梅雨は、梅の実がなる時期にかけたという説もあるそう。
短期間で辞める若者が続くと、心も梅雨空のよう、と言ってみたくなります。
経営とは、樽に水を溜めるようなもの。樽を構成する一枚の板でも無ければ、一滴の水も溜まらない。「足らない板」「短い板」を探し、そこに手を打つ。
さらに樽には「箍(たが)」が必要。いくら、いい板が揃っていても、それを束ねる「箍(たが)」が無いと、樽として成立しない。
「箍(たが)」とは、経営者そのもでもあり、企業理念そのもの。
始道塾塾長、恩田さんの言葉です。
長所を伸ばすのは重要なこと。しかし、水が溜まらないほど短い板があっては、リーダーなど勤まらない。短い板を少しでも延ばしなさい、と。
現在、入所試験中のイタリア人青年は27歳。スチューデントビザで入国しています。
間もなく日本語学校を卒業すると、その資格はなくなります。よって、ワーキングビザへの切り替え手続きを始めました。
取り組む姿勢は非常に熱心。そこだけクリア出来れば、採用するつもりです。
朝のミーティングの時間に、事務所の哲学の話をします。
「デザインとは良心にうったえかけるもの。誰かを幸せにしたいという意思なんだ」という話をしました。
彼は「良く分かる」と言いました。(多分) 良心は人類共通。同じ方さえ向いていれば必ず分かりあると思っています。
彼が加わっても4名の事務所。それでも箍(たが)の緩い樽など無用の長物です。安っぽいストッパーなど外し、タガを締めろ、です。
しかし、電話口からたどたどしい日本語が聞こえてきたら、なるべくゆっくり話てやって下さい。