カテゴリー別アーカイブ: 07 食

流しそうめん、始めました‐1501‐ 

 暑い日が続きますが、夏の現場は壮絶を極めます。

 昨年のこの時期は「R Grey」が最後の追い込みに入り、入居募集を始めたタイミングでした。

 webサイトには、その特徴、長所を書いています。

 その甲斐があってか、なくてかは分かりませんが、ありがたいことに現在満室です。

 サイトには「チャッピー」のたこ焼きも載せています。

 前の道を向かって右に進むと、突き当りにある小さな店舗です。

 ここのたこ焼きはサクッとトロッとで、娘の大好物でした。あまりの美味しさに、お礼の手紙を送ったことも。

 しかし、店主のおじさんは高齢を理由に、そろそろ引退を考えていたようです。

 偶然、店を出したい人と繋がり、40歳くらいの人に代替わりしたのが今年の春頃でした。

 外装は新しくも店名はそのまま。生地のレシピもしっかり伝えたそうです。

 正直、開店当時は「前のほうが……」という気持ちもありました。

 しかし、努力しているのか、日に日に美味しくなってきました。

 たこ焼き以外のメニューは当初から充実しており、なかなかに繁盛しています。

 2代続けてファンとなった娘が「流しそうめん」があるから行ってくると。

 食べ方で、そうめんの味がそう変わることは無いと思いますが、何でも工夫です。

 大繁盛していました。

 味がそう変わることはないと書きましたが、「美味しい」という感情は、環境や雰囲気に大きく左右されます。

 風情、清涼感、エンターテイメントと、あらゆる要素がここに詰め込まれているのです。

 合理的という、一見否定しようのない落とし穴に、現代人は陥りやすいと感じるのは私だけでしょうか。

 合理的とはその文字の通り、理にかなっているということです。理にかなっているので無駄が少ない。

 これは理解できますが、人生なんて無駄で成り立っているような気もします。

 合理的≒楽をしたい

 もしそうだとすると、かなり危険です。

 楽をすると、人の感情は動きません。人の感情が動かなければ感謝されたり、求められることはありません。

 その人の価値が無へ向かってしまいます。

 流しそうめんを大げさに書いていますが、この賑わいは全てを表しているとも言えます。

 そもそも流す必要などないのですから。

 とても気になっている店がありました。

 外壁は剥がれ落ち、窓は動きそうになく、側面はブルーシートで覆われています。

 この建物の1階に焼き鳥店が入っていたのですが、先月末で閉店しました。

 全体写真は載せませんが、衛生上も良くないだろうし、建物もいつ倒壊してもおかしくない程危険です。

 店に入ったことはないので、流行っていたのかは分かりませんが、他人事ながら「もうやめておかれたら」と思っていたので、正直少しほっとしました。

 もし、店を続けたいのなら、こうなる前に何かの手を打たなければならなかったはずです。

 お金がないから、修理ができなかったというのは、自分達にしか通用しないロジックです。

 新「チャッピー」の流しそうめんは、1人200円だったそうです。

 それは安すぎるだろうと思いますが、そのサービス精神が、また新たなお客さんを呼んでくるでしょう。

 名経営者の稲盛和夫さんは「土俵の真ん中で相撲をとれ」と言います。

 急に徳俵に足がかかることはありません。現実をよく見て、普段から全力で働けという意味です。

 流しそうめん、始めました

 ギターの弾き語りで、ネガティブに歌う芸人のネタのようですが、結構色々な場面に応用できる気もするのです。

■■■毎日放送『住人十色』4月14日5:00pm~5:30pm
「回遊できる家」放映

■■■『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
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建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
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明石海峡に、日本一のタコとゴミ問題をみる‐1500‐ 

