ライオンの品格

 3月最後の日曜日は、みさき公園に行ってきました。入園券を頂いたのです。

 南海なんば駅につくと、関空行きのラピートが止まっています。

 子供はやはりラピート好きで、途中の泉佐野まで乗ることにしました。

 園は桜が多く、三分からほぼ満開とまちまち。来週末が一番の見頃でしょうか。

 一昨年に来たときから、イルカショーのスタジアムが改修されていました。

 こじんまりはしましたが、海を背景に気持ち良いものになっています。

 朝一番のショーを最前列で見ました。

 こじんまりした分、水しぶきがかかる程距離が近く、迫力もあります。

 ショーもアットホームから、楽しく洗練された感じに変わり、好感がもてました。

 みさき公園は動物園と遊園地が一体となっています。

 一番奥にはトラとライオンが、壁一枚で並んで居ます。

 子供と見ていると、ゴロゴロしていたトラとライオンが、急にムクッと起き出し、色めきたってこちらに向かって来たのです。

 かなり高いところから見ていますが、獲物として見られているような、背筋が寒くなるような目つきでした。

 その訳は……エサやり体験が始まっていたのです。

 しかしオスのライオンは、首はもたげたものの動きません。

 満開の桜の下で「子供が投げ入れた馬肉をなど喰えるか」というような感で。

 さすが百獣の王。飼われているとは言え、風格を感じました。

 あくまで想像ですが。

 小高い山の斜面にあるので、海を見下ろす景色は爽快です。

 その分、アップダウンはかなりのもの。ベビーカーを一日押すと、筋肉痛になりました。

 出掛けるなら、この季節が最高かもしれません。