尾道

 昨日は朝から、四国へ。

 宝塚あたりで少し混みましたが、11時すぎにはうどんの「やまうち」に着きました。

 有名店だけあって、この時間でも席は埋まっていました。

 しょうがは食べる前に、自分ですりおろします。

 麺とダシ、それぞれの温かさが選べます。

 「ひやあつ」の特大と「しょうゆうどん」の特大、と大きな声で注文。

 母の実家のそばなので、時々来てますよ、みたいな感じで。

 こんな時、自分の俗物加減がいやになるのですが、それも含めてのやまうち。ちなみに地元の叔父さんは「麺が少なくなった」とやや否定的です。

 その後、祖母を訪ねました。

 大正13年生まれなので87歳。前回会ったのは、一昨年の夏だったでしょうか。

 一度脳梗塞で倒れてから、動きは随分遅くなりましたが、顔色もよく元気そうでした。

 祖父の墓へ参ると花が供えられていました。

 こんぴらさんが見える、田んぼのなかにあるのです。

 「誰か参ってくれたんかな」と妻に言うと、お彼岸だから、と。

 言われて初めて気づきました。温かいわけです。

 香川を後に、愛媛の今治、しまなみ海道を経由して、尾道へ。

 あいにくの雨模様でしたが、一度行ってみたかったのです。

 ラーメン、大林映画などありますが、真近に迫った瀬戸内海と、坂に張り付くような街。その急峻さは想像以上でした。

 長崎、函館、神戸。坂と海のある美しい街は多くあります

 見上げれば迫る坂、振り返れば海。そのコントラストが、旅情を掻き立てるのでしょうか。

 大阪で育った私には、より一層なのかもしれません。

 尾道のすぐ西の街、三原に泊まり、今日は広島へ行くつもりです。実は生れて一度も、原爆ドーム、平和記念公園へ行ったことがないのです。

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