 土曜日は、父の船で海へ出ていました。

 朝焼けの岸和田から出船し、走ること1時間半。

 明石海峡大橋も超えて、東二見沖までやって来ました。

 この時期、明石ダコがピークを迎えます。

 タコの釣り方は色々ありますが、大きく分けて2つ。

 1つは、エギやタコジグなどの疑似餌での釣り。

 早速タコジグで、父の友人が初めの1杯を上げました。

 続いて父、私にも。

 私はテンヤという針付きの台にイワシをくくり付けたものを使いました。

 タコは本当に好奇心旺盛な生き物で、色々な釣り方があるのです。

 速い潮流に流されないよう踏ん張るため、筋肉質で美味しいと言われる明石ダコ。

 太く短い足が特徴で、立って歩くと言われます。

 しかしこの日は後が続かずで、海峡付近まで移動してきました。

 淡路島の北端あたりは、本当にのどかな風景が続きます。

 西日本豪雨の間、通行止めだった明石海峡大橋も通行が再開され、多くの往来が見てとれます。

 この橋が完成して20年経ちますが、橋の北と南でこれだけ風景が違うことに驚き、またほっともするのです。

 釣りのほうは、淡路島の東岸を流しながら南下して行きます。

 淡路夢舞台の建築群は、安藤忠雄の設計です。

 左はウェスティンホテル、右が百段苑。100の大きな花壇が幾何学的に配置されています。

 コンセプトがシンプルで誰にでも分かりやすい、そして心に残る。それが、安藤が時代に愛された理由でしょう。

 そんなことを考えながら、ガシラを10匹ほど追加。

 そしてアジも数匹。

 本当に暑い一日で、午後2時には納竿して岸和田へ向かいました。

 家に帰ると、妻が熱中症気味だというので、久し振りに獲物をさばきました。

 料理好きの娘も手伝ってくれ、まずはタコを塩揉み。

 アジは刺身にしました。

 明石ダコは、完全な生とさっと湯にくぐらせたもの。

 日本一と言われるだけあり、一瞬で売りきれました。

 私の釣った小さいアジは、写真を撮ったあと跳ねて逃げてしまいました。

 アジに目がない娘のために、父の友人が一番大きいものをプレゼントしてくれたのです。

 夏だけ魚をさばく季節料理人なので、見栄えのほうは勘弁してもらい……

 味のほうは問題なしで、一瞬で娘が平らげてしまったのです。

 この日は豪雨の影響で、多くのゴミが浮いていました。

 明石海峡あたりが、真水を多く含んだ濁った水と、太平洋の海水の境となっているようです。

 潮目には多くのゴミ、流木が集まり、ゴミ袋が針に掛かって上がってきました。

 被災地のゴミ問題は深刻です。

 また、今日の新聞にも載っていましたが、こういったプラスチック系のゴミ問題は、より深刻に受け止めなければなりません。

 マイクロプラスチック(微細なプラスチック片)が、海洋生物の中に取り込まれ、蓄積、濃縮され、最終的には人に害を与えます。

 ゴミのポイ捨て、タバコのポイ捨てを見た時ほど、憂鬱な気分になることはありません。

 自分の家に持ち帰り、ゴミ箱に捨てる。

 たったそれだけの事を出来ない一部の人が、未来の子孫に、いや、たった今も、害を与え続けるのです。

 石油製品という、安価と便利をもたらす発明が、一部の美意識のない人によって害を与える。

 この構図を何とかする方法はないのかと、歯ぎしりしたくなります。

 スターバックス、マクドナルドと、プラスチック製のストローを廃止すると発表しました。

 その判断のように元を絶つしか方法はないのでしょうか。
 
 何れにしても、一刻を争う問題として世界全体で取り組むべき最重要課題です。

 ゴミには、その人の全てがでるのではと思っています。

 ゴミを美しく捨てると、幸せが近付いてくる。

 そんなメルヘンチックな言葉では、何の解決策にもならないでしょうか。

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値上げ1円、値下げ6円 市民の味方をスナックパークという‐1499‐ 

