土日はASJの建築家展で高松に居ました。
香川は母の郷里でもあります。
少し早めに着き、車で海沿いまで。
屋島は源平合戦の古戦場です。
那須与一は強風の中、70m沖に浮かぶ船上の扇を射抜きました。
それが現実なのかは別にして、想いをめぐらせるのが楽しいのです。
会場までにも沢山のうどん店が。さすが「うどん県」です。
タクシーの人に、おすすめ店を聞くと「うどんバカ一代」と。
何とも気になる名前で、次回の楽しみにしています。
このようなイベントに参加するのは7回目。
その中では、最も広い会場でした。
試行錯誤し、ひとまず自分の展示スタイルを決めました。
1日40組の来場があり、ほぼ話しっ放し。多少のどが痛い感はありますが、話を聞きたいと言われるうちが華です。
瀬戸大橋が出来たのは私が大学生の時で、それまでの帰省はフェリーでした。その港がここ高松です。
盆休みを過ごし、夕方祖父の家を出ます。1時間程で高松港に着くとフェリー乗り場は、車の長い列。そしてむせかえるような排ガスの匂い。当時は休みが分散化していなかったので、まさにラッシュでした。
何とかフェリーには乗れたものの、客室は一杯。甲板で寝たこともありました。夏は星空を見ながらと、なかなかのものですが、冬は寝られるはずもなく。今は車で2、3時間ですが、当時は半日仕事でした。
建築家・出江寛は、文化と文明の違いをこう書いています。
高い・速いを文明の特徴とするなら、低い・遅いが文化の特徴。サラダオイルで野菜を食べるのが文明で、漬物にして食べるの文化。文化には「かくし味」がある。
低い・遅いが良ければ現在もフェリーは運行しています。しかし利用しているのは橋。速い事で私は何を得、何を失ったのか……
そういえば出江寛のデビュー作は1977年の丸亀家でした。さて私はこの地で仕事が出来るのか。