暮れは元気にご挨拶 2014年‐1128‐

 ♪ 暮れは元気にご挨拶~

 メロディー付きのイメージです。この日記も今年最後になり、2014年を振り返ってみます。

1月 子を育て、孫を育て、ひ孫を育て‐1026‐

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 1月5日、祖母が90年の人生を終えました。

 「財を残して下、事業を残して中、人を残して上」は、元東京市長、後藤新平の言葉です。

 私が「人」だったかの判断は、未来の孫に委ねるとして、祖母は、子に孫に尽くした人生でした。

2月 お金では買えない、家‐1034‐

0210

 2月は冬季オリンピックがソチで開催されました。

 「遠里小野の家」が完成し、クライアントのお母様から有り難い言葉を貰いました。

3月 すべてはドリームショトのために‐1047‐

0311

 seven dreamersの芝公園ラボ、銀座ギャラリーがオープン。

コンパスを見誤らなければ、必ず夢の島にたどり着けると信じます。

4月 人の世は評判の市‐1057‐

0410

 4月26日(土)、27日(日)とグランフロントのサンワカンパニーでセミナーの講師をしました。人前で話すことを少し楽しめるようになったかもしれません。

5月 最後の清流に見る‐1059‐

0511

 ゴールデンウィークは高知、愛媛を回りました。

 最後の清流、四万十川。豊かな自然と、私達も、次の世代も、さらに次の世代も、共に生きて欲しいと願います。

6月 2人旅‐1069‐

0611

 なかなかのハードスケジュールを送っている長男と、2人で釣りへ。

7月 成功への情熱‐1078‐

0711
 イタリアから来たマルコが、スタッフに加わりました。

 あれから半年。異国の地で本当によく頑張ってくれたと思います。

 『ハウジング 9月号』「あちこちでお茶できる家」が掲載されました。

8月 フェリーで行く福岡‐1088‐

0811

 盆休みはフェリーで福岡へ。博多という街はとてもエネルギッシュで魅力的でした。

 フェリーで行く九州の旅は3回目だったか。常に私の旅情を掻き立ててくれるのです。

9月 『大改造!!劇的ビフォーアフター』再放送‐1099‐

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 本編、ビフォーアフター大賞、そして9月20日の再放送と「住之江の元長屋」は3回放送されました。

 そのおかげでスタートした計画もいくつかあります。また、何人かの方から「良かった」と声を掛けてもらいました。

 とても有り難いことですが、テレビはお祭りです。

 今、手元にあるプロジェクトに全力投球することが一番大切なのは間違いありません。

10月 幸せ配達人‐1105‐

1011

 恒例の家族写真。娘が七五三で、Ohanaへ撮影に行ってきました。カメラマンの石井さんを、勝手に「幸せ配達人」と呼ぶことにしました。

 『ハウジング12月号』「柏の家」が掲載されたのも10月でした。

11月  雪国長野‐1119‐

1111

 今年は9月27日御嶽山噴火、11月22日の長野北部地震と天災がありました。

 「白馬の山小屋」はリノベーションして16年。食器などの被害はあったようですが、建物は大丈夫だったとのこと。

 バランスの良い建物なので、大丈夫だと思っていましたが、安心しました。日本という国での、建築の役割、期待を改めて感じます。

12月 鬼の筆‐1120‐

1211

 新神戸にある「竹中大工道具博物館」で、鬼・西岡常一が、弟子入り前の小川三夫へ宛てた手紙がありました。

 堂塔建築の基盤は此の心の問題です。自らが仏者となり、衆生済度の大願をもって事に当たらねばなりません。

 技術の優秀さは此の心の上に花開くものです。

 どんな世界かに関わらず、常に心なのだと鬼は教えてくれます。

 「THE MANZAI」という番組で、今最も面白い漫才師に選ばれた、博多 華丸・大吉。

 並み居る若手をを跳ね除けての優勝でした。彼らはこんな事を言っていました。

 誰も傷つけない、漫才界の寅さんを目指している

 随分前のことですが、ドキュメンタリー番組でこんな場面を見ました。

 若者達があるテーマで議論をしています。熱くなってきたその場に、先生が割って入ります。

 「それは議論じゃない。相手を傷つけようとしているだけだ」

 競争原理の働く、自由経済社会の中で、色々な場面にでくわします。心にギスギスとした違和感を感じるときもあります。

 しかし、誰も傷つけず、誰も損をしない。そんな生き方を垣間見た気がします。年末に、いいものを見せて貰いました。

 今年もこの日記にお付き合い頂き有難うございました。来年も素晴らしい一年となることをお祈りしています。

2014年 12月29日 守谷 昌紀

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【Events】
■12月3日~1月9日
天六・住まい情報センターにて「遠里小野の家」のパネル展示