 豪雨が去った後もため池が決壊したりと、余談を許さない状況です。

 熊本地震の際は初めて支援活動に参加しました。

 今回の西日本豪雨に対して、支援要請があるのか、また貢献できることがあるのか分かりませんが、出来る限りのことをしたいと思います。

 話を小市民の日常に戻します。

 阪神スナックパークの閉鎖から3年3ヵ月。

 2018年の6月1日に復活オープンしていました。復活することは当初から決まっていたのでしょうか。

 それを全く知らなかったので「スナックパーク愛」を、閉鎖2週間前につづりました。

 あの空間をもう体験できないと思っていたので、話は少々エスカレートしています。

 位置は地下1階、人通りの最も多い北東角から、南へ100m程移動していました。

 5mおきに場所を示す看板があります。

 「いらち」対策でしょうが、10mおきで良かったのではと思います。いずれにしても50歩100歩ですが。

 何はともあれ、めでたいことです。

 移動のつなぎ目に、さっと寄れるこの気軽さがたまらないのです。

 店舗に関しては悲喜こもごも。

 継続組と、新規組が半分ずつくらいでしょうか。

 姫路発の「えきそば」。

 「御座候」。

 「ちょぼ焼き」あたりが継続組。

 代名詞とも言える「いか焼き」はこの行列でした。

 新規はとり天うどん。

 焼きスパゲティとワインの店などもありました。

 これらの評価はこれからでしょう。

 前スナックパークで安かった2トップは、左の「うまかラーメン」と右の「豆太郎」。

 ラーメン、カレーとも300円くらいでした。

 以前の梅田界隈なら、100円ラーメンの「まるい飯店」等もあり、学生時代から本当にお世話になったものです。

 邪道と言われても「牛すじねぎ焼き丼」411円が私のおすすめでした。

 残念ながら「豆太郎」は選外だったようです。

 しかし、うまかラーメンは今回も出店。

 みそラーメンが390円。

 以前の写真を見に行くと389円だったので、1円の値上げです。

 しょうゆラーメンは346円が340円となっており、反対に6円の値下げです。変わらず「麺の大盛り無料」となっていました。

 3年振りのうまかラーメン。

 若干量が少なくなった気がしなくもありませんが、これからは1トップとして頑張って貰わなけばなりません。

 滅茶苦茶に美味しかったかと聞かれれば、それはそれとして……

 ただ、1円上げて、6円下げるというこのさじ加減に、心意気を感じるのです。

 商売と言うものは、利益をだしてこそ継続できるものです。

 利幅を押さえて数を売るのか、数は少なくても高級な物を売るのか、無段階に選択肢があります。

 売る側からすれば、同じ利益だったとして、多くの人を喜ばせるのは前者です。

 こういった非常時には、さらにその真価を発揮するのがこのタイプの企業です。

 やはりスナックパークは市民の味方だなと、その愛情を確認したのです。

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今夜、どこかのバーで‐1492‐

 今朝の7時58分は、庭に向かって瞑想していました。

 「何がガサガサいってるんだろ」位の感じでしたが、目を開けると妻が結構驚いており、子供の顔だけ確認しに行きました。

 私の家はそこまで揺れませんでしたが、府内には亡くなった人もおられます。いつも心の準備だけは怠らないようにと思います。

 娘に「神様が、時々『こらっ!』て怒りはるんやわ」と軽口を言うと、「私なにか悪いことした?」と。

 いい答えです。

 先週の金曜日、中学・高校の先輩から声を掛けて頂き、西天満のお店へ。

 20期以上離れた先輩方で、元百貨店の取締役、また百貨店の顧問と錚々たるお顔ぶれ。

 そんな先輩と気軽に話せるだけでも、高槻高校へ行った甲斐があるというもの。

 こちらのお店、おでんが名物とのことでしたが、それは勿論のこと、お造り、和牛網焼きと絶品でした。

