金曜日から本日夜7時まで、私の職場は阪急ビルオフィスタワー。
下記の建築家展に参加しているのですが、目の前には丸ビルが見えます。
安藤忠雄とダイワハウスが 進める丸ビル緑化プロジェクト。
丸ビルが、いつか大木となる予定です。
講演会で安藤忠雄に「本当にそれは完成するんですか」と質問されたそうです。
彼は「分からないところがいいんですよ」と応えました。
なるほど。いつ出来るかより、トライするほうが何倍も大切な訳です。
日曜日のイベント前、クライアントと大阪駅で待ち合わせました。
あいさつもそこそこにカフェに入りました。
席に着くと紙袋から……
クライアント手製の模型です。
私が持って行った1/100より一回り大きいものでした。
ボール紙で作ったそうですが、色まで塗られています。
色々なクライアントと仕事をしてきましたが、自分で模型を作られた方は初めて。
この計画は敷地にかかる規制が厳しく、なかなかプランが決まりませんでした。クライアントと打合せをし、プランをまとめ、それから行政との折衝。
それらを繰り返していたので、模型はその都度持ち帰っていたのです。作って貰ったことに感動すら覚えますが、申し訳なく思います。
しかし「自分で模型を作ったおかげで、設計の意図、デザインの意図が良くわかりました」と言って貰ったのです。
今春入ったスタッフ田坂は、あるクライアントがまとめた要望書、スケッチ等を見て、本当に驚いていました。クライアントはいつも本気なのです。
奥さんは「楽しみになってきました」と。その期待があるからこそ、行政との折衝も頑張れるのです。