カテゴリー別アーカイブ: 03 自然・季節

ひと休み、ひと休み‐1614‐

 2019年のお盆休みは8/10(土)~8/18(日)と告知していました。

 私以外の3人は、妻の実家に帰省していたので私は会社合宿としました。

 会社で自炊しながら仕事することをそう呼んでいるだけなのですが「響き」って大事だと思うのです。

 週末は合宿解除で、長男と釣りに出掛けました。

 台風10号が通過したあとで、濁流の吉野川は濃霧に覆われています。

 池原ダムもおびただしい水量を放水中。

 国道169号線も至る所から水が噴き出しており、猛威の爪痕を目の当りにします。

 命あってこそなので無理は禁物ですが。

 水位が高い池原ダムは、湖が一気に大きくなります。

 増減水が激しく、時々によって湖岸の景色が変わることも飽きない理由かもしれません。

 台風後はフレッシュな水が供給される、最上流部と流れ込みが定番です。

 備後筋の最上流=バックウォーターにやってきました。先行するのは一艇だけ。

 普段は投げさせていない、15cmほどある大きなルアーをつけたタックルを渡しました。

 なかなか上手に投げるなと思っていたら……

 ものの5分で、1本目を捕獲。

 40cm弱の元気な魚で、自分なりに考えてやり取りしていました。

 この後、私にもヒットしたのですが、残念ながらバラシてしまい……

 しかし最低限の仕事はこれで終了。肩の荷が下りたのです。

 日も上がり、気温が上がってきたので一度バンガローにやってきました。

 長男の楽しみとしては、食事の比率も大きいはずで、先に夕食の準備をするためです。

 最近、野外では鍋でご飯を炊いているので、米を研いで水につけておきます。

 これで芯が残るリスクはかなり減。

 結局夕方は釣れずで早めに上がり、2人焼肉パーティです。

 食が細いなと思っていましたが、歳と共に大分食べるようになりました。

 喜んで食べてくれたので満足ですが、つい「ご飯はどう?」と聞いてしまいます。

 長男が「普通に美味しいよ」と。

 お誉め言葉なのですが、感謝の押し売りをしてしまいそうになるのをちょっと我慢するのです。

 翌日も、2匹目のドジョウを狙い備後筋のバックウォーターへ。

 この日は二艇の先行者があり、三番目あたりにボートポジションをとりました。

 追ってはきますが残念ながらバイトには至らずでした。

 その後は長男の観光も兼ねて移動。

 隣の川筋の最上流にあるのが坂本ダムですが、オーバーフローした水が爆風とともに落ちてきます。

 なかなかの迫力ですが、涼しくも飛沫が凄いので撮影終わりで退散。

 こちらは同じ川筋、最大の流れ込みツキ谷です。

 虹が掛かっているからと、子供はスマホで撮影。

 しかし魚は釣れず。

 早めの昼ごはんにしました。

 父手製のオニギリも作っていたのですが、カップヌードルカレー味が食べたいと。

 昨日焼いておいたタンのマフィンサンドとで昼食ですが、なかなかカップヌードルカレー味には勝てないのです。

 食後は湖上で昼寝。

 長男もiPhoneで音楽を聴きながら昼寝。

 釣りたいのは釣りたいですが、仕事ではないので楽しければ全てOKです。

 「一休さん」のセリフではありませんが「ひと休み、ひと休み」なのです。

 タカかワシかトンビか。

 山上湖ではトンボも沢山飛んでいました。

 世はアウトドアブームと言います。

 小さい頃から、野球、釣り、スキーと、外で遊ぶのが好きでした。

 今でも休みがあれば野外で過ごしたいと思います。

 芥川賞作家でエッセイの名手、無類の美食家で釣り好き。様々な側面を持つ作家、開高健は著書にこう記しています。

 木のように立ったままで私は頭から腐っていく。部屋の壁が倒れかかってくるように感じられる瞬間がある。

 白い紙が鋼鉄の罠に思えてくる。空白と沈殿で指一本持あげることもできなくなる。指紋で意識が混濁し、萎えきってしまう。そんなときである。

 だからだ。おおいなる野外へ出ていくのは。

 -開高健- 『オーパ、オーパ!! 国境の南』より

 開高にとって、私にとっても、野外こそが給油所で、今風に言えばパワースポットなのです。

