画監督、またカメラマンでもあります。

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 ニューヨークからライトの落水荘まで、車で8時間。レンタカーで一緒に行きました。

 その後、子供もできたと、奥さんのfacebookで知りました。

 また、彼がカメラマンを務めたドキュメンタリーが、NHKで放送されることも、一昨日、彼がタグ付け?されたfacebookで知りました。

 生活はニューヨークなので、日本のことには頓着していないのか。

 一報くらいくれればいいのにと思うのですが。

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 自己顕示欲が少なく、極めてマイペース。

 中学2年生以来、一緒に遊びに行った記憶などないのに、40歳を過ぎてから、一日居ても全く気疲れしません。

 友人、またはパートナーは似た者を選ぶのか、自分に無いものを求めるのか、と言う論議があります。

 私は「好ましい」人を選ぶのだと思っています。好き、嫌いとはちょっと違う感情だと思っているのです。

 それらは、立場、状況、気分によっても変わります。友人として好ましいが、パートナーとして好ましいかは全く別ものです。

 彼は、なかなか自由な人生を歩んでいますが、ベースにある育ちの良さ、創造欲を感じます。

 会話も知的好奇心をくすぐるのです。お父さんは確か大学教授だったはず。

 大阪の下町から、世界に発信してやるぞと意気込んでいる私とは、全く違う空気感を持っているのです。

 完成後DVDも貰いましたが、高校野球という、日本独特の文化に焦点をあてた作品です。内容には触れませんが、良ければご覧下さい。

12月29日(火)午後10時00分~午後10時50分 [BS1] 
1月3日(日)午後5時00分〜 [BS1] 再放送
 
 こうして宣伝したくなるのは、私にとって好ましい人だからなのでしょう。 

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執筆依頼‐1229‐

 御堂筋のライトアップも、それ程寒さを感じさせず。

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 暖かい12月です。12日(土)は、天六「住まい情報センター」でのセミナーでした。

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 予約は12人と聞いていました。

 今回、新聞広告も出して貰ったので、当日申し込みもあるかなと想像していたのです。

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 結果は7名。

 申し込みはしたが、やっぱり辞めておこうとなったのは、こちらの魅力の問題です。

 もっと話を聞きたいと思える建築家になれるよう、努力、研鑽する他ありません。

 しかし、90分時間があったので「家づくり」について、ゆっくり話ができたと思います。
 
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 セミナーの終了後、階下で展示しているパネルのところで少し相談も。6名が降りてきてくれました。

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 紹介した実例の1つが「野洲の家」。テーマもはっきりしており、楽しそうな住宅になったと思っています。

 年明けには、住宅誌の取材も決まりました。まだ、雑誌名は伏せておきますがこちらも楽しみです。

 12月に入ってすぐ「執筆依頼」というメールが届きました。

 「一般の方と建築家が近くなる本の執筆を依頼したく……」という内容で、先週、編集者の方と会ったところでした。

 先ほど、社内会議で企画が通ったと連絡がありました。

 編集者は元スポーツマンで「当社のwebサイト、ブログを見て、想いや伝えたいことを形に残る書籍化にすることで、より素晴らしさが伝わると感じた」書いて貰いました。

 高校の頃、建築家とは別に憧れた職業として、タレント、プロレスラー、画家、小説家がありました。

 前の2つは半分冗談ですが、その共通点は自由ということです。自分の才能、体だけで生きている姿に、潔さを感じていたのです。

 誰でも書ける「文章」が商品になるなら、小説家こそが究極の仕事だとも思っていました。2004年から、この日記を書いているのも、憧れの延長線上にあるのかもしれません。

