今年の夏季休暇は、山陰へ来ました。
早朝に大阪を出て、8時頃に境港に到着。まずは水木しげるロードを歩きました。水木しげると言えば、勿論ゲゲゲの鬼太郎。
駅からの目抜通りに、ブロンズで出来た妖怪が、数メートルおきに並びます。スタンプラリーもあり、子供連れにはもってこい。
街を上げての取り組みにも、好感がもてます。
遊び疲れて皆が寝ている間に、植田正治写真美術館も訪れました。高松伸の設計ですが、彼も山陰の出身だったはずです。
大山へ開かれた、眺望が見事でした。
夕食は、皆生(かいけ)温泉で。
水木しげるは、幼少期に父の故郷、境港へ移り住みます。
家に出入りするまかない婦のおばさんが、聞かせてくれた妖怪話に、強い影響を受けたのです。記念館には以下のような言葉がありました。
どうでもいいようなことを真剣に考えて、居ると信じる。それが妖怪なんだ。
まさに「一隅を照らす」です。
画家志望だった水木は、戦争で左手を失います。なかなか売れず、何とかなったのが40歳を過ぎた頃でした。
知らない街へ行き、誰かの人生を知る。心の隙間に何かが染み込むよう……
3泊4日、山陰の旅は続きます。