 彼は大阪市大の出身で、幼少期を東住吉区で過ごしました。4年前に生誕85年の展示会へも行きました。

 私の住む平野区は、もともと東住吉区から分かれた区で、私の戸籍には東住吉区とあったはずです。

 とんでもない輩が東住吉区に住んでいたそうですが、評判を落とすのは止めて欲しいものです。

 前に割り込まれて嬉しい人は居ませんが、そんな人ほど普段はダラダラしているのは間違いありません。

 もう始末に負えない訳で、できる限り視界に入れないよう努力するしかないのです。

■■■『大改造!!劇的ビフォーアフター』7月21日(日)BS朝日で「住之江の元長屋」再放送

■■■『デンタルクリニックデザイン事典vol.1』4月1日発売に「さかたファミリー歯科クリニック」掲載

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【News】
『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
ギャラクシーブックスから2017年11月27日出版
amazon <民家・住宅論>で1位になりました
■『homify』5月7日「碧の家」掲載
『houzz』4月15日の特集記事
「中庭のある無垢な珪藻土の家」が紹介されました
「トレジャーキッズたかどの保育園」
地域情報サイトに掲載されました
大阪ガス『住まう』11月22日発行に「中庭のある無垢な珪藻土の家」掲載
『住まいの設計05・06月号』3月20日発売「回遊できる家」掲載
『homify』6月29日「回遊できる家」掲載

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◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

心の空き地にも水やりを‐1613‐

 昨日までは肌を刺すような日差しが続いていました。


35度を超えると、暑さが命を脅かすということを身をもって感じます。

 一転、台風10号が西日本を通過中です。

 昨日の夕方あたりから少し風が強くなってきました。

 現在は大阪も雨脚が強まってきました。

 台風は、亜熱帯、温暖に位置する日本で暮らす以上、避けることのできない宿命です。

 「バカの壁」の著者、養老猛が書いたように、夏のこの時期、「日本の自然の強さ」を特に感じます。

 建物を覆うのは夏蔦でしょうか。

 「土のままでいい」といっても何かが生えてくるのです。

 アスファルトの僅かな隙間からでも、手入れをしなければ雑草が覆い尽くす勢いです。

 その抵抗手段として、人は完全に地面を覆い、自然をコントロールしにかかります。

 植物も鉢植えなら、雑草が生えるスペースもありません。

 20世紀初頭の啓蒙思想家、ジェームス・アレンは、心という庭にも必ず何か生えてくると言いました。

 手入れをしなければ雑草で覆い尽くされてしまう。

 美しい花の種を植え、雑草を抜き、水やりをし、手入れをしなければ、花が咲くことも、実がなることもないのだと。

 雑草は放っておいても生えてくるのに、自らが望むものは勝手に生えてこない。

 自然も、心の中も全く同じところに、人が自然の一部だということを、認識せざるを得ないのです。

 雑草が生えるのが嫌だからと言って、心の庭をアスファルト敷きにすることはできません。

 となると、やはり土、地面が全ての元となっていることが分かります。

 花を咲かせるには、日々自分の心の庭を見に行き、手入れが必要なようで、近道はどうやらなさそうです。

 私が小学生の頃は、こんな空き地が沢山ありました。

 もれなく雑草だらけで、格好の虫取り場となっていたものです。あのすぐに手を切ってしまう雑草は何というのでしょう。

 蒸せるよな、夏草の匂いが懐かしいのです。

 東京の銀座が空き地だらけということはないので、下町の風景と言えるでしょう。

 建物だけでもなく、自然だけでもない環境で育ったことは、私の人格形成に大きく影響していると思います。

 多くの日本人がアマゾンの密林より、里山や棚田のある景色に心癒されるように、何処に生まれ、どんな地面で暮らすかは、想像以上に多くの影響を与えているのかもしれません。
 