 その後、北新地のお店も2軒程お供させて頂きました。

 飲みながら話をするのは大好きですが、時々新地へという余裕も正直なく。

 久し振りに歩いてみると、新しいデザインも結構見かけます。

 白い四角の重なりがマレービッチを思わせるファサード。清潔、かつアピール力もあり、好感がもてます。

 先輩方と別れたあと、最後に友人の店へも寄ってきました。

 北新地の外れにある雑居ビルの1階。

 ちらとのぞくとほぼ満席。何故かほっとします。

 「2年振りくらい」と言われてしまいました。

 定期的に顔をだす義務はありませんが、大学時代の友人なので、時々は気楽に話をしたいとも思います。

 まあ、彼にとっては仕事なので、気楽かどうかは分かりませんが。

 黒板に「レーズンバター」という文字を見つけ、なんだか久し振りに食べたくなりました。

 ここはショットバーですが、私は4軒目だったこともあり、「ワインってあるの?」と聞くと数本はあると。

 枝豆のペペロンチーノとレーズンバターで、朝方まで話をしていました。

 店も14年目に入ったそうで、みな頑張っているのです。

 3軒目のお店で、プロダクトデザイナーの喜多俊之さんの隣になりました。

 アクオス、カッシーナのチェア等、ニューヨーク近代美術館をはじめ、多くのミュージアムがその作品を所蔵しています。

 彼はこんなことを書いていました。

 いい空間を作るには人を呼ぶこと。呼べば整理をする。いらないものを捨て、欲しいものを奮発して買う。

 いいインテリアを集めればいい空間を作れるのではない。人を集めるのがいい空間を作る。

 とてもてにこやかな紳士でした。

 そんなトップランナーに私が言うのも僭越ですが、ここまでの哲学をもって物創りをし、良くないものが出来ようがないと思います。

 物は誰かの幸せの為にあります。この視点が、大きな分岐点だと思うのです。

 『今夜、すべてのバーで』は故・中島らもの書いた小説です。

 アルコール依存症の話で、確か読んだはずなのですが詳細までは思い出せず。
 
 しかし、スケールの大きなタイトルです。

 今夜、どこかのバーで、素敵な出会いがあるかもしれません。

 いつかそんな時間を持てるようになれるのか……

 しかし神様は「お前にはまだ早い」とお考えのようで、当分は遮二無二働くしかなさそうです。
 
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花には蝶が、臭いものには……‐1488‐

 2週前に、柿の葉寿司の「松屋」のことを書きました。

 その時、取材があると聞いたテレビの放送は5月19日(土)だったそうです。

 爆笑問題がMCをつとめる、「世界が驚いたニッポン!スゴ~イデスネ!!視察団」でした。

 バックナンバーに奈 良 県、柿の葉寿司とでていましたが、「ご当地魚めしグランプリ」でチャンピオンに選ばれたそうです。

 見ていると、バイクの一行も「ここ、ここ」と手で合図をおくり、少し先に停まりました。

 チャンピオンと聞くと更に食べたくなるのが人の心情。

 それは皆同じで、列までできていました。

 「今が一番いい時期で、柿の葉まで食べられますよ」と。

 実はこちらのお店、古い知人と繋がりがあるのですが、「たまにだけど店頭にでている」と。

 この時は不在でしたが、正直、かなり驚きました。

 そうなれば更にひと押ししたくなります。

 このあたりは景色も良いところです。気になる人は是非。

 昨晩、父の日、母の日会が実家であり、皆で集まっていました。

 魚が得意でない長男以外は、皆喜んでパクパクと食べてくれました。

 その長男ですが、昨日もクラブの卓球で帰ってきたのが夜7時前。

 思ったような結果が出なかったそうで、1つ下の従兄弟と実家の1階でさらに練習していました。

 好きなことがあるというのは、本当に幸せなことです。