【News】
■webマガジン『homify』12月15日に「Ohana」掲載
『ハウジング12月号』10月21日発売に「柏の家」掲載
『ハウジング9月号』7月19日発売に「あちこちでお茶できる家」掲載
『大改造!!劇的ビフォーアフター』9月20日に「住之江の元長屋」再放送

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◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

まず思う First, I hope. ‐1127‐ 

 今日は一年で最も、歓喜の声が上がる朝。

 子供達も普段はグズグズしているのに、この日に限っては6時にパッチリ目が覚めるようです。

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 兄妹とも、足元にプレゼントが置いてあり、朝からテンションは最高潮。

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 長男は室内用の、小さなラジコンヘリコプター。

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 これは間違いなく面白い。

 家の中を、大きなハチが飛んでいる感覚といえばよいでしょうか。写真を撮るのに苦労しました。

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 娘は、輪ゴムで作るアクセサリーメーカー。これも、ブームになっているそうです。

 昨晩、2人で盛り上がり、サンタに手紙を出すことになったようです。娘の質問は「どこからやってくるの」です。

 プレゼントの中には返信の手紙が入っていました。英語で「Santa villageから」と書いてありました。

 長男は、全部の鍵を閉めると入ってこれない。サンタは1人なのか複数いるのか。担当の家が決まっているのか……

 もっともな質問ばかりです。その答えはお父さんも分からないのですが、担当は決まっていると思います。

 スタッフへのプレゼントと言えば、ボーナスです。今日は給料日でしたが、残念ながら寸志レベルでした。

 私の来年のテーマは以下の通りです。

 まず思う   First, I hope.

 考えるのは後。思わなければ何も始まりません。必ず、しっかりボーナスを出せるように頑張ります。今年のテーマは以下の通りでした。

 一日生きることは、一歩進むことでありたい

 今年もまだ1週間残っています。せめて7歩進めるよう。

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■12月3日~28日
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オスと男と父親‐1126‐ 

 昨晩は、実家にてクリスマスパーティーでした。

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 甥っ子たちも集り、ケーキのロウソクを吹き消します。下手なのが何人かいて、毎回ケーキには唾が……

ま あ仕方ないかと食べれるのも、血がつながる証拠でしょう。

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 食事まで時間があり、凧揚げへ行くことに。

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 ゲイラカイト型は本当に良く出来ています。安定感抜群で、あっという間に空高く。

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 高く揚げてやろうと、夢中になっていると、すっかり日が暮れてきました。

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 そろそろ帰ろうかというと、女の子チームはこのポーズ。男3人女2人。どちらも居てくれて有り難いことです。

