写真を撮る日は

 昨日の日曜日は、完成した住宅の写真撮影に行っていました。

 私が写っていますが、メインは建築専門の写真家による撮影です。昔の写真館にあるような、専用のとても大きなカメラで撮るのです。

 昨年の春に設計依頼を受け、この日までおよそ一年半。設計の最中には様々な問題を解決しなければなりません。しかし、この日が一番気をもむのです。

 まずは日程調整。クライアントの予定、写真家の都合、そして何より天候。家が完成し、日常生活が始まる中、お願いするので”明日は天気が良さそうなので”とは行きません。

 今回も一週間前から、日曜日の天気予報が二転三転するたび、一喜一憂していました。

 やはり、青空の下で撮影したい。しかし、こちらの思い通りにはならない。後はただ祈るのみ・・・・・・

 当日は、何とか青空がのぞきました。

 次は、路上駐車。車が前に止まっていると撮影は出来ません。都市部の現場では、前日からお願いの張り紙をしたり、私たちの車をギリギリまで止めておいたりと、策を講じるのです。以前、駅前店舗の撮影は、ひっきりなしに止まる、自転車、車に散々悩まされました。

 撮影が始まる前から、道を掃いたり、吹き掃除をしたり夜景の撮影が終わるまで、一日中走り回っていました。全て終了した時は、もうぐったり。

 写真を撮るために仕事をしているのではありませんが、私達の手元に残るのは写真だけです。

 前記の理由から、写真を撮れる機会もかなり限られています。

 どうせ撮るなら、良い写真家に、良い状態で撮って貰いたいと願うのです。

 後は現像を待つばかり。一区切りついた今は、とても清々しい気分です。