 学年は1つ下ですが、誕生日は2ヵ月違い。

 本当によく似た背格好ですが、切磋琢磨して成長していって欲しいものです。

 長男が一度入ってみようと言った橿原にある海苔専門店の「植田商店」

 ご親族に、別の知人ですが旧友が居るそうで、「世間って狭いね」と言っていたのです。

 「類は友を呼ぶ」と言いますが、やはり同じようなタイプの人が集まるものです。

 食べ物の話の後で気が引けますが、始道塾の恩田さんはこう表現していました。

 花には蝶が集まり、ウンチにはハエがたかる

 失礼しました。

 しかし表現として秀逸です。良い人生を送りたければ、花になるしかありません。

 心は花のようでありたい。

 齢47ですが、これは真剣に思っているのです

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革命は小より起こる‐1485‐

 昨日の雨で、葉には雫が残っていました。

 清々しい朝でした。

 長男は奈良の中学校へ通っているので、朝7時前には家をでます。

 私は休みの半分を奈良の南部で過ごすので、なにかしらの縁があるのかもしれません。

 海に面しない古都奈良。○○ビーフなどあまり似合わないと思うのは私の思い込みでしょうか。

 三輪素麺の老舗「池利」も古いスキーの仲間ですが、これぞ奈良の名産品と言った趣きです。

 また、柿の葉寿司も名産品のひとつ。

 川上村にある柿の葉寿司の「松屋」

 吉野川が大きく蛇行する169号線沿い、川上村の大滝という所にあります。

 この辺りには柿の葉寿司を売る店が何軒か並びます。

 5月前半に立ち寄った際は、70歳前後の気さくなご夫妻がでてきてくれました。

 「進物でなければ上に置いてあるものが安いですよ」と。 柿の葉寿司、11個入りが1,100円です。

 話をしていると、「明日、テレビ朝日の取材があるんですよ。何でも、外国人の方が食べてみて、日本一美味しいと評価してくれたそうで……」と。

 いつも前を通過するのですが、時間帯が合わずで食べるのは今回が初めて。

 チェーン店のものは何度か食べましたが、流石は日本一の柿の葉寿司。

 柿の葉の香りがよく、塩がしっかり効いた〆サバと甘めの酢飯が絶妙。各段に美味しかったのです。

 地ものだというので、干し椎茸もかってみました。

 これもゴールデンウィークのことですが、長男のクラブがあり、それ終わりで橿原まで迎えに行きました。

 買い物をしていると、向かいに海苔専門店がありました。

 長男が「買物をしている間、店に誰も入らなかった」と言うのです。

 で「可哀想だから何か買ってあげよう」と。

 なかなか高級そうな店ですが、子供達にはそんな事は関係ありません。2人とも海苔が大好きなのです。

 店内の雰囲気は、なかなか好感がもてます。

 溌剌とした店主に聞くと、主に寿司屋さん等の専門店に卸しているそう。

 店構えというのは正直なものです。仕事に困っていたら、ここまで手を掛けることはできないでしょう。

 上手くいっているんだろうと想像はしていましたが、ほっとしました。

 いやいや、明日は我が身と思い、心配して貰わなくて済むように、日々頑張るだけですが。

 有明産とのことで、娘は塩のりを購入。

 長男はこちらの梅のり。

 そこそこのお値段でしたが、美味しかったようです。

 「松屋」のある川上村のwebサイトに、「2045年の人口は270人になると予想され、その減少率は全国で一番高い」とあります。

 村長は続けてこう語っています。

 それにしても、あえて御幣を恐れずに言うと、今回の「報道」そのものに違和感を覚えます。もちろん報道の使命もその役割も十分認識していますが、今回この結果を報道することで「地方創生に水をさす結果にならないか」「その地で〝今〟を生きる人たちの希望はどうなるのか」等々、あまり好ましくない影響を与えるように思えてなりません。

