髭文字とオダサク

 急な話ですが、本日1:00pmから3:00pmまで、本町のLIXIL大阪水廻りショールームで「設計相談会」に参加します。良ければ遊びに来て下さい。

 春が訪れ、夜の心斎橋にも活気が感じられます。

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 大丸南館は、ウィリアム・メルレ・ヴォーリズ設計の、優美な近代建築。

 しかし夜撮ると、ロゴの存在が際だっています。

 大丸のサイトにはこうあります。

 「大という字は、一と人を合わせたもので、丸は宇宙・天下を示す」ことから、天下第一の商人であれという業祖・下村彦右門衛門正啓の志と決意が込められたものと伝えられています。大丸マークは、1913年(大正2年)に、縁起のよい七五三の髭文字を商標登録しました。

 大の文字に、七五三の髭が生えていたのは分かっていませんでしたが、天下第一の商人を目指す意思表示だったのです。

 梅田周辺に比べると話題に乏しい感もあるミナミ。

しかし「大阪まち歩き」栗本智代著は、大阪大学教授の橋爪節也氏の「アートなミナミを回遊する」から始まる通り、主役はミナミです。

 8人のカリスマ案内人が大阪を紹介してくれるのですが、何らかの関わりのある場所が3カ所でてきました。

1. 仕事をしたことのある神社
2. クライアントの親族が経営する書店
3. 後輩が管理するビル

 これを見ると、長く大阪で暮らしてきたんだなあ、と感じるところもあります。

 この本の中に「オダサクの大阪発見」という章があります。オダサクとは勿論「夫婦善哉」の織田作之助です。

 大阪人に共通の特徴、大阪というところは猫も杓子もこういう風ですなという固着観念を、猫も杓子も持っていて、私はそんな定評を見聴きするたびに、ああ大阪は理解されていないと思うのは、実は大阪人というものは一定の紋切型よりも、むしろその型を破って横紙破りの、定跡外れの脱線ぶりを行う時にこそ真髄の尻尾を発揮するのであって、この尻尾をつかまえなくては大阪が判らぬと思うからである。
そしてその点が大阪の可能性である……

 先月書いた大阪の気質と合せると「紋切型をきらう、永遠の新人」それが大阪人という事になります。確かの自分の中にもあるような気がします。

 先日復帰を果たしたタレントのやしきたかじん。東京に放送が有る番組は出ないそうです。地域に拘り過ぎることは賛同しかねますが、そこまで言える自信はかっこいいのです。