 少し前まで、毎週のように実家の世話になっていました。4人が小学生になり、集る回数も減ってきました。

 昨日の毎日新聞で、京都大学長、山際寿一氏のコラムが「父親」について、語っていました。以下に要約してみます。

 哺乳類で、オスが育児に参加するケースは稀で、オオカミなどの肉食動物に限られる。

 安全な熱帯雨林を出て、危険で食物の少ない環境に適応するのに多産となり、また人間の脳は大きくなった。成長を遅らせる必要に迫られ、男が育児に参入するようになる。 

 父親とは、共に生きる仲間の合意によって形成される文化的装置なのである。

 霊長類ではゴリラもオスが育児をする稀な種。メスに認められ、信用され、初めて「父親」という役割を与えられる。

 人間社会では、複数の家族が集り、共同体を形成する。ゴリラと人間社会の違いは、隣人、共同体からも認められなければならないということ。

 「イクメン」などの言葉がはやるように、育児をする男は増えた。しかし、母親と子供だけに認知された、ゴリラのような父親が増えたのではないか。

  人間は、自分が属する集団へ強いアンデティティーを持ち、尽くしたいと思う心をもつ。

 それは、子供時代に全てをなげうって育ててくれた親や隣人たちの温かい記憶、また、家族を超えた子供たちとの触れ合いによって生まれる。

 そのアイデンティティーと共感力が失われたとき、人間は自分と近親者の利益しか考えない極めて利己的な社会を作り始めるだろう。

 マイホームパパでいるつもりも、育児を放棄するつもりもありません。

 このコラムを読み、イクメンという言葉へあった違和感や、自分の父親像、リーダー像が少し明確になりました。

「父親と言う余分なもの」という著書が、20年振りに復刊するそうです。流石は京都大学学長、刺激的な本を書いています。

 まだ10日残っていますが、今年のナンバーワンコラムでしょうか。

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リラックス‐1125‐

 快晴の青空とは裏腹に、昨日は物凄い風でした。

 爆弾低気圧という言葉は、以前からあったものなのか。

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 OBPの顔、クリスタルタワーは、竹中工務店の設計施工。1990年の完成です。

 関西で、最も美しいオフィスビルだと思いますが、鮮やかに雲を写しこみ、文字通りどこ吹く風といった佇まい。

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寒風の中、堀沿いを歩きホテルニューオータニへ。

 京セラ、JALの名誉会長、稲盛和夫さんが経営を指南するのが盛和塾。私は塾生ですが、忘年勉強会があったのです。

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 参加者は 1000人以上。私達は地元ということで、河内音頭を余興で、披露することになりました。

 私が踊りの進行を取り仕切ることになりましたが、地元塾生100名で踊るパートがあります。その全体練習は、当日の1時間のみ。

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 どんな順番で説明すれば分かりやすいか、前の晩からイメージをつくっておきました。

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 本番は、稲盛塾長も立ち上がり、会場の全員が踊ってくれる程盛り上がりました。

 大成功でほっとしたのですが、練習の進行がとても良かったと、10人位の人に褒めてもらいました。

 分かりやすかった、臨機応変だった、頭の回転が早い、と普段無いくらいに褒めてもらい、かなり喜んでいました。責任も感じましたが、楽しくやれたとも思っていました。

 何度か講演をし、人前で話す難しさを経験しました。

 どのような人の話が聞きやすいのか。注意していると、大きくは2つのパターンがあるように思います。

1. 話し手がリラックスしている。

2. 内容、人としての魅力が圧倒的。

 グイグイ引込まれていく 2. が理想ですが、簡単ではありません。多くは 1. でよさそうです。

 リラックスは状態なので、意図的につくるのは難しいと思います。よって何か行動に置き換えなければなりません。

 アスリートは良く「楽しむ」という言葉を使います。色々頭をうち「なるほど、そういう意味だったのか」と、ようやく納得できたのです。

 40を過ぎ、楽しむ、笑うの意味を知る。もう少し早くに実践していれば……素直な人でありたいものです。

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天六・住まい情報センターにて「遠里小野の家」のパネル展示

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『ハウジング12月号』10月21日発売に「柏の家」掲載
『ハウジング9月号』7月19日発売に「あちこちでお茶できる家」掲載『家は買わずに建築家とつくる。』2013年11月20日発売に
「あちこちでお茶できる家」掲載
■2013年1月6日(日)放送<「匠」が選ぶビフォーアフター大賞2012>「住之江の元長屋」が空間アイデア部門2位に選ばれました
(2014年9月20日再放送)

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思うようになるもの、ならないもの‐1124‐

 寒い日が続きますが、庭のサザンカが満開です。

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 淡いピンクは桜と梅の中間くらい。色ならつぼみの方が美しいのは桜と同じです。

 昨日は、天六の住まい情報センターで、相談員をしていました。今月末まで「遠里小野の家」のパネルも展示しています。

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 天神橋筋商店街は、日本一長い商店街。館はその北端にあります。

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 4階からはアーケードを見下ろせます。都市の裏と表と言えば、皮肉すぎるでしょうか。

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 「バカの壁」の著者、養老孟司がこう書いていました。戦後日本は「都市化」したと考えると理解しやすくなる。