 都市計画のある説で、「自然災害で壊滅的なダメージを受けた都市と、そうでない都市の10年後は、前者のほうが発展を遂げる」というものがあります。

 海のない奈良に美味しい柿の葉寿司があり、こだわりの海苔を売る店が立派に商いをしています。

 データやマーケティングを無視するつもりはありませんが、それが全てなら、いつも有利なものが必ず勝つことになります。

 しかし、人にはバイタリティや意思があります。少々の困難は、むしろ発奮材料。〝今〟は、過去とも未来とも違うのです。

 中国のことわざに、「革命は小より起こる」というものがあります。

 主流派ではなかった者のたわごとかもしれませんが、生きるということはそういう事だとも思っています。

 頑張れ栗山村長。本当に陰ながらですが応援しています。

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お客様からのクレームはファンレター‐1450‐

 今日の関東は大雪のようです。

 普段降らない有り難さと、天の気まぐれを、思い知らされる一日になったかもしれません。

 今週中頃には、関西にも寒波がくるよう。雪はどうなのでしょうか。

 昨日は穏やかな晴天でした。

 寒くなるとスポッチャに行きたくなるらしく、昨年のこの時期にも、娘と2人で来ていました。

 卓球を習い出し、テニスも各段に上達していました。バックでもそこそこ返してくるのです。

 卓球は、流石にかなり腕を上げていました。

 自信がもてるものがあると、物の見方が随分変わるだろうと思います。

 お気に入りのビリヤード。

 たまに入った時の気分が忘れられないそう。

 「インスタ映え」が流行語になりましたが、美しい写真を撮りたいという気持ちは常々もっています。

 ビリヤードの球をきれいに並べてみました。

 まずは素材の美しさが一番ですが、秩序も大切な要因だと思っています。

 堺の中央環状店は途中退場が可能な店です。

 昼は近くにある、カレーうどんの「得正(とくまさ)」へ。

 ここのうどんを、娘も楽しみにしています。

 初めは甘め、その後についてくる辛さ、スパイシーさが癖になる味です。

 娘は、濃い、辛いが大の苦手。よって今回も肉うどん。

 それでも、かなり満足していました。

 大阪駅前第4ビルにもあるので、「得正」がチェーン店なのは知っていましたが、「福島上等カレー」も、同じ会社でした。

 外壁に、色々とメッセージが張られています。

 味一筋 夢一途 

 うまいの一言聞くために

 作り続けて三十年

 大阪一なら 日本一 

 生涯守るは この一品

 皆、自分の仕事に精魂込めて生きているのです。

 カレー店のトップシェアはCoCo壱番屋が圧倒的で、2位以下を大きく引き離しています。

 現在はハウス食品の子会社となったはずですが、創業者の宗次(むねつぐ)さんが一代で築いたものです。

 宗次さんと親しい方から聞いた話ですが、彼は壮絶な人生を歩んでこられたそうです。

 親の顔を知らず、兵庫県の孤児院で幼少期を過ごしました。

 その後親族に引き取られましたが、壮絶な貧困で、雑草を食べて空腹を紛らわせたこともあるそうです。

 インタビュー記事が載っているサイトがありました。

 経営者にとって、お客様は最高の先生です。お客様からのクレームはファンレターです。私は現役の経営者の時、毎日欠かさず3時間半の時間を費やして、お客様からのアンケートハガキを読んでいました。その内容が厳しければ厳しいほど、本当に役立ちました。

