昨日、初めて「つるみ歯科クリニック」で診察して貰いました。
設計を始めたのが2003年の3月で、開院が2004年の9月。院長と知り合い、8年目にして初めて歯を見て貰いました。先々週あたりに親不知が腫れ、ちょっと気になっていたのです。
30歳くらいまでは、時々歯科医院に通っていました。その頃「治療しても進行を止めるだけ。歯は良くならないんだ」と、やっと気付いたのです。
前歯3本の神経はなく、差し歯も1本あります。
その後10年、歯科医院のお世話になっていません。
それには32歳の頃仕事をさせて貰った吉松歯科医院の院長に、歯の磨き方を教えて貰ったことも、大きかったと思います。
以来、子供に、スタッフに「歯磨きは貯金!」としつこく言って来たのは、自戒の念からなのです。
ところが、10年も行っていなかった結果、結構色がついていたり、歯垢がついているとの事。コーヒーなどで着色が起こると、初めて知ったのです。
また、残念ながら1ヵ所だけ虫歯も見つかりました。院長と治療の流れを相談しました。
「歯の掃除」→「虫歯の治療」→「ホワイトニングの型取り」→「親不知の抜歯」
折角なので、ホワイトニングもやってみることにしました。
まずは「歯の掃除」。これは、削るのではなく超音波の振動で歯垢などを落とし、磨いてくれます。
私にとって、治療というのは「痛いのを我慢して削る」ものでした。
このネガティブな部分を、少しでも和らげようようと、歯科医院の設計に取り組んで来ました。
しかし「歯の掃除」はこの対極にあります。
歯垢はとれ、ホワイトニングをしなくても、かなりの白さを取り戻せました。
削る為だけにあると思っていた道具の中には、美しくする為、まさに審美の為の物も混在していたのです。
来た時より、歯はツルルツになり白く美しくなるのですから、エステに行くのと全く同じなのです。
エステに行ったことはありませんが。
実際に治療を受け、改めてこのクリニックの試みには価値があったと思えます。
自画自賛になりますが、とてもいい空間で、飽きません。
院長の奥さんもドクターで、少し話をしていたのですが、欧米では歯のメンテナンスをするのは当たり前だそうです。
歯も建築も全く同じです。
設計をしていた当初、看板にこんなキャッチフレーズを入れませんか?と提案していました。
『Let’s Go To The Dentist!』
「歯医者へ行こう!」という意味ですが、今まさにそんな気分です。
これを機に、私も定期健診に行くことにします。治療でなく行くのはとても楽しいのです。