 心に美しい庭だけがある人を聖人とすれば、生身の私達には、多少雑草の生えた空き地もあって当たり前かもしれません。

 美しい庭園づくりを仕事とするなら、空き地は趣味のようなものでしょうか。

 それで、週末は空き地にも水やりをしに行くのでしょう。ただ、その雑草の種を庭園にまで持ち込むのはNGです。


台風が通過する8月15日となりましたが、今日は終戦記念日。

 今生きていること、そして数えきれない程の先祖によって紡がれた命が自分であるということに感謝します。

 全ての先祖が聖人だった訳ではないでしょう。

 没すれば全てが仏という思想は、日本独特のものだそうです。

 そこに何の違和感もないことが、私がここに生まれ育った証しなのだと思うのです。

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建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
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家を出てする修行はない‐1610‐

 全て自分の望んだ通りの人生となる。

 誰かに呪文を掛けられている訳ではないので、当然と言えば当然です。

 この原則を教えて貰い、只々懸命に働くしかないと分かっていますが、久し振りに湖上へもでたいもの。

 娘がトンカツ定食を食べられるなら一緒に行ってもいいよと。

 久し振りに奈良県下北山村、池原ダムまでやってきました。

 この日はショップのトーナメントがあり、桟橋は朝から賑わっていました。

 参加する人は開始時間が決まっているので、一足先に出船します。

 朝もやのかかる湖上に、ボート出す時ほどワクワクする時間はありません。

 朝一は、自分の狙いたい場所に向かいました。

 夏らしい展開で大物を……と行きたいところですが、残念ながら不発。

 上流まで移動してきました。

 必ず子供に釣らせるための本命ポイントです。

 娘も久し振りのはずですが、なかなか堂に入ったもの。

 早々に1本目を釣り上げました。

 暑い季節なので、沢から流れてくる風は天然のクーラーです。

 また、そんな所は水も澄んでいるのです。

 あれよあれよという間に4本釣り上げました。

 「十分満足した」とのことで、9時半に終了。

 過去最短で帰路につきました。

 私はその合い間に2本釣っただけ。

 しかし、子供が同行してくれ、少しでも喜んでくれて、この景色が見れればそれで十分です。

 ボートの片づけをしている間も娘は読書。

 眼鏡女子になってしまいましたが、これだけ本が好きなら仕方ないかなと思っています。

 大阪までは2時間半の道のりですが、1時間程は川沿いの山道です。

 運転中は、尊敬する稲盛さんの講話を聴いたり、好きな音楽を聴いたり。反対に何も聴かずに考え事をしたりと、私にとって大切な時間です。

 吉野川は水遊びをする人で賑わっていました。

 169号線を抜け、奈良盆地まで戻ってくると里山風景へと変化していきます。

 そんな景色を見ているだけでも飽きないものです。

 しかし、子供にとって山道はちょっと辛いもの。

 兄妹とも、酔い止めを飲んで寝ていることが殆どです。

 それもあってか、何かプラスアルファがないと「うん」と言ってくれないのです。

 トンカツ定食は、唐揚げ定食に変わりましたが、こんな時、温泉の食堂が美味しくて良かったと、心から思うのです。

 私も池原の大自然に、クリアーアップして貰いました。

 近くのお寺にこんな掲示がありました。

 真宗では家を出てする修行はない

 家の仕事がみな修行

 日常が修行でなければ、成長など勿論ありません。

 分かってはいましたが、いくら頑張っても魚釣りは修行ではないようです。

 月曜日の朝から、いやいや、大阪に帰った瞬間から修行に戻ります。

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建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
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ちょうちょう‐1591‐