 そう簡単に、出てくる言葉ではありません。

 しかし、よく理解できます。

 私の仕事は、多くても年に10名程のクライアントと建築を創っていくことです。

 建築とは本当にお金が掛かるもので、やり直しはききません。よって、失敗など許されません。

 若い頃は、このプレッシャーに押し潰されそうになりました。

 しかし、「失敗しない」を目標にしていても、失敗が無くなることはありません。

 これまでの仕事人生で一度「この現場には、100%、施主の立場に立ってくれている人が居ない」と言われたことがあります。

 そこに至る過程で、言いたいこともありましたが、クライアントがそう思ったならそれが全て。それのみが真実です。

 以来、少々のことがあったとしても100%を超えられるよう「180%、クライアントの幸せのためだけに働くしかない」と思うようになりました。

 そして、どんなことがあっても退かないと決めました。

 お客様からのクレームはファンレター。

 余程暇な人なら別ですが、気にもならないのに、耳痛いアドバイスをしてくれる人は居ません。

 やはり間違いなくファンレターなのです。

その魚、1匹いくら?‐1420‐

 昨日は、午前中の打合せの後、そのまま三宮へ。

 山が近い景色は、港町独特のものです。

 三宮名物、狭くて長い高架下。

 若い頃は、納得できる靴を探して何往復もしたもものです

 三宮にきたのは、ジュンク堂での相談会のため。午後3時半から6時までが担当でした。

 その後、家族とミナミで夕食の待ち合わせしていました。

 食べ物の好き嫌いが全くないことは私の自慢です。

 しかし残念ながら、子供達は結構好き嫌いがあります。

 長男は刺身が苦手。マグロは食べるのですが、青魚系は全て駄目。キノコ類も苦手にしています。

 好きなものは、キムチやコンビニの唐揚げなど。味が強く、刺激のあるものです。ワサビなども付けたがります。

 反対に、下の娘は薄味が好み。ハム、ウィンナーなどの加工品や、辛めのもの、コショウの入っているものはほぼ食べません。刺身は大好きで特にアジ。

 義父母と行った長崎の旅では、ある寿司屋のアジを全て食べつくしました。

 何故これほど好き嫌いができてしまったのか、親としては責任を感じますが、長男も寿司屋の魚なら結構な種類が食べられるのです。

 それで、たまに寿司屋へ行くことになりました。

 特に娘はカウンター席でないと納得しません。寿司屋こそ、元祖オープンキッチンです。

 寿司の起源は東南アジアの山岳部だそう。

 いわゆる「なれずし」で、米の中に魚を漬け、発酵させ保存していました。

 醗酵後、米は捨て魚だけを食べていたようですが、琵琶湖の鮒ずしは原型に近いものでしょうか。

 江戸時代に現在のようなかたちになり「江戸前寿司」と呼ばれました。

 当時は、天ぷらと共に屋台食べる人気のファーストフードだったのです。

 舌は10歳をピークにあとは鈍くなっていくだけという話もあります。

 好き嫌いと書きましたが、新鮮な魚なら長男も食べられるので、厳密に言えば彼らは味が分かっているのかもしれません。

 しかし、出来れば偏食は払拭してほしいもの。時々は美味しいものを食べに連れていくしかないのかもしれません。

 先日facebookで、「アメリカで刺身が食べたいと思ってもスーパーには売っていない。だから船で釣りにいってきた」という知人の投稿がありました。

 その船は、立派な邸宅前の桟橋に繋がれた大きなクルーザー。

 釣り談義によくある笑い話は、「ところでその魚、1匹いくらなの?」です。

 しかし、そうするしか、日本以外で気軽に刺身を食べる方法がないのです。

 歳とともに、やはり魚が美味しいと思うようになってきます。

 寿司屋へいって、それなりに払っているつもりになっていましたが、日本の魚は、やはり安くて美味しいのです。

馳せ走ってもてなす、ご馳走‐1400‐

 7月も最終日になりましたが、暑さは増すばかり。

 夏に花をつける樹は限られますが、サルスベリと夾竹桃がその代表格でしょうか。

 ともに濃桃色。この気温の中で咲き誇るのですから、何ともタフな花弁です。

 昨日は、ある計画のプレゼンテーションでした。

 その際に、夏野菜のお土産をいただいたのです。


全て採れたての手作り野菜。美しいことこの上ありません。

 この暑い中、打合せ前に収穫していただいたと聞き、申し訳ないのと、有り難いのと……

 早速、その日のうちにいただきました。

 塩が少しあれば十分です。

