バカ者をぶらさげるもの‐1187‐

 先週末は台風11号の通過で、かなりの雨が降りました。

 奈良市から新宮へ抜ける国道169号線は、土砂崩れで一部通行止め。

 日曜日は、池原ダム近くのバンガローを取っていたので確認の電話を入れると「土曜の昼には復旧予定なので、大丈夫だと思います」とのこと。

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 その通り、交互通行ではありますが、辿り着く事が出来ました。

 主要動線の為、復旧は常に最速です。

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 小さいながら、これが連休中の我が家。

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 早速、湖上に出たのですが、あの大雨の後でかなり濁りが入っていました。

 普段エメラルドグリーンの湖水は、抹茶オレのよう。

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 また、上流部は多くの流木が流れ込み、ボートの航行が困難です。

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 しかし、そこを越えれば、回復した上流のクリアウォーターとの境目があります。

 魚にとって濁りは汚れた空気のようなものですが、身を隠すにはもってこいの場所。

 濁りとの境目に身を潜め、獲物を狙っているのです。

 自分は隠れている「つもり」なので、積極的にルアーを追ってくるのです。

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 子供2人を一緒に乗せたのは始めて。

 小5、小2になって、ようやく一緒に釣りをすることが出来ました。まずは、2人に釣らせるのが目標です。

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 娘は私の言うことを聞くので、早々に釣り上げました。

 長男は自我がでてきて、自分のやり方を通そうとします。

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 かなり苦戦していましたが、何とか1匹を手にしました。

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 長男は、ゴキブリを殺すのも嫌がる生き物好き。逃がす時にその性格がよく出ます。

 最上流部は、水が澄んでいるので、大きな魚が目視できます。

 子供を釣らせて後は本気モード。

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 久々に仕留めた50cmオーバー。会心の1匹でした。

 口を見た時、60cmはあるかと思ったのですが52cmでした。

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 この時期、産卵を終えたばかりで、魚は痩せていますが、活発にエサを追います。

 加えて、台風後の濁りがきつい時は、最上流部まで多くの魚が上がって来るのです。

 おきまりのパターンですが、この1匹が、1週間私を幸せにしてくれるのです。

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 小さなバンガローから湖を見下ろしていると、将来、こんな所にセカンドハウスでも持てたらいいなと思います。

 普段は大阪で一所懸命に働き、休みは自然の中で過ごす。

 春は湖、夏は海、秋も湖、冬は雪山。そ長期休暇には旅。四季折々、暇をもてあますことはありません。

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 食事はチキンラーメンですが、自然の中での食事は、いつも最高です。

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 大雨の後、滝は濁流となります。

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 その大雨を、僅か1日でろ過してしまう豊かな森。

 澄みきった水を見れば、ゴミを捨てる気など起こらないはず。釣りは私なりの野外塾なのです。

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 池原は、私にとって特別な場所。帰り道から、次はいつ来れるだろうかと、考えるのです。

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 アーチ式では日本最大の貯水量を誇る池原ダム。1965年に完成した発電用ダム湖で、アーチ式コンクリートダムは高さ110m。

 直下は運動公園、キャンプ場が整備され野外活動を楽しめる場所です。

 主要産業が林業と観光であるこの地を訪れ、好きな釣りを通して、お金を使うことは本望です。

 それによって、この場所が守られるなら、3倍払っても良いと思っています。

 釣り竿とは何か?先端に釣り針、もう一方にバカ者をぶら下げている竿。 -フランスの諺-

 やりたい仕事があり、バカなくらい好きな趣味があって、私は本当に幸せです。

 どうせやるなら「狂」がつく程が、私の流儀ですが、家族はちょっと迷惑か。