カテゴリー別アーカイブ: 04 建築

狂気の行くさき‐1406‐

 先日島根をまわった際、出雲大社も訪ねました。

 前回訪れたのが2013年の11月

 拝殿の西に位置する「庁の舎(ちょうのや)」を初めてみました。

 過去に見たことはあったはずですが、初めて菊竹清訓という建築家を意識してみたというほうが正確です。

 神在月に多くの参拝客が訪れる中、夢中でシャッターをきりました。

 子供達にも見せておきたいと思ったのですが、この3月に解体が終わっていました。

 様々な団体から、保存を呼びかける運動があったのですが、叶わなかったようです。

 右奥に拝殿の屋根が見えるので、前回もこの辺りから撮影したことになります。

 今回の島根行きでは、宍道湖湖畔にある県立美術館にも立ち寄ってきました。

 菊竹清訓の設計で、1999年の開館です。

 有機的な平面に大屋根がかかり、展望テラスが穿たれています。

 西に位置する宍道湖に対してガラスの大開口が開き、沈む夕日が見られるのでしょう。

 晴れた日にもう一度訪れてみたいものです。

 屋根の構成は、2014年の夏に訪れた九州国立博物館に似ています。

 上階にいくにしたがって、小さくなる平面を大屋根が一体の空間にまとめているのです。

 初めて菊竹作品を訪ねたのは2009年の3月

 1958年完成の自邸「スカイハウス」。

 軽やかに持ち上げられた上階に、家族の変化にしたがって下階にユニットをつけ加えていくというコンセプトです。

 近代建築におけるエポックメイキングとなりました。

 吉野ヶ里歴史公園センターは2000年の作品。

 2015年の9月に訪れましたがその大屋根の存在感は際立っていました。

 その際に、小倉の北九州メディアドームへも足を運びました。

 1998年の作品です。

 「スカイハウス」、「庁の舎(ちょうのや)」で、菊竹の狂気に魅せられ、菊竹詣でを始めたのです。

 出雲大社では建て替えに至ったの経緯についてのパネルが張りだされていました。

・雨漏りによって銅板で屋根を葺きなおした。
・漏水により地下室は水浸し。
・斜壁に無数の亀裂。
・雨漏りのため柱内に樋をとりつけた。
・斜壁の柱から毎日無数に白い粉が落ちてくる。
・それゆえ、宝物殿を別に建てることになり、多額の経費が必要になった。

 内容は非難一辺倒でした。

 その宝物殿も菊竹の設計です。

 「庁の舎」の雨漏りによるこの惨状は疑いようもありません。

 2013年に訪れた際も、前日に少し降った雨が、まだにじんでいました。

 この建物は第15回日本建築学会賞作品賞を受賞しています。

 建築は人類の幸せの為にあるものなので、クライアントからすればこの建築は失格です。

 この結果に対して、弁解の余地はありません。

 狂気の行く先に、幸せはありませんでした。

 しかし、誤解を恐れずいえば、これを芸術と解釈するなら、違った選択があったかもしれません。

 先日、北大路魯山人を女優・樹木希林が語る番組をみました。

 魯山人は稀代の芸術家でありながら、美に厳しすぎたがゆえ他者との確執も絶えなかったといいます。

 彼女はこんなことをいっています。

 持って生まれたほころびを、修繕しながら生きているという感じがする。

 70歳をすぎ、なおそう思うようになったという彼女は左目を失明し、全身に転移する癌ともたたかっているといいます。彼女にすれば共生しているのかもしれませんが。

 以下は魯山人の言葉です。

 途方もない考えがなくては、途方もない結果はない。

 狂気は諸刃の刃です。しかし、私が菊竹、魯山人に惹かれるところがあるのは事実なのです。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【Events】