 ジャングルで毒蛇にかまれてたとしても、これは仕方がないこと。しかし、都心部でマムシに噛まれたら、だれがこんなところに放したのだとなります。

 車が走れない、虫がでる等の理由で都市部の地面は、アスファルトに変わっていきました。そして買い物がし難いから屋根をかける。

 コントロールできないものを、現代人は排除してきました。安全で快適に暮らす為、良かれと思いしてきたことですし、事実、文明は進歩したのです。

 その弊害として、最も大きな変化は、何事も人のせいにする人が増えてきた、と彼は言っています。

 ニューヨークで、道路の穴ぼこで足をくじいたら、市が訴えられるという話は良く聞きます。これは日本だけの話では勿論ありません。

 随分昔、上岡龍太郎というタレントがゴルフを始めました。「今までで一番思うようにならないから楽しい」と言っていました。

 その時、思うようにならないものなら一杯あるだろうと思っていました。子供、部下、予定、内部留保、妻……

 コントロールできないのが自然。コントロールできる都市。その中間にあるのが里山文化です。

 仕事も、仕事以外も、目指すのは里山でしょうか。

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『ハウジング12月号』10月21日発売に「柏の家」掲載
『ハウジング9月号』7月19日発売に「あちこちでお茶できる家」掲載『家は買わずに建築家とつくる。』2013年11月20日発売に
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A面、B面‐1123‐

■■■12月14日(日) 1:00pm~4:00pm
天六・住まい情報センターにて「建築相談」に参加■■■

 今日は朝から、スタッドレスタイヤに交換しに行っていました。

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   ディーラーがなにわ筋沿い、湊町のすぐ南にあります。おしゃれで、はきはきとしたスタッフが、いつも応対してくれるのです。

 他の外車ディーラーもあり、ディープ浪速区とは一線を画しています。

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 浪速区と言えば、通天閣。すぐ前を通ります。

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 ちょっと降りると、看板には村上ジョージ。

 「どぅーん」は英語で鼻水の意味なんだと、友人が力説していたことを思い出しました。大阪のA面とB面です。

 若い女性スタッフが応対してくれたのですが、初めてみる顔だったので聞くと、この春入社だそう。

 「結構入れ替わりが早くて、皆さん1年から2年で辞められるんですよ」と言っていました。

 「まずここで頑張って、認めて貰って、次のステージに行かないといけないね」と言うか迷い、結局言っていません。

 この夏、スタッフのマルコが、本をプレゼントしてくれました。セネカの「生の短さについて 」です。

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 「われわれにはわずかな時間しかないのではなく、多くの時間を浪費するのである。人間の生は、全体を立派に活用すれば、十分に長く、偉大なこと完遂できるよう潤沢に与えられている」

セネカは、私たちは命の短さを嘆くわりには、たいしたことに命を使っていないと言います。彼は1世紀頃のローマの哲学者です。

さらに遡ること500年。ギリシャの医師、ヒポクラテスは

 「人生は短く、術のみちは長い」

 といいました。

 仕事を替えるもよし、続けるもよし。ただ、水面下の水かきではないですが、どんな事も、外から見るとの、現実は違うものです。

 セネカはこうも言っています。

 「難しいからやる気が出ないのではない。やる気がないから難しいのだ」

 長いも短いもなく、A面もB面も関係ない。まさに至言です。

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(2014年9月20日再放送)

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奈良には冬が良く似合う‐1122‐

 先週は、法隆寺の宮大工、西岡常一から、弟子となる小川三夫への手紙について書きました。

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 実物を見たくなり、奈良県斑鳩町へ。家から西名阪で30分程です。

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 607年、聖徳太子が建立した現存する世界最古の木造建築。日本初の世界遺産でもあります。

 柳のようなしなやかさで揺れをやり過ごす考えは、日本初の超高層ビル、霞ヶ関ビルにも応用されました。

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 五重の塔の高さは約32m。中央を貫く芯柱は他の構造体と触れていない事で知られます。

 揺れの周期が違うことで、運動エネルギーを打ち消しあっているのです。

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 1400年もの昔、構造解析など無い時代に、どのような経緯でこの構造体は生まれたのか……

 子供達の名前も記載できるとの事で、瓦を1枚寄進してきました。

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 その後、明日香村まで移動。子供はマイ自転車で、大人はレンタルで、大和路を走ってきました。

