カメラを撮る

 竣工写真の撮影については何度か書きました。先週末は、今年初めての撮影でした。

いつも撮ろうと思いながら、忘れてしまう写真家の専用カメラ。10年以上の付き合いになりますが、やっと撮りました。

 フィルムのサイズから”4×5(しのご)”と言われます。通常のフィルム巾の35mmに対して、4インチ×5インチ(100mm×125mm)ですから、約3.5倍の大きさ。

 後ろから見て、アングルを決めます。しかし、真ん中のガラス部分には上下左右の反転した象が写るだけです。像なので、暗幕を頭から被らないと、はっきりとは見えません。

 本体はスイス製、レンズはドイツ製、三脚はフランス製との事。機能を追及して出来たものでしょうが、形、質感とも、なんとも言えない美しさと味わいを感じます。

 オープンデスクの学生も撮影に立ち会うと、とても喜びます。実務の体験以上に。

横に立ってシャッターを切ります。夜景を撮る時は、数分シャッターを開いている事も。その間は、人が前を通らないか、車は来ないかと気をもむ時間なのです。

 しかし、佇まいも含めて”プロの仕事だなあ”と思う瞬間です。