明日、ノーベル賞の授賞式がスエウェーデンのストックホルムで開催されます。
日本人の受賞者は2人。北海道大学の鈴木章名誉教授(80歳)、米パデュー大学の根岸英一特別教授(75歳)。共に化学賞を受賞しました。
授賞式に先駆けてのインタビューで、根岸さんは以下のような発言をしていました。
温暖化をを防ぐ為に、CO2を減らしましょうというのはばかげた方法だ。もっとCO2が欲しくなるように、もっていかなければ。人類の必要な営みの副産物としてCO2を出している。CO2を出さないようにしようというのは人類にとって重要な化学反応を抑えるのと同じだから、非常に消極的な考えだ。
ではどうすれば良いか。
その答えは自然にある。光合成だ。それを自然にやってももらおうとすると、たくさんの木を植えるとか大変だ。まず実験室でやって、成功すれば工場でやる。
おかしな方向に行っているが、科学者が百八十度切り替え正しい方向に持っていかなければならない。
詳細な研究の方向性は新聞で読んで頂くとして、最高の成果を残す研究者は、限りなくポジティブで、かつ痛快です。
物を大切に、慎ましく生きることは大切なことですが、順番を間違えれば、息をするのさえ気を使いながら……となりかねません。近ごろ閉塞感という文字を良くみますが、空気を吸うのさえ気を使うなら、当たり前と言えます。
しかし空気を買う時代が絶対来ないとは言えません。それらを払拭する為にも、根岸さんをはじめ、研究者の発表を楽しみに待っています。