すぐにモノを大切に出来る方法

 今週月曜日は、滋賀のほうへ打合せへ行っていました。

 桜は散っていましたが、小ぶりな花が満開でした。何の樹かは分からなかったのですが。

 日曜日に居た長野では桜が丁度満開。中央道の高遠ICあたりは、両サイドを桜が埋めつくし、素晴らしい景色でした。
 
 日本は四季折々景気を、街ごとに持っている街だと感じます。

 当事務所の前にはいつも数台自転車が止まっています。これらはスタッフのもの。

 体の為、環境の為、経済の為……自転車は一石三鳥です。
 
 またこの時期の自転車は気持ち良いものです。

 自身の給料から交通費を払ってという選択もあるのですが、自分で事務所の近くまで引っ越して来たのです。

 建築家・安藤忠雄の事務所では、基本備品はないと聞きました。仕事道具は少ない給料の中から(想像ですが)悩んで買い、長く大切に使うもの、という考えなのです。

 私も出来るだけ事務所で準備してあげようという考えはやめました。それは、スタッフを思っているようで、結局自分がどう思われるかや、一般世間ではどうなっているかを気にしているのでは、と思ったからです。

 物を大切にして下さい、と言わずとも、自分のお金で、悩みに悩んで選んだシャーペンなら、大切にするに決まっています。それは、彼らのバイタリティーを育むことにもなります。

 また、大工の棟梁が、弟子に自分のカンナを貸すことはありません。大切にしなさい、と言っている状況に問題があるのでは、と思えてきたのです。

 私も自転車通勤です。17年前事務所設の際に買った無印良品の自転車です。

 大切に、といってもそろそろ新しい、人前に乗って行きたくなる自転車が欲しいのです……