「さかたファミリー歯科クリニック」7月26日 OPEN■
枚方市津田西町1-24-8

「R Grey」9月からの入居募集開始■
7月29日(土)モデルルームオープン予定

大阪市平野区平野西5-6-24

【News】

■3月25日『大改造!!劇的ビフォーアフター』朝日放送(ABC)「住之江の元長屋」再放映■
■10月29日『住人十色』毎日放送(MBS)「松虫の長屋」放映■

『建築家カタログ2016』8月29日発売に「遠里小野の家」掲載

『homify』7月21日「白馬の山小屋」掲載
『homify』6月4日「松虫の長屋」掲載
『homify』5月10日「長田の家」掲載
『homify(タイ)』4月25日「加美の家」掲載
『homify(中国)』4月9日「住之江の元長屋」掲載

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日

天使の顔、鬼の顔でやってくる‐1403‐

 昨日は、昼から車で京都へ。

 上京区で「山本合同事務所」の打合せでした。

 建方が終わっている予定でこの日に設定したのですが、若干工事は遅れ気味。

 躯体は次回の楽しみにしておきます。

 この計画は、中央に緑をもってくるというテーマがありますが、このハードルは決して低くはありません。

 クライアントとの打合せは、気が付けば3時間が経っていました。

 今日は「R Grey」の完了検査でした。

 現場は当社の隣。

 マンションの設計は久し振りだったのですが、問題なくクリア。

 9月の入居開始を待つのみとなりました。

 不動産会社の担当者も、「閲覧数はかなり多いです」とのこと。

 早く満室になればいうことなしなのですが。

 先週から、2人の学生がオープンデスクに参加しています。

また、このあとも3名を受け入れることになっています。どちらの打合せにも彼らを連れていきました。

実仕事の現場をみることが、何かしらの助けになるはずです。

 奥の彼は、ちょっと変わった機能をもつ住宅の模型を担当。

 こちらの建物は色にもテーマがあります。

 手前の彼は、少し大きなプロジェクトの模型を担当してもらっています。

 2人とも積極的に動けるタイプで、どんどん模型も進んでいるのです。

 このあと3名を受け入れると書きましたが、本当は4名を受け入れる予定でした。

 ある学校からのオープンデスク生は、参加前に電話をかけてきます。

 出勤日や、服装を確認する電話なのですが、1人の男の子は、当社のwebサイトを見ていないといいます。

 「オープンデスク」のページがあり、そこに申込の条件、要項をUPしているのです。

 全く要領をえないので「模型をつくるにもCADが使えなければ、できることがないので、研修前までに習得してきて」というと、まだ習っていませんと。

 設計事務所においてのCADは、鉛筆のようなもの。使えなければ文字が書けないのと同じです。

 「出来るだけ頑張って勉強してきて」と伝え、電話を切ったのです。

 するとその後、学校の先生から「ある学生は受け入れてもらい、ある学生は受け入れてもらえないのはなぜでしょうか」という電話がありました。

 学校では平等であることに価値があるのかもしれませんが、実社会はそうではありません。

 どうしても当社で勉強したいという学生には、出来る限りの機会を設けますが、口をあけてまっているだけの学生はお断りです。

 また、本当に学生の未来を思うなら、私を非難する前に、なぜこうなったかを反省させるべきです。

 悪魔は天使の顔をして近付いてきます。

 天使は鬼の顔をして近付いてくるのです。

 私が天使だとは言いませんが、その場しのぎの大人が多すぎると思うのです。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

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建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日