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 石舞台、亀石、高松塚古墳。

 何故か奈良へ出掛けるのは決まって寒い季節。奈良は冬が良く似合うのです。

 「鬼」と言われた宮大工、西岡。その話を子供にしていると、長男からこう聞かれました。

 「お父さんは仕事の鬼?」

 ここでひるんでいては。「もちろん」と答えました。

 広辞苑には、天つ神に対して、地上などの悪神、邪神とあります。その恐ろしい形相から転じて、何かに精魂を傾ける人を指すようになったのでしょう。

 楽しんで働くのも正なら、鬼の形相になるのもまた真。

 古い考えかもしれませんが、仕事人にとって「鬼」は最高の褒め言葉でしょう。

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危険とスリルに満ちたもの‐1121‐

 12月に入り、梅田阪急のショーウィドウもクリスマス仕様。

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 子供達はすぐにかじりつき、大人たちはすぐに写真を撮ります。いつから写真を撮るようになったのか。

 私もそうですが、まずは自分の目でしっかり見るようにしたものです。

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 紅葉していたヤマボウシも雨で散り。日も短くなり、初冬は物悲しい季節でもあります。

 養老猛司が「手入れという思想」という本で「知る」ということについて書いていました。

 「例えば自分の余命が3ヶ月と告知を受けたとき、あなたの考えは今までと同じではないでしょう」と言います。少なからず何かが変わるのではないかと。

 しかし、現在の知識とは自分とは少し離れたところにあると、警鐘を鳴らしています。その引き金になったのが以下の話です。

 東大のある医学部生が「先生、尊師が1時間水槽の中で座禅を組むから、立会人となってくれませんか」と頼みにきました。

 5分間、酸素の供給が断たれれば、脳がどんな損傷を受けるか、知識としては知っている。しかし、それと現実が一致しない。

 教育が普及し、誰もが望めば教育を受けることが出来る。学ぶことは良いことで、安全なことだと信じきっている。しかし、知るということは変化することなので、もちろん危険も害もある。

 自分と離れたところにある、安全な勉強など楽しいはずがないと結んでありました。

 身近にあり、危険でスリルに満ちたもの。これは、間違いなく仕事です。仕事とは、生きることに直結しているもの、と定義できるので、子育ても勿論含まれます。

 私達はちょっと安全な勉強に慣れすぎてしまったのかもしれないと思っているのです。

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鬼の筆‐1120‐

 竹中工務店は、建設会社の最大手の1つです。

 名古屋で創業、神戸に進出し発展しました。その神戸に「竹中大工道具博物館」があります。

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 その新館が、この10月にオープンしました。新神戸駅のすぐ東。坂を上がった所にあります。

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 深い庇は、雨から木造建築を守るためのもの。日本古来からの木造建築の粋と言えます。

 それを、無駄なく、美しく仕上げるかが、作り手のこだわり、心意気。

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 内部にもその意思が伝わってきます。竹中工務店は、ゼネコンの中でも、デザインに拘る会社として知られます。

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 様々な樹種も、実物を見るのが一番。設計者にとっては、実物カタログのような博物館です。

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 梁の継ぎ手も実物が手に取れます。複雑な刻みは、まるで知恵の輪のよう。大工の経験と知恵、そして精密な道具によって生み出されたものです。

 道具の電動化、機械化が進む中、それらを保存するのが、この館の目的とありました。

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 「鬼」と言われた法隆寺の宮大工、西岡常一。唯一の内弟子、小川三夫の大工道具が展示されていました。

 小川は修学旅行で法隆寺を見て、宮大工になることを決意。西岡に弟子入りを懇願します。

 弟子入りを断られた小川は、まず仏具屋で腕を磨きます。

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 その時の彼に当てた手紙が公開されていました。

 理想を、希望を物によって表現されたもの、即ち心の表現こそ芸術というものでしょう。

 単なる形だけにとらわれた作品は本物ではありません。

 作品をとおして、世の人々に何かを呼びかける心が宿っていなければなりません。

 堂塔建築の基盤は此の心の問題です。自らが仏者となり、衆生済度の大願をもって事に当たらねばなりません。

 技術の優秀さは此の心の上に花開くものです。

 (中略)

 作品、それは作る人の魂の深浅によってきまります。

 精進又精進を祈ってやみません。

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 弟子入りを断った若者に熱のこもった手紙を書いているのは、将来を期待してのことでしょうか。それとも、皆にこのような手紙を書いたのでしょうか。

 「鬼」の異名とは全く違う、厳しくも、温かな筆致です。極めれば、人は鬼から仏へと変わっていくのか。

 気が付けば12月。良き年末、新年を迎えられるよう、精進又精進です。

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