パソコン

 事務所のパソコンが、ついに動かなくなりました。

 本日、修理を依頼したのです。

 少しだけ昔話です。

 私が大学をでて、初めて設計事務所へ勤めたのが1994年。急激にパソコンが普及し始めた頃でした。

 建築設計でも、手で描くか、パソコンのCAD(図面を描くソフト)を使うかの境目だったと思います。

 手描きの場合は、ドラフターという大きな製図台の上で描きます。図面というのは結構大きいので、立ったり座ったりしないと手が届かないもの。図面を描いていると、すごく働いている気分になれました。

 繰り返し図面を描く事で、スケール感を手が覚えると言うか、今でも出来れば手描きから入るほうが良いと思います。

 1996年に独立してからも、ずっと手描き。天王寺のワンルームマンションは、4畳しかなかったので大半はドラフターが占めていました。

 そのような感じですから、CAD化は2000年。遅いほうだったと思います。現在の設計事務所は、ほとんどCAD化されているので、私は手描き世代の一番最後と言えます。

 もう一つパソコンにこだわりがないからか、結構トラブルが発生するのです。そう言っても、パソコンなしで実務は厳しいものがありますから、今はオープンデスク用のノートパソコンで仕事をしているのです。

 事務所立ち上げの際、パソコンをはじめ現在の設備が全て必要だったら。その費用を捻出できたかどうか。初期投資、最小世代の一番最後でもあります。