 マーケティングの言葉を誰もが聞くようになった通り、高度情報化社会は、絞り込みのほうへと進んでいます。

 その側面を否定する気持ちはありませんが、誰でも出来るもので、競争し、磨き、勝りたいという気持ちが常にあります。

 本を出版するのを人生の目標にして来た訳ではありませんが、こんな機会もあるのかなとは想像していました。

 全て、仕事と並行して進めるのでスケジュールの件などはこれからです。

 建築家として、何が書けるのか。未知の領域に入っていくのは、何ともワクワクするものです。

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従来、先人、慣習‐1228‐

 月曜日に着工した「KISHIWADA House」

 直会(なおらい)の場を設けて貰ったと書きました。

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 広辞苑によると「ナオリアイの約。斎(いみ)が直って平常にかえる意」とあります。

 現実的には、神事が終わり、神酒などをおろして頂く酒宴のことを指します。

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 親の時代などは、結構現場でお酒を飲んだと聞きます。

 しかし、現場の人たちは車で来ることが多く、直会の機会は減ってきました。昔は飲酒運転が良かった訳ではありませんが。

 この日、わざわざ予約して貰ったがんこ岸和田五風荘。

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 元城内に建つ、素晴らしい建物でした。

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 本格的回廊式日本庭園を持ち、連続ドラマ「カーネーション」のロケにも使われたとあります。

 「カーネーション」といえば小篠三姉妹の母の話。前日、元小篠弘子邸を訪れたばかりでした。

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 現代建築と、従来からの日本建築が混在しているのが、今の日本の姿です。

 クリエイティブな人というのは、先人たちが残してくれたものに感謝したいと思っているはずだ。

 僕が使っている言葉も数学も僕が発明したわけではない。同じ人類の先人たちが作ってくれたものなんだ。

 スティーブ・ジョブズの言葉です。

また、本田宗一郎はこう言っています。

 過去に積み重ねられた多くのものをもとにして、その上に自ら作り出した新しい世界を開いていくところに進歩があり、これがパイオニア精神だと思う。

 建築設計図という慣習も、実によくできたしくみです。

 まずは、基本設計で全体の構成を練ります。

 そして実施設計に入り、平面詳細図、 断面詳細図(矩計図)で構成をチェック。

 展開図では、内部からみた全ての面を表現します。

 仕上表、天井伏図、建具表、電気設備図……と、建物に必要な要素を、漏れなく表現できるようになっているのです。

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 これらに感謝することなく「大変、細かい、辛い」と嘆いているなど言語道断。20年前の自分に、一喝入れたいところです。

 実施図面をスタッフが描くようになってから、よけいに図面への愛情が増しのかもしれません。

 進歩し続ける人は、常に謙虚。加えて、感謝を口にします。

 どうせ感謝するなら、いますぐするべき。時間軸のことも意識したいと思うのです。

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【Events】
■12月12日(土) 2:00pm~4:00pm 天六・住まいの情報センター5Fにて セミナー開催「○○と一緒に暮らす」

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幸せはサークルになっている‐1227‐

 今日は朝から、岸和田にて地鎮祭でした。

 12月の寒さを感じさせない雲一つない青空。

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 その後、場所を移してな直会の場を設けて貰いました。

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 岸和田城すぐ南にある、がんこ岸和田五風荘。

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 紅葉がまさに盛りで、2時間があっという間でした。

 早速、現場日記を始めなけれなりません。

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 また「長田の家」は、今日が棟上げ。快晴の大安でした。

 昨日は、芦屋の奥池にある、小篠弘子・芦屋ギャラリーへ行っていました。

 1981年、安藤忠雄の設計した小篠邸は、住吉の長屋と共に、初期の名作です。

 増改築を経て、現在はギャラリーとなっているのです。

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 学生時代から写真でしか見たことがなく、正直、近づくだけで胸が高鳴ります。

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 アプローチの手法は、TOTOシーウィンドウと似ています。 

 元は個室棟だったのが大空間に変わり、メインギャラリーとなっていました。

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 斜面に向けての開口が、見事に紅葉を切り取っています。

 館のスタッフによると、小篠弘子はもともとは画家になりたかったそう。まるで色彩が呼応しているよう。

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 いくからか手が加わったとは言え、その手法は変わっていません。

