一発でしとめる‐1166‐

 昨晩は、11時過ぎまで「梅田ラボ」に居ました。

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 竣工写真の撮影だったのですが、夕方6時にスタートだったので5時間強。みっちり掛りました。

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 金額は書きませんが、建築写真家の撮影代は結構なものです。

 それに値すると思うので依頼するのですが、建築写真は、アングルによって全く違うものになります。

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 ゴールデンウィークに訪れた、札幌モエレ沼公園。

 ガラスのピラミッドをアプローチから撮ると、こんなアングルです。

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 手前にあるタンポポを引っ掛けると、ちょっとドラマティックなカットになります。

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 更に近付くなら、三角錐の稜線に正対して撮りたいところ。

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 北海道らしさを出すなら、背面もありでしょうか。

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 遠景ならこんなアングルもあります。

 竣工写真は、時間、カット数、通行人など、様々な制約があります。また、建築には機能があるので、撮り直しの機会はほぼありません。

 そんな中で、ベストのアングルを探す。いつ見ても、プロの仕事だなと思うのです。

 大した話ではないのですが、旅行中に上げた写真は、加工をしていません。

 持って行ったパソコンに、そんなアプリケーションが入っていない事に気付き、5月4日(月)分は、そのままUPするつもりで撮りました。

 後で見ると、そちら方が総じて良いと思います。

 デジカメ時代になり、何枚とってもお金は掛かりません。保存、加工、コピーと便利になりましたが、一発でしとめるという覚悟が薄くなります。

 結果、それで何がよくなったのか……

 何年前だったか、「今でしょ!」が流行語に選ばれました。

 これは、時代の気分を良く表していたのかもしれません。