みかんの名産地‐1010‐

 11月9日(土)は和歌山へ打合せに。

こちらでは、お義父さんから引き継いだみかん畑を、奥さんが切り盛りしています。

 みかんは冬の食べ物。

 しかし、11月初めの早生(わせ)から、最も遅い晩生(おくて)という種まで、収穫は長く続きます。収穫の始まった、倉庫を見せて貰いました。

 1カゴが20kgで、15カゴが300kg。

 みかん畑と呼びますが、完全に山です。

 週末は、ご主人、子供さんも手伝ってくれるそうですが、これは大変な仕事です。

 専用のハサミを持ち、摘み取りと収穫を片手で行うそう。

 その朝摘みの由良早生(ゆらわせ)という種を、その場で食べさせて貰いました。

 この時期のみかんは外皮も薄く、袋の皮も薄く、一番食べやすいという事でした。

 割ってみると、確かに袋の皮が破れてしまう程。流石、名産地のものは違います。ここまでみかんが美味しいと思った事はありませんでした。

 水上勉の「土を喰らう日々」にこうありました。

「ご馳走とは、旬の素材を探し、馳せ走ってもてなすことだ」

 旬の食べ物をその場で食べた事は勿論。朝から山に登り摘み取ってくれたことも含めて、ご馳走です。