OSAKA‐1050‐

 JR大阪駅の発着メロディーが、「やっぱ好きやねん」になるとありました。

 今年1月に亡くなった、やしきたかじん。その代表曲が、5月から環状線で流れるそう。この曲、私も大好きです。

 彼が亡くなり「関西の視聴率男」と呼ばれていたと知りました。関東で流すなら、番組には出演しない。

 それを「気骨がある」と言って良いかは微妙ですが、信念があるのは確かです。

 たかじんをしのぶ会だったか、安藤忠雄が話す姿が新聞に載っていました。

 あなたが亡くなって、大阪は少し元気がなくなったような気がします、という挨拶でした。

 「世界の安藤」と言われるようになっても、大阪に事務所を構え続けた彼はこう言っています。

 大阪が私を育ててくれた。その大阪に恩返しがしたい。大阪からでも世界で戦えることを示したい。

 茨木にある「光の教会」を初めて訪れたのは31歳の時です。

 1年間の長期休暇を終え、私としては意を決して見に行ったのです。

 今までおよそ50人のクライアントと仕事をしてきました。9割以上が関西の方。安藤を気取るつもりはありませんが、自由を尊ぶ大阪でなければ、ここまで仕事があったとは思えません。

 江戸時代、キリスト教を禁じた幕府は、踏み絵を行います。自分の信心を曲げるなら死を選んだ人が多くいました。それほどまでに、信じる心は強いのです。

 たかじん、安藤とも、信念の人。岩おも穿つ信念があれば、多くの夢は実現すると示しています。

 大阪では、このような人達を敬意を込めて「ヘンコ」と呼びます。

 事務所の場所にこだわるのではありません。ただ、私も立派なOSAKAヘンコメンタリティを受け継げますように。