 あまり触れたくありませんが、目も耳も覆いたくなるような事件ばかり起こります。

 作家・五木寛之はある対談で「私は新聞は読まない。読んだってネガティブな事件が載ってるだけでしょ」と言っていました。

 新聞は2紙とっていますが、私も陰惨な記事は読みません。知ったとて、何もできないのですから。

 それでも聞こえてくるのです。

 1908年に、「T型フォード」がアメリカで発売され、世界のモータリゼーションは加速しました。

 それから110年が過ぎ、最近は運転モラルが低下する一方だとは思っていました。

 車線変更の際にウィンカーを出さない車が、増えたと感じます。青信号に変わっても、動き出さない車は、スマホをみているのでしょう。

 2018年の1月、山形県の蔵王ではひどい場面に出くわし、ドライブレコーダーを付けたのです。

 卑怯者の蛮行は、防ぎようがないかもしれません。

 同じく、時速100kmの車を、生身の人間がかわせる訳はありませんが、少しでも備えることなら出来ます。

 子供2人も、自転車で習い事に行っていますが、一緒に自転車移動する機会があればいつもこう言います。

 「交差点では少しでも車から陰になるところを選んで待つように」

 「スマホなんか触ってないで、顔はいつも上げておくように」

 それこそ口が酸っぱくなるくらい繰り返してきました。

 何度も言うから、のれんに腕押しなのでしょうが、それでも言わずにはおれないのです。

 全場面での優先順位も、呪文のように伝えてきました。

 「一番大切なのは命、次に安全、そして健康」

 百花繚乱のこの時期、急に蝶が目につくようになります。

 蝶は洋の東西を問わず、霊魂の生れ変りとされます。

 どこからともなくやって来て、音もなく飛びまわり、去って行く様が、霊的なものを連想させるのでしょう。

 私も人の親なので、子を無くした親の気持ちを考えると、それを考えることを辞めたくなるのです。

 自動車王、ヘンリー・フォードの言葉です。

 ほとんどの人が、

 成功とは手に入れるものだと考えています。

 でも本当のところ、

 成功とは与えることなのです。

 よく分かりますと言えば、いかばかりの者なのかと言われそうです。

 ただ、評価も、お代も、自分以外の人からしか貰えないという原理原則が変わることはありません。

 割り込んで何になる。

 譲ってあげたら、貴方は貯金をしたのと同じ。

 ふわふわと飛ぶ誰かの魂がいつもそう囁いてくれていると言えば、少しオカルト過ぎるでしょうか。

 無念の死を無駄にしてはなりません。それが生かされている者の使命だと思うのです。

 喋々も「ちょうちょう」と読みます。

 喋りつづけることを意味しますが、嫌われても、鬱陶しがられても、伝えることを止めることはありません。
 

■■■『大改造!!劇的ビフォーアフター』4月7日(日)BS朝日で「住之江の元長屋」再放送
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建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

