お彼岸の近江

 

 

 

 

 週末に滋賀県の東近江市にあるバンガローに行ってきました。大人14人、子供9人の大所帯で、バーべキューをしながら夜中まで賑やかに飲んでいました。

 バンガローには、梯子で登る中二階のようなスペースがあって、子供達には格好の遊び場です。上は6歳から一番下はウチの子の6ヶ月まで。子供のパワーは無尽蔵でそのテンションが下がることはありません。

 

 

 

 

 延々とお祭り騒ぎで、そのうちケンカが始まり泣き声が聞こえてきます。自分の欲しいものは欲しい。力ずくでも欲しい。自分もこんな弱肉強食、本能むき出しの世界にいたのかと思うと、とちょっとゾッとしました。ウチの子はこの中でやっていけるんだろうか、などと考えながら・・・・・・。

 

 

 

 

 9月23日は秋分の日。お彼岸です。稲刈りの進む田んぼのを見て、近江平野の広大さに改めて気付きました。信長が天下統一のために近江の国を重要視し、拠点と考えたことが視覚的にも分かります。

 今でこそ稲作は東北地方が中心ですが、元来南方より伝わったものです。品種改良の進む前の戦国時代には、この地で収穫される近江米の価値は現在の比ではなかったと想像出来ます。

 稲刈りの終わった田んぼの土手には、無数の彼岸花。毎年繰り返される風景だからでしょうか。彼岸花の真紅の細い花弁には物悲しさと、故人の面影を偲ばせる風情があります。