『相談係』

 聞きたいことがあって、地域の警察署に行ってきました。初めの窓口は、『相談係』という部署になるようです。

 そこは、大きなフロアの端っこに畳3枚くらいのブースがあり、背広を着た年配の方が2人座っていました。年恰好は60歳くらいに見えます。ところが、この『相談係』という部署はとにかく忙しいようなのです。

 私が話を始めると、電話が鳴り出し、ちょっと待ってくださいねと断ってから、「ハイ『相談係』です。・・・・・・ナルホド、・・・・・・架空請求ではないかと、・・・・・・そんな会社は知らないと、・・・・・・一切無視することですね」ガチャン。

 また、私が話を始めると電話が鳴り出し、「ハイ『相談係』です。・・・・・・6万円の請求が来たんですね、・・・・・・あなたはそんなサイトをを見た覚えは無いと、・・・・・・もしかしたら2歳のお子さんが、勝手にクリックしたかも知れないと、・・・・・・常識的に2歳のお子さんが、そんな事が出来ますかねエ。・・・・・・その画像に6万円の価値があるでしょうか。・・・・・・まあ、一切無視することですね」ガチャン。と、こんな調子です。

 私は相談もそこそこに、世間話をしていました。聞けば、この部署は、いろんなキャリアを経て最後に行き着く部署のようで、話し振りにも、その年輪が感じられました。

 「出会い系サイト等からの、請求に対する相談が多くってネ。大体は、若いお父さん、お母さんで、いちように、クリックした『覚え』は無いが、子供がケイタイで遊んでいるうちに、勝手にクリックしたかもしれない、と言うんヤ。そんなこと起こりえんでしょ」とこぼしていました。

 「いちように、『覚え』は無い」 という所には笑ってしまいましたが、クリックしていないとは言わないそうです。「そんな責任、押し付けられても」という子供の声が聞こえて来そうです。

春・満開

 今週末も産後の里帰りのために、妻の実家へ帰っていました。いつもの川へ愛犬のマナと散歩に出かけると、川辺は春のギャラリーでした。

 やっぱり、春は桜。

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 菜の花を飛んで回る

 ミツバチ。

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 道端に咲く、星型の花。

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 ハトも太陽に向かって、

 日向ぼっこ。

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 最後は雑草のサラブレッド、

 タンポポです。

ゆく河の流れ

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 この連休は妻の実家に里帰りしていました。

 近くに川があるので、天気が良い日は、飼い犬の「マナ」を連れてよく散歩に行きました。

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 川辺を散歩していると飽きることがありません。

 水鳥が水遊びをしていたり、小魚が物陰にかくれているのを探したりしていると、「マナ」は私の目を盗み「道草」を本当に食べています。

 川はよく人生に例えられますが、鎌倉時代の古典随筆、「方丈記」の始まりは簡潔で美しい名文です。

 ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある、人と栖(すみか)と、またかくのごとし。(中略)朝に死に、夕に生るるならひ、ただ水の泡にぞ似たりける。

 そこにある「無常観」という思想は少し心にゆとりを与えてくれる気がします。

江戸時代の旅

 テレビ番組を見ていて、以前から持っていた疑問が1つ解決しました。

 江戸時代、「お伊勢参り」「熊野詣」「金毘羅参り」などの言葉が残るように、多くの人々が遠路はるばる、神社へ参拝したようです。庶民の信仰が何故そこまで篤かったのだろう、という疑問を持っていました。

 当時は幕府によって、神奈川県の箱根の関や、滋賀県の逢坂の関などで、人の移動や、物の出入りは厳しく監理されていました。

 しかし一方、信仰を建前とした旅には、通行手形が出易かったそうです。本当に「お伊勢参り」が主目的の人もいたでしょうが、それは建前として、京都や大阪(大坂)へ、という人が多かったようです。

 「お伊勢参り」には半年で500万人が訪れたこともあるそうで、「旅行用心集」というガイドブックまで出版されており、庶民にとって大変なイベントだったと想像できます。

 弥次さんと喜多さんが登場する十返舎一九の「東海道中膝栗毛」が大きな人気を呼んだのは、多くの人がそんな旅を経験しており、自分の思い出と重ね合わせたという背景があったようです。

 東海道五十三次。東京-日本橋から京都-三条大橋まで、宿場町を伝いながら、歩いて旅すると何日を要したのでしょうか。現在よりずっと美しい太平洋を眺めながらの旅は、なんとも楽しく刺激的だっただろうな、と旅情をかき立てられるのです。

黄色い花

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 切花を頂いたので、食卓の花瓶に活けています。

 私は黄色い花が好きで、黄色のチューリップを眺めていると、ずっと前に聞いた話を思い出しました。黄色のバラの花言葉は「嫉妬」なのだそうです。

 他の花ならどうなんだろう?と花瓶にある花を調べてみました。

チューリップ(赤)-愛の告白・愛の宣告・美しい瞳
チューリップ(桃)-恋の告白・真面目な愛
カスミソウ-清い心・切なる願い・無邪気・無意識・親切
チューリップ(黄)-希望のない恋・正直・実らぬ恋・母の日・名声・愛の表示

 私は黄色い花には全くうらみはありません。どうしてこんな花言葉になるんでしょうか?

木の幹

 仕事場で、FMラジオをつけていると、この季節は「春」や「さくら」を題材にした曲が多く流れてきます。

 以前新聞のコラムに、ある染色家の話が載っていました。

 咲いた桜の花弁を煮出して染色すると、灰色に染まるのですが、花が咲く寸前の木の幹を煮出だすと、美しい桜色に染まるそうです。美しいのは花ですが、そこに至るまでの、根っこ、幹、枝こそがその美しさを支えています。

 遠目に山並みを眺めていると他の部分と違って、どことなく桜色っぽい部分があることに気づきます。そんな所はいちように桜の名所ですでにつぼみ、枝ともわずかに色付いています。

 木々は自らは動けないので、やって来る季節への準備は怠らないのです。

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名前は

一昨日産まれた長男の名前を決めました。自分としては出来るだけ呼びやすい名前を、と考えて付けました。

思いやりのある子供、そして大人になってくれれば……と願っています。

父親として名前は自分で決めたいと思っていたので、少し悩みましたが、今は、なんともと晴れ晴れとした気分です。

WHAT A WONDERFUL WORLD

家族がひとり増えました。

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新しい命が産まれたことに、ただただ感動しました。産まれるまでの妻の苦しみを見て、改めて女性の偉大さを感じ、心から尊敬の念を抱きました。

生まれた直後、頭に浮かんだのは、全ての事への感謝の気持ちと、ルイ・アームストロングの「WHAT A WONDERFUL WORLD」というJAZZの名曲でした。

これから始まる人生。いろんなことがあると思います。

ですが、いま我が子には「ようこそ、素晴らしきこの世界へ!」と伝えたいのです。