13年越しの観察レポート‐1589‐

先月の日記「イタウバハウス」の写真を載せてみました。

 現場帰りに前を通ったのですが、翌日、こちらのクライアントからメールが届きました。

 いつも日記を楽しみにしていること、ご家族皆さん元気ということ、今度は寄ってくださいと、綴られていました。

 竣工写真は2011年3月の撮影です。

 イタウバのルーバーは色鮮やかで、庭木はまだ葉をつけていません。

 その年の6月、『住まいの設計』の撮影が入りました。

 3ヵ月が経ち、ジューンベリーは青々とした葉をつけています。

 第3子は写真の通りで、まさに生まれたばかり。

 よく取材を受けてくれたものですが、奥さんも3人目となれば経験値が違うのだと思います。

 そして、2012年の1・2月号に掲載されました。

 更に1年半経った2012年の11月。

 大阪ガスの『住まう』の取材時になると、イタウバのルーバーもかなり白けてきています。

 ジューンベリーの背丈はあまり変わっていません。

 そして先月の写真です。

 ジューンベリーの成長が、非常にゆっくりなのがよく分かります。
 

 この樹種は、「サロンのある家」で初めて使いました。

 こちらも『住まいの設計』2010年9・10月号に掲載されました。

 発売が夏だったので、屋上でご主人がシャワーを浴びる写真があります。

 しかし取材は5月。

 生憎の曇り空で肌寒かったのですが、取材チームからの提案を、快く引き受けてくれたのです。

 竣工は更に3年遡った2006年夏。右下に小さなジューンベリーが写っています。

 アップでみるとこんな感じ。

 ちなみに、玄関扉は鉄を錆びさせた上からクリアの塗装を掛けています。

 13年経ってようやくこの大きさになりました。

 敷地が限られる都心部では、「成長の遅い木」が求められることが結構ありますが、こちらの計画もそうでした。

 これまでに何度か、造園業者にジューンベリーの成長速度を聞いたことあがあります。

 早いという答えも、遅いという答えも両方ありました。

 しかしこの2軒の例で分かるように、「成長の遅い木」と言って良いと思います。

 木は生き物なので、環境によって変わりますが、この2票はまさに生きたデータです。

 実際の体験に勝るものはありませんが、それにはかなりの時間が掛かります。

 ジューンベリーの成長速度においては13年越しの観察レポートと言えるのです。

 若い頃は経験がしたくてもチャンスがなかなかありません。

 また、建築設計においては、竣工した後もクライアントとの交流がなければ、その経験も、比較的小さいものとなってしまいます。

 経験値の少ない建築家を選びたいと言う人はあまり居ないはずです。

 その中で、何とか声を掛けて貰おうと思えば、情熱でその経験を上回れると感じて貰わなければなりません。

 25歳から30歳までの間にオファーを貰ったクライアントは、それまでに何かしらの関係があった方々でした。

 そして、その初期の作品群を見て、30歳後半までにオファーをくれたクライアントの方々は、作品以上に、私に何かを期待してくれた人達だったと今は良く分かります。

 経験が足りなかった分、ご迷惑をお掛けてしている部分もあります。

 それでも未だに声を掛けて貰えるのは、間違いなくその過程に何かしらの物語があったからだと思うのです。

 最後に、ルール違反かもしれませんが、クライアントからのメールを載せてみます。

 建築設計とは、人生という壮大な叙事詩の一幕に、深く関わらせて貰うことに他ならないのです。
 
お世話になっております。

大変ご無沙汰しております。

みなさん元気にご活躍されていることと思います。

田辺さんもご結婚されお子さんができ

夫婦で大変喜んでおります。

いつも、ゲツモク日記を楽しみに

拝見させてもらっています。

イタウバハウスの写真が出ていたので

なんやろ?とびっくりしました。

あの写真は、土曜日か日曜日でしょうか?

家族の自転車がほぼなかったので。

次はぜひ寄ってください。

昨日は家に帰ってすぐ、妻に『見た?』(ゲツモク日記を)

と聞いただけで、すぐに『見た。』と返事が返ってきました。

二人ともゲツモク日記のファンです。

私事ですが、長男の○○は中学生になり

硬式の野球チームに入りました。

長女の□□は5年生、次男の△△は2年生になり

2人とも○○の影響なのか昨年の終わりごろから

野球を始めました。

毎週、野球三昧です。

また、妻の◎◎は1年半前ごろに会社を早期退職で

辞め、他の会社でパートで働いていたのですが、昨年の10月

から◇◇◇(ご自身の会社)で事務員をしております。

ずっと一緒にいるのがいいのか悪いのかわかりませんが

なんとか頑張ってやってくれています。

過ぎてしまえば本当にはやいもので、イタウバハウスが完成して

8年も経ったのだと改めて感じました。

これからもイタウバハウスと共に歩んでいきます!