縁のあるなし‐1401‐

 8月にはいりました。英語ならAugust。

 カレンダーの真ん中にアウグスティヌス帝が割りこんで来た話は以前書きました。

 先月のことですが、阪神電車の淀川駅へ。

 この駅は、その名前の通り淀川のすぐ南にあります。

 梅田へ向かって、大きくカーブしはじめるところに駅があり、ホームがかなり傾いているのです。

 写真ではもうひとつ伝わりませんが、びっくりするくらい傾いています。

 設計のオファーをもらったのですが、ある事情で建物が建てられないことが分かりました。

 それを報告に行ったのです。残念ながらご縁がなかったということでしょうか。

 何年前だったか、homifyという会社から国際電話がありました。

 「建築や、インテリアの作品を集めたwebサイトなのですが、御社のページをつくってもらえませんか」とのこと。

 メールも電話も丁寧だったので、早速アトリエmのページをつくりました。

 ドイツが本社のようですが、時々特集記事を書いてくれ、とても良い扱いをしてくれるのです。

 先日は、19年前に竣工した「白馬の山小屋」まで特集記事で取り上げてくれました。

 その他、「松虫の長屋」「長田の家」「紫竹の家」「イタウバハウス」「高台の家」UPした作品は概ね記事にしてもらっています。

 ローコストの家20選!では、「細工谷の家」「城陽の家」「イタウバハウス」「柏の家」の4つが選ばれていました。

 あまりローコスト、ローコストと言われると、クライアントも私も微妙な感じですが。

 また「houzz」はアメリカ発のサイトで、こちらも数年前にリクエストがきたので、ページを作成しました。

 先日みてみると「遠里小野の家」のクライアントが、コメントを書き込んでくれています。

 床や壁の色はこだわった所ですが、一つ一つに納得のいく方向性で進んだので、数年たった今でも気に入っています。
 両親や兄弟などを時々招いて食事をしたり、楽しい時間を過ごすこともできました。
 表札のデザイン、階段の手すりの位置や手触り、四角い可愛いライト、洗濯室の天窓から見える空、細かいところで改めて「いいな」と思えるのは選ばれたデザインだからこそのものと思います。

 それもあってか、このサイトも扱いが結構上になっていました。

 私は本当にクライアントに恵まれていると思います。

 少しでも多くの人に、私達の物語を知ってもらいたいと思い、何人かのクライアントに「もしよければコメントを」とお願いしてみました。

 「柏の家」のクライアントも書き込みをしれくれたのです。

「柏の家」の設計をしていただきました。
「家を建てよう!」と思い立った時、一生に一度、世紀の買い物だったので色々情報を集めました。
何人ものハウスメーカーの方、建築家の方とお話をさせてもらいましたが予算が少ないこともあり皆さんから「妥協が必要」ということをダイレクトに、遠回しに言われました。
そんな時偶然守谷さんを紹介するサイトを見つけそこには
「夢を叶えましょう」
と書かれていて…
「この建築家さんにお願いしてみたい」
衝動にかられ早速電話をかけ、大阪まで会いに行きました。
とはいえ半信半疑です。
守谷さんは大阪、こちらは千葉。
まともに話を聞いてもらえるのだろうかという不安を抱えての出発です。
実際にお会いして家を建てるにあたっての条件、希望を伝えました。
(受けてもらえるのだろうか?)
不安をよそにあっけないくらい我が家家づくりの仕事を引き受けていただけることになりました。

ここからが本番です。
限られた予算であることは重々承知しているのでメリハリをつけた家づくりを進めていこうと決心はしていたものの所々で
「やっぱりここはこうしたい」
という欲がでてきます。
その都度守谷さんが持たれている引き出しの中から
「じゃあこうしましょうか」
というアイディアを引っ張り出して提案をしていただきました。
家の正面をサッカークラブ、リヴァプールのホームスタジアムの外観を模したものにしたいという希望を叶えていただきバルコニーの床をグレーチングにすることで一階にも光が当たるようにもなっています。
最終的にロフトもバルコニーにに続くお風呂も実現し全てのドアを引き戸にすることで限られたスペースを有効活用することもできました。

二階に寝転がりこの家に住めて本当に幸せだなあと思いながら高い天井を眺めています。

「柏の家」のクライアントは、初来阪の際は千葉から車でみえました。

 随分盛り上がった打合せのあと、再び車で帰っていかれたのですが、6時間前後はかかるでしょうか。

 名神、東名と乗り継ぎ、間もなく東京というあたりで、エンジンの様子がおかしいことに気付いたそうです。

 ちょうど整備に出したあとで、整備士がエンジンオイルのキャップをし忘れていたそうです。

 異変を感じ、サービスエリアに寄ったことで何とか大事故にならずに済みました。

 それらを含めて、全てが家創りの物語なのです。

 一生に一度、世紀の大事業に立ち会わせて貰う。

 まさに「縁」としか言いようのない大きな後押しが無ければ、計画が前に進むことはありません。

 しかし、存在を示していなければ、知って貰えなければ、良縁がやってくることありません。小さな存在ですが、声をあげ続けたいと思うのです。

 8月が来たということはひとつ歳を重ねたということで、47歳になりました。

 何があっても絶対シナない、くじけない47歳を目指します。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

