笑顔は人類共通だ‐1038‐

 国際機関の中で、カウンセリングをする日本人女性が居ました。

 言語も文化も異なる人たちへ、彼女が心掛けていたことは以下のようなことでした。

 全人種に共通すること、「人は幸せを求める」「いつか必ず死ぬ」などを見るようにしていた。

 記憶が少しあやふなのですが、こんな話を聞いたことがあります。湾岸戦争終結後、国連軍が治安維持部隊として現地に到着しました。

 つい先日までの戦争相手が「今日から平和維持のためにやって来た」といっても、現地の人は不安以外の何物でもありません。

 もし、排斥運動などがおこれば、再び死傷者が出るかもしれない。そんな時、指揮官は部下にこう指示しました。

 「笑え!笑顔は人類共通だ」

 笑顔と言えばOhana、Ohanaと言えば大爆笑です。

 昨年の11月、Ohanaの石井さんに家族写真を撮って貰いましたが、その時のメッセージ付きサービスカットがもう一枚ありました。

 2つの話は、共に当たり前のことで、誰でも知っていることです。しかし、それらを本当の意味で理解し、誰かのために活かせる人と、そうでない人が居るなら、どこに違いがあるのでしょう。

 カウンセラーの所には、本当に困った人が集まってくるはずです。戦争後の治安維持は、自分の命さえ危うい場面があるかもしれません。

 そんな真剣勝負の場に身を置き続け、現実と向かい合う覚悟があるのか。その一点に尽きるだと思います。

 「逃げるな!向き合え!」

 叱っても、怒っても、怒鳴っても仕事ができるようにはならない。分かってはいるが……

「人を残して上」とは、元東京市長、後藤新平の言葉。亡き祖母に誓った、最上級レベルの荒行に違いありません。