連休後半 南紀よいとこ その2

 前回の5/7(月)の続きです。

 ゴールデンウィークも最終日の5/6(日)は南紀白浜アドベンチャーワールドへ。

 生憎の雨でしたが、前回も参加した開園前のイベント、ワイルドキングダム探検隊に参加しました。今回はふれあいコース。

 初めはリスザルとのふれあい。肩や腕に乗ってくるのですが、ウチの子供は固まっていました。

 はたと見ると飼育スタッフの手には無数の絆創膏が……親としては不安が残る所です。

 園内では昨年末に生れた、パンダの赤ちゃんが一番の人気者。双子がじゃれあう姿は、なんとも愛らしいのです。

 この後、お父さんパンダへリンゴをあげにバックヤードへ。このツアーは多分外れなしです。

 早朝ツアーが終わると、開園時間の9:00am。まずはアシカショーへ。コミカルな芝居仕立てで、結構笑わせて貰いました。

 しかし一番感激したのは、ボス役のアシカ君。客前に出ること20年!もうベテラン芸人の域なのです。

 続いて、イルカショーの会場へ。オープニングからいきなり惹きこまれました。

 荘厳な音楽と共にスモークが焚かれると、その中から人の上半身が滑るように移動してくるのです。

 スモークが晴れると、イルカに乗っていたのが分かります。ショーはイルカがジャンプしたり輪をくぐったり。

 極めつけはシッポで水面の上を立って走るのです。想像出来るでしょうか?

 コロッセウムのような会場の海を望む開放感。音楽やマルチビジョンでの演出。最後の一斉ジャンプの迫力と、言葉では伝え難い事ばかりです。機会があれば、是非ライブで見られる事をお勧めします。

 祭りの後のような余韻に浸りながら考えていました。

 子供ができ、動物園に行くようになりました。それぞれに可愛いとは思いますが、柵の中で暮らすことはやはり人の都合で、良い事とは思いません。

 ただ、イルカの1頭は開園した29年前からショーに出ているそうです。勿論、海で暮らすのが一番ですが、一緒に出演するスタッフは、この時期でも冷たいであろう水中へ入り、素手でイルカを撫でていました。それはショーの合間も、ショーが終わってからも。その姿は愛情に溢れ、人同士でもなかなか無いような濃密な関係に見えたのです。

 芸を見せるという感じではなく、イルカと人が何処まで分かり合えるかを見せて貰ったような……。上手く言えませんが、凄く良いものを見れた気がしました。こんな姿が子供に見て貰いたいものなのかな、とも。

 近頃、事務所を始めての11年間。いろいろ有ったなと、思っていたのですが、恥ずかしくなりました。アシカ20年、イルカ29年。どんな年月も日々の積み重ね以外にはありません。コツコツ頑張ろうと思います。やっぱり良いものを見せて貰いました。

 随分長くなってしまったので、南紀の良さについてはまたの機会に。

 ついでに豆知識-スタッフにパンダについて教えて貰いました。パンダは元々肉食だったそうです。しかし200万年前の氷河期を生き延びる為、中国北部に豊富だった笹を食べるようになります。

 当時からほとんど進化しておらず生きた化石だとか。あの色合いは、岩と雪の保護色で、目の周りが黒いのは急所を分かり難くする為。あの模様は必然だった訳です。大分謎が解けました。