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 反対に、メインギャラリーと向かい合う棟は、あまり手が加わっていません。


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 最初に増築された元寝室も、展示室になっていました。

 国立競技場のコンペで、色々言われている安藤ですが、やはり只者ではありません。腕は確かです。

 糊口を凌ぐ為に仕事をしているつもりはありませんが、日常は忙しなく、つい目的を見失ってしまいがちです。

 そんな時、自分にとっての頂きを見ることは、いつも目的を明確にしてくれるのです。

 宮沢賢治は「あらゆることを、自分を勘定に入れずに」と言いました。

 そこまで出来れば良いのですが、この恵まれた社会で生きてきた私達にとって、簡単なことではありません。

 クライアントを幸せにし、社員を幸せにし、それによって自分の幸せも叶えさせて貰う。

 自分は、最後に付け加えさせて貰えば良いのではないかと思っています。

 このサークルの良いところは、無理がないので、長続きするのです。

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暗愁のゆくえ‐1226‐

 大阪に元気がないと、よくメディアに書かれてます。

 周りの人は皆忙しそうで、そういった認識は、ほぼありません。多少の反発も込めてですが。

11

 しかし「大大阪」と呼ばれた時代と比べたら、そうは言えないかもしれません。

 明治から昭和に掛けて、その中心地は北浜でした。当時のランドマークが大阪証券取引所なら、現在はザ・北浜か。

 地上54階。建設当時は日本一高いマンションのふれこみでしたが、現在も一番なのでしょうか。

12

 このあたり、当時の建物が多く残ります。

 ザ・北浜の南西にあるのは青山ビル。

13

 1921年の完成です。

14

 蔦に覆われた姿が代名詞ですが、冬枯れの姿も、それはそれで味わいがあります。

 街には、学ぶべきものが沢山あるのです。

 7年ほど前、この界隈で、マンションのフルリノベーション計画を進めていました。

 高層マンションからの眺めを最大限に生かした、浴室のやり替えがメインの計画。ビル管理会社と遣り取りし「何とかなりそう」とあたりをつけまいた。

 提案したプランも気に入って貰い、実際に契約。しかし、計画はとん挫しました。

 浴室部分に係る費用を詰めて行くと、予想を大きく上回る金額になりました。それが叶わないならと、計画はストップしたのです。

 契約をして貰う前に、もっと入念にリサーチしていたら。浴室の提案も、もっと他の方法があってのでは。

 非常に悔いの残る仕事になりました。北浜に来ると、いつもこの計画を思い出します。

 作家・五木寛之は、喜びや元気、笑いといった”プラス思考”だけを強調する風潮を憂慮しています。

 「明治時代には悲哀や憂いといった暗愁を理解する人間が尊敬された。人間は泣くことでもたましいが浄化できるように、”悲”が持つ重さをもう一度振り返ってみるべきだ」

 「暗愁のゆくえ」という講演での言葉です。

 誰も、明るい、強いが好きですが、マイナスの出来事が、自分を鍛えてくれます。

 とことん深く悔やみ、それが済んだら、前を向いて進むしかありません。

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 阪急のコンコースにイルミネーションが灯り。

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 ディスプレイの飾りつけが済んだら、いよいよ年末。

 良い新年が迎えられるよう、ギアを一段上げてラストスパートです。

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【Events】
■12月12日(土) 2:00pm~4:00pm 天六・住まいの情報センター5Fにて セミナー開催「○○と一緒に暮らす」

■12月2日~12月28日天六・住まいの情報センター4Fにて「野洲の家」「遠里小野の家」「住之江の元長屋」のパネル展示

【News】
■homify(英語版)11月19日「加美の家」が紹介されました
■homify9月22日「野洲の家」が紹介されました
■homify(韓国)9月14日「遠里小野の家」が紹介されました
「セブンドリーマーズ・梅田ラボ」4月2日 OPEN
『HOUSING 5月号』3月21日発売に「遠里小野の家」掲載

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建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
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