 ゴーヤの淡い苦味は、食欲が増します。暑い地域の知恵はさすが。

 美味しい野菜の嬉しさは、若い頃の比ではありません。

 作家・水上勉は「飢餓海峡」、「雁の寺」など知られます。

 「土を喰う日々-わが精進十二カ月」は食にかんするエッセイで、軽井沢で暮らす水上氏の、四季の食卓を綴った本なのです。

 氏は家庭の事情で、小さい頃から禅寺へ修行に出されます。

 そこでの体験から、自然にあわせ、野菜と相談しながら料理をするという考えに導かれていきました。

 寺の畑に何もないような、寒い冬の来客に、心を砕いて「ご馳走」を用意する場面があります。

 「ご馳走とは、旬の素材を探し、馳せ走ってもてなすことだ」

 師のことばに、全てが表されているのです。

 精進料理の「精進」とは、精進するための料理ではなく、精進して作る料理だとありました。

 中心は自分ではなく、常に相手。

 その考えかたが心を育み、自分を成長させてくれるのでしょう。

 トマト大好きの娘は、モリモリと赤ばかり食べていました。

 これこそ幸せのいろどり。四季の味です。

 そして、心ある人になって欲しいと願うのです。

3代かけて知るお金の使い方‐1393‐

 梅田新道の北東にある露 天神社(つゆのてんじんしゃ)。

 「お初天神」のほうがわかりよいでしょうか。

 梅雨の晴れ間に映る緑は、都心部において一服の清涼剤です。

 1703年、境内で情死した遊女「お初」の名前をとってお初天神と呼ばれるようになりました。

 この実話を題材に、近松門左衛門がえがいた人形浄瑠璃が「曽根崎心中」です。

 「曽根崎心中」の大ヒットによって広く知られ、多くの人が訪れるようになりました。詳しくは社のwebサイトに。

 南に建つのは梅新第一生命ビル。

 かなりの高さですが、神社の参道に敬意をはらい、建物がくり抜かれています。

 法的には不要だったと思いますが、共生するとはこういうことだと思うのです。

 「埋田」が「梅田」となったと言われるほど、江戸時代までキタエリアは何もなかったといいます。

 時々話題にあがる「うめきたガーデン」ですが、入園料が1000円。

 ニューヨークのセントラルパークは無料。天王寺にある「てんしば」も無料です。

 さらにお初天神が朝の6時から深夜0時まで、開いているのをみると……

 ここは大阪の顔となりえる場所。

 誰に権限があるのか知りませんが、英断を下せば喝采しか起らないと思います。

 大阪市民は、ただケチなだけではありません。どこにお金を掛けるべきかを知っていると思うのです、といっておきましょう。

 近くに広がるお初天神通り商店街は、戦後の闇市から発展していった雰囲気を残しています。

 自然発生した街のほうに、私は魅力を感じるのです。

 御堂筋沿いにある「縄すし」。この店には少し思い出があります。

 27歳の頃だったか、作家の友人が個展を開きました。そして、ある方からお祝いを貰いました。

 「こういったお金は、ひとりで使わないほうがいいから」みたいなことをいい、「寿司でも行こう」となったのです。

 独立して2年目。人におごろうと思える程のお金は勿論ありません。

 かといって、おごって貰うのも苦手で、そういう場面は極力避けていました。

 当時、彼とはたまに会うくらいだったのですが、ご馳走になることにしました。

 彼は私の知る中でも育ちがよく、おごるとかおごってもらうとかにまず執着していません。

 「お金の使い方が分かるまでは3代かかる」と言いますが、まさにその3代目。

 品とでもいえばよいのか、こういったものもそれに近い気がします。

 で、この店に連れられて来たのですが、当時1皿が100円から200円くらいだったと思います。

 この値段で、職人が握った寿司を食べられるのだと驚き、ビールで乾杯したのです。

 ゲソの握りとサンマの握りが本当に美味しかったことを舌が覚えています。

 食やお金には、人柄が顕著に表れます。そういっている時点で、まだまだお金の使い方など分かっていないのでしょう。

 お金の使い方が分かっているか。

 もし孫ができたら、彼が成人した時に、ゆっくり考えてみたいと思うのです。

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■10月29日『住人十色』毎日放送(MBS)「松虫の長屋」放映■

『建築家カタログ2016』8月29日発売に「遠里小野の家」掲載

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