長々とすみません。

またお会いできる日を楽しみにしております。

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この世に無駄なことはない、ただ……‐1585‐

 前回は、5月5日(月)ゴールデンウィーク最後の宿に到着したところまで書きました。

 妻が見つけてきた「熊野倶楽部」。なかなかに面白い宿でした。

 広大な敷地に、1棟建ての宿泊棟がいくつも建っています。

 私達が泊まった棟は、2部屋で1棟でした。

 1室空間ですが、内部はゆったりしています。

 1棟であるメリットは、3方から光と風が取り込めることでしょう。

 高低差のある敷地を活かし、景色もよいのです。

 小物にも、なかなかに配慮が行き届いています。

 提灯は、浴室棟に向かったりするときに使うもの。

 敷地を活かし、全てがゆったりしているのです。

 地元の杉でしょうか。木材はふんだんに使われていました。

 食事も良かったのですが、一番好感がもてたのは外構が芝生でないこと。

 あたりは野草で埋め尽くされています。

 ある程度雑草は抜いているでしょうが、優しい景色になっている一番の要因だと思います。

 熊野倶楽部を後にし、世界遺産の熊野本宮大社へ向かいました。

 私も初めてかもしれません。

 最果ての地と言えば叱られそうですが、山間部に突如として現れる広い平地は、確かに神聖なものを感じます。

 急な石階段を上ると社殿が見えてきます。

 偶然ですが、令和の初詣でが熊野神宮大社となりました。

 ただ、神社建築は撮影禁止が多く、建築に関わるものとして残念ではあるのです。

 その後、紀伊半島の中央を貫く168号線を北上。

 ここも昔はよく来た二津野のダムを通過します。

 十津川温泉郷といったほうが分かりやすいかもしれません。

 子供達は多少山道に酔ってしまいましたが、最後は日本一の谷瀬の吊り橋。

 高い所が大嫌いな私はパス。

 高い所を苦にしない娘も、54mのスカスカ足下は怖かったようです。
 
 最終日ということもあり、渋滞もなく夕方6時には大阪に戻りました。

 娘が受験を控える今年は、かなり短めのGW旅行でした。

 ヒナにエサをやる燕。

 タンポポ。

 そしてワタボウシ。

 子供にはいつか巣立って貰わなければなりません。

 それでもなのか、だからこそなのか、出来る限り多くの体験をさせてやりたいとは思います。

 この世に無駄なことはない。

 ただ、無駄な人が居るだけだ。

 どこで聞いたのか忘れましたが、イギリスあたりのアイロニックジョークでしょうか。

 皮肉も悲観も嫌いです。しかしこの言葉は至言かもしれません。

 社会に求められる人になって欲しいと思うなら、まずは自分がそれを体現する必要があります。

 これだけ休ませて貰ったなら、ゴールデンウィークボケなどしている暇はないのです。

 草木は青々とし、虫たちも動き出すこの季節。色々なオファーを貰う季節でもあります。

 18歳までの昭和を「成長」、48歳までの平成を「修行」とするなら、令和は「実り」としたいと思うのです。

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悪い天気というものはない‐1583‐

 令和元年の5月2日(木)です。

 2004年、平成16年に開始したこの日記ですが、令和も変わらず続けていきたいと思います。

 ライフワークと思っていますが、流石に90歳になっても書いているとは思えないので、いつかは終わりが来るわけです。

 しかし、それを考えても仕方ないので、日々を丁寧に生きて行こうと思うのです。

 昨日は生憎の雨でした。

 敷地調査へ行っていたのですが。関西にもまだまだ知らない街があることに驚きます。

 それが、嬉しくもあるのですが、街にはそれぞれの匂いがあるものです。

 前回、大学時代の友人が子供を連れて七色ダムまで遊びに来てくれたと書きました。

 彼らが帰った夜、また別のスキー部時代の仲間が訪ねてくれました。

 関西に帰省中で、小学3年生のお子さんを連れてわざわざ神戸からやってきてくれたのです。

 午前中はご主人とお子さん、午後は奥さんとお子さんをガイドしました。

 しかし、今回も残念ながらノーフィッシュ。私もまだまだ修行が足りないようです。

 しかも、午前中にはお子さんがボートから湖に落ちてしまうというハプニング。

 すぐに助け上げましたが、2人で4月に初泳ぎを済ませてしまいました。

 なかなかにタフな男の子で、笑い飛ばしていたので救われるのですが、安くて美味しいラーメン鍋で埋め合わせです。

 サッポロ一番にキャベツと追い餅を入れるだけの手抜き料理ですが。

 それでもあの美しい自然を体感して、何か少しでも感じてくれたなら嬉しいのです。

 知人たちが帰った次の日は結構な雨でした。

 魚と人は常に逆。まぶたの無い魚は晴れを嫌います。

 水の中で暮らす魚と、水の外で暮らす人が同じ価値観な訳がないのです。

 そういう雨降りの日は、レインウェアを来て湖上に出るに限ります。

 魚の活性は上がり、人は減り、良いことばかりなのです。

 2日間、釣らせられなかった鬱憤を晴らしてきました。

 「悪い天気というものはない。

  服装が適切でないだけだ」

 スカンジナビア半島の格言だそうです。

 少し視点を変えて見れば、全てのことをポジティブに捉えることができる。至言だと感じます。

 水の中と水の外。どちらも同じ地球上です。

 魚とまで分かりあう必要があるのか分かりませんが、それが分かれば、人の気持ちなど、手に取るように分かるはずだと思うのです。

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トップってやっぱり凄い‐1578‐

 houzzの特集記事で、「中庭のある無垢な珪藻土の家」が取り上げられました。

 こちらのご夫妻は、ともフルタイムで働いておられ、家事動線は考えに考えました。

 このゴミ箱の入った写真を撮りたがる創り手はあまり居ないと思います。

 しかし、このカットにこの家のストーリーが詰まっているのです。

 見難いのですが、ゴミ箱の上にゴミ袋を置く小さな棚があります。

 ゴミを捨てた後、すぐに新しい袋を取り出せるよう、蓋の開け閉めの邪魔にならないギリギリの位置を模索しました。

 このカットは、ご家族だけが通る動線からのもので、お客さんには普通見えません。

 しかし、記事を書く人は必ず欲しいと思うアングルだと分かって撮影しました。言ってみれば確信犯なのです(笑)

