下町の悪ガキ

 昨晩のワールドカップ最終予選。サッカーの日本代表はオマーンを圧倒する3対0で完勝。

 「日本はアジアで最も強いチームなので……」という相手チームのコメント通り。本当に強いチームなったのが、よく分かります。

 実力差がある相手とはいえ、全く相手を寄せ付けないパスまわし。本田、香川、長友と、スター軍団の雰囲気さえ漂わせます。

 本田は昨日のボレー一発で、ビッグクラブ行きを担保した、というのは素人発想でしょうか。いずれにしても、彼の今後はとても気になります。

 欲を言えば、まだセレッソ表記になっている、清武に1点決めて欲しかった。このチームはどれくらい私達に夢を見せてくれるのでしょうか。

 午前中は子供の授業参観へ行っていました。

 国語と図工でしたが、図工では色の塗り方まで教えていました。

 こんなことまで習っていたんだな等と驚いたり。

 今までの人生で、どの時期が一番大変だったかと聞かれれば、小学校と答えます。

 大阪も下町、そこに生息する悪ガキのいじめに比べれば、他はそよ風レベルでした。

 こう書くと、酷いいじめにあったようですが、同級生の言葉を借りれば、とても楽しそうだった、となります。

 中学は受験をして私学に行ったので、みなそこそこ頭が良く、それなりに品がありました。勿論、取っ組み合いの喧嘩も、ソリの合わない同級生も居ましたが、小学校に比べれば上品なものでした。

 振り返ってみて、なぜ小学生が大変だったか。

 その理由は、世界の大きさにあると思います。小学生にとっては、クラスや校区が全世界なのです。もし問題が解決できないと、どこにも逃げられないのが一番辛いと思うのです。

 もし、小さな世界で上手くやる事だけに集中すれば、それなりに解決するかもしれません。しかしそれも違う気がします。

 近所、友人知人など近しい中だけで上手くやろうとすると、小さな失敗を恐れ、大きな目的を見失う事になると思うからです。

 もしそんな事に悩んでいる子供がいたら、世界は広い、無限の可能性があると、伝えてあげたい。

 子供の授業を見ながら、そんな事を考えていました。 

 小学生の時、いじめがあったかなかったか。それは見る人によって判断は違います。

 自分が正しいと思ったことは貫きたいタイプの私は、孤立する場面が多かったと思います。

 もう少し上手くやれないと駄目かなと思った事もありましたが、独りになってこそ学んだことは多かった、と言えばかっこつけすぎかもしれません。

 植栽から出てきたカエルを見て、分ってくれるよなと言ったり、言わなかったり。