モンゴル’93

 長男が小学2年になって、サッカーチームに入りました。

 チームスポーツをするのは、とっても良い事です。しかし、私のスケジュールだけで予定を立てられなくなってきました。

 昨日の練習は昼から。

 それで、午前中に「モンゴル恐竜化石展」へ行ってきました。

 大阪市立自然史博物館は長居公園にあります。

 趣味、遠出の私にとってはやや物足りませんがそうも言っていられません。

 タルボサウルスは、約7000万年前のゴビ砂漠で、最大の肉食恐竜です。

 子供のものですが、ほぼ全身の骨格が見つかっています。

 実物で復元されていました。

 今回の展示は、多くがレプリカでなく実物なのです。

 獣脚類の卵の化石も勿論本物。

 昨日は、実際に発掘に参加している、調査員への質問コーナーがありました。

 それもあって、朝一番で行ったのです。

 子供も本物の発掘作業は興味があるようで、飽きずに見入っていました。

 注射針のようなもので、廻りを削りとり、刷毛で丁寧にその土を払います。

 

 しかしその場は、いつの間にか「大人」の恐竜ファンによる、熱い質問コーナーに。

 私も質問しましたが、色々な事が分りました。

① 化石とは、骨と石の成分の置換によって出来るもの。よって石のように固く、重い。
② モンゴル、ゴビ砂漠の化石は、砂に埋まっているので、泥より軽い分、保存状態の良い。
③ 発掘自体は、100年程前から行われているが、当初は冷戦の影響もあり、ロシア、中国が主導することが多かった。1992年、93年あたりから、欧米、日本なども本格的に参加。よって、比較的新しい場所とも言える。
④ 日本から参加している隊は、株式会社林原という民間企業がもつ、生物化学研究所から派遣されている。国などの金銭的サポートがある訳ではない。

 皆で話をしていると、子供がそろそろ帰ろうと言いだしました。

 大人が質問ばかりするので、調査員の手が止まり、見ていても面白くないと言うのです。なるほど、申し訳ない。

 でも、子供のように、いや、それ以上に。

 調査員へ向けた、キラキラした眼差しに免じて、許して上げてくれ、という気分でした。

 将来の日本を背負うのは子供達です。

 しかし、今の日本を、世界を良くするのは、現役の大人。

 子供の教育問題以上に、大人の覇気のほうが大切かもしれません。

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■■■『大改造!!劇的ビフォーアフター』■■■ 7月8日(日)「匠」として出演しました

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