 桜も終わり、新緑をもとめて七色ダムまでやってきました。

 曇り空ではありましたが、やはり自然の中は最高です。

 普段行く池原ダムが大減水でボートが降ろせず。

 それでこちらに来たのですが、20代の頃から来ている勝手知ったる湖です。

 集落が湖畔すぐにあり、穏やかな景色が広がります。

 湖面には散った花びら。

 まだ残っている桜もありました。八重桜でしょうか。

 人にとっての気温以上に、魚は水温に敏感です。

 この日、最も水温が高ったところは13.7℃。

 この時期は、水深の浅い上流部が温まりやすく、魚もそこに集まる傾向があります。

 スロープで事前に情報を聞いていたこともあり、最上流部からスタートします。

 いきなり来ました。

 岸際を意識している大きな魚体が見えました。

 岸寄りの岩盤の上に、鮒を模したルアーをステイさせておきました。水深2mくらいでしょうか。

 ゆっくり魚体が寄って行き、フッと反転したのが見えたのでフッキング。

 完璧な展開でしたが、実はこの釣り方は全くの受け売り。

 先週この地で、日本でのトップカテゴリーの試合がありました。優勝した三原直之選手はその釣り方を公開しており、それを真似ただけなのです。

 それで、このサイズの魚を獲らせてくれるのですから、どんな世界でもトッププロは凄いものです。

 52cm、1.6kgの素晴らしい魚でした。

 2月の釣行ではウグイだけだったので今年の初バス。幸先のよいスタートです。

 この日はこれで満足してしまい、早め上がりましたが、大きな魚が沢山上がっていたとのことでした。

 プロの選手とは言え、試合は今後も続くので、少しはキモの部分を隠しておきたいはずです。

 しかし、マンスリーアングラーの私が簡単に魚を手にできたところを見ると、全てを公開してくれたようです。

 経験的に言えば、どんな世界でもトップまで上り詰めるのはこのタイプのような気がします。

 プロ野球のオールスターの場で、ある選手が世界の王貞治に、一本足打法について尋ねました。すると、何でも丁寧に教えてくれたと言います。

 それを見て、逆に凄い自信を感じたと語っていました。

 同じくオールスターの場で、400勝投手の金田正一に、その落差の大きなカーブの投げ方を尋ねると「教えて欲しかったらゼニもってこんかい」と言われたそう。
 
 それはそれでご愛敬ですが。

 プロというのはやはり誰かを幸せにしなければ、その存在価値はありません。

 もう少し言えば、幸せにし続けなければプロを持続することは出来ません。

 この日曜日は、随分幸せにして貰ったので、今後も三原選手を応援したいと思います。

 誰もが世界の王になれる訳ではありませんが、出し惜しみが成長を妨げるのは間違いありません。

 やはり、やるからにはトップを目指すしかありません。

■■■『デンタルクリニックデザイン事典vol.1』4月1日発売に「さかたファミリー歯科クリニック」掲載
■■■『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
ギャラクシーブックスから2017年11月27日出版
amazon <民家・住宅論>で1位になりました

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【News】
『houzz』4月15日の特集記事
「中庭のある無垢な珪藻土の家」が紹介されました
「トレジャーキッズたかどの保育園」
地域情報サイトに掲載されました
大阪ガス『住まう』11月22日発行に「中庭のある無垢な珪藻土の家」掲載
『住まいの設計05・06月号』3月20日発売「回遊できる家」掲載
『homify』6月29日「回遊できる家」掲載

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
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アトリエmの現場日記

小さな水路も、やがて大河と変わり海へとそそぐ‐1576‐

 明け方まで降っていた雨が嘘のような快晴になりました。

 子供達も今日から学校です。

 会社近くにある、今川の桜は毎年早咲です。

 季節は早まる一方ですが、何とか桜のある始業式になったようです。

 今川は平野川と名を変えて、城北川に合流します。さらに寝屋川と合流し、大阪城の北で大川に注ぎます。

 反対の言い方をすればこれらを堀として利用するために、大阪城はあの地に築かれました。

 大川の桜も満開でした。

 地下鉄天満橋駅からのアクセスもよく、多くの人が訪れていました。

 大川と谷町筋の交点が天満橋です。

 天満橋の上から西をみれば、下流の中之島を望みます。

 東の上流を見れば、左に大川、右に寝屋川と、その合流点が見えます。

 先程の平野川もここに注ぎ込んでいるのです。

 OBPの高層ビルを背景にして、大阪でも最も美しい桜の名所と言えるでしょう。

 やはり、水辺の桜は美しさもひとしお。

 淡い桜を、緑、青の背景が引き立てます。

 この春だけに限らず、何人ものスタッフの入退社を見てきました。

 まずは私の力量不足を反省しなければなりません。

 その上で、退路のあるなしが、その忍耐強さに大きく影響するのは間違いないと思います。

 しかし、それだけでは説明のつかないことが沢山あるようにも感じます。

 今、目の前にある仕事は、自分の夢と一直線につながっている。

 もしそうでないなら、すぐに仕事、職場を変えればよいと思いますが、おそらく繋がっているはずです。

 小さな水路を見ていると、どこかで消えてなくなりそうですが、最後は大河となって大阪湾にそそぐのです。

 手元にある仕事は、地味で、かつ大変です。

 しかし、確実に夢と繋がっているからこそ、頑張りもきくのです。

 満開の花を咲かせるか、寂しく散りゆくか。

 勿論、満開の花を咲かせるしかありません。

 信じるものは救われる。

 そういうことなのだと思うのです。

■■■『デンタルクリニックデザイン事典vol.1』4月1日発売に「さかたファミリー歯科クリニック」掲載
■■■『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
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大阪ガス『住まう』11月22日発行に「中庭のある無垢な珪藻土の家」掲載
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ミニマムに、鮮やかに‐1568‐

 本日から1名、入社試験をスタートしました。

 指導役をお願いするつもりだったIさんから、今日は出社が難しくなったと連絡がありました。

 それなら現場を見て貰うのも良かろうと思い、急遽現場行きに変更したのです。

 北摂のこちらの現場は、環境が素晴らしい。

 雨予報でしたが、一瞬晴れ間がのぞきました。

 まさに「水温む春」です。

 この葉の形からすると、マメ科の花でしょうか。

 無数の小さな花はなずな。

 別名ペンペン草ですが、この花を撮りに香川まで行ったこともありました。

 当時の日記には、偶然みつけたように書いていますが、以下の句を紹介したく、わざわざ香川へ行く用事をつくったのです。

 よく見れば なずな花咲く 垣根かな

 垣根の間にひっそりと咲くなずな。

 それに気付き、自然の逞しさや、季節の移ろいを感じる。

 そんな一場面を、ミニマムに、鮮やかに切り取った、芭蕉の真骨頂のような句だと思います。

 8年前は、3月11日の東日本大震災の日に入社試験を受けていた若者のことを書いていました。

 その若者は、地震のあと千葉の実家が心配になり一旦帰郷しました。

 しかし、ご両親から「頑張ってこい!」と反対に激励されて大阪に戻ってきたのです。

 入社試験は合格し、10ヵ月程働いてくれたのですが、結局は退社することになりました。

 現在はどんな仕事をしているんだろうかと思い出します。

 あれから8年。

 ひっそりとかもしれませんが、毎年花をつけてきたつもりでもあります。なずなのように。

 組織としてはミニマムですが、活き活きと鮮やかに、悔いのない人生を歩みたいし、歩んで欲しいと思うのです。

■■■『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
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大阪ガス『住まう』11月22日発行に「中庭のある無垢な珪藻土の家」掲載
『住まいの設計05・06月号』3月20日発売「回遊できる家」掲載
『関西の建築家とつくる家 Vol.2』2月1日発売「阿倍野の長家」掲載
『homify』6月29日「回遊できる家」掲載
『homify』6月2日「イタウバハウス」掲載
『houzz』5月28日の特集記事「あちこちでお茶できる家」掲載

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