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アトリエmの現場日

くものすくぐって‐1399‐

 先週土曜日、3つの現場をまわりました。

 朝一番は「中庭のある無垢な珪藻土の家」

 タイル工事に手直しがあり、私も立ち会ってきました。

 次は「KISHIWADA HOUSE」の1年点検。

 1階の玄関を入ったところが涼しいらしく、彼はここがお気に入りとのこと。

 9カ月振りの訪問でしたが、全てモノトーンでビシッときまっています。

 四季を過ごし、暑さ寒さの問題もないとのことでした。

 普段はテレビをみるのに、この席が一番人気だそうです。

 パウダールームは、奥さんがリラックスできる空間を目指しました。

 この日は残念ながら不在で、感想は聞けずでしたが。

 バスルームにレインシャワーがあるのですが、うまく雨になっていないようです。

 すぐに手直しの手配をしてもらいました。

 最後は「さかたファミリー歯科クリニック」の内覧会。

 ユニフォーム姿がとても凛々しく感じます。

 廊下と待合を兼ねた空間には、ところせましと花が並びます。

 受付の奥にあるのがカウンセリングルーム。

 早速何組かの方が相談されていました。

 妻と娘を連れていきましたが、院内をゆっくり見て回る機会はなかなかありません。

 娘も興味をもってみてくれたようです。

 治療体験もさせてもらいました。

 私たちが居るあいだは、絶え間なく訪問がありました。

 設計者としては嬉しいかぎりです。

 クリニックのイメージカラー、紫の濃淡でアレンジして欲しいと、近くのフラワーショップにリクエストしました。

 このあと、長男をピックアップし、バタバタと南港へ向かったのです。

 無垢にこだわった木造住宅、ミニマルな2世帯住宅、ランドマークを目指したクリニックと、本当に色々な仕事をさせてもらっています。

 10年程前、ある経営者に「あなたの強みは?」と質問されました。

 少し考えて「必ずクライアントの夢を実現することです」と答えました。

 すると「もっと何かに特化しないといけないね。差別化をはからないと」と。

 私のことを思いアドバイスしてくれたので、もちろん理解できます。特化することが、ビジネス上よいこともわかります。

 しかし、いくら沢山の仕事があったとしても、同じ道をたどることはさけたいし、クライアントも望んでいないと思うのです。

 一度も歩いたことのない道を行くから、大変ではあるけれど楽しいのです。

 「さんぽ」の歌詞にもあります。

 さかみち トンネル くさっぱら

 いっぽんばしに でこぼこじゃりみち

 くものすくぐって くだりみち

 歩きやすい道は、もっと優秀な誰かが先に歩いていきます。

 デコボコ道だけが残っているし、そこに物語りの種が落ちているのだと思うのです。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

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13年振りにエールを送る‐1397‐

 梅雨明け宣言が話題にならない程、天気の良い日が続きます。


 
 長男はすでに夏休みに入っていますが、娘も明日から夏休み。

 今年はヘチマを育てるようです。

 今日は打合せのあと「さかたファミリー歯科クリニック」に寄ってきました。

 明日から3日間の内覧会が始まります。

 受付では2人の女性スタッフが、明日の準備をしていました。

 贈花が届き、文字通り華をそえます。

 先日、2004年9月にこの日記を始めたと書きました。これは「つるみ歯科クリニック」開院がこの時期だったからです。

 つるみ歯科クリニックの院長のお父様も医師。

 こちらの院長のご親族も、医師が沢山おられる医師一家なのです。

 廊下に掛かっていた額はお父様が描かれたものです。

 水彩でフィレンツェを描いたものですが、どんなストーリーがあるかは院長にお訪ねて下さい。

 般若心経には「色即是空(しきそくぜくう)」という言葉があります。

 色は物質的存在を指しますが、それらは固定的実態のないもので、全ては空だという考えです。

 物質的存在が全てが空だとしたら、人は何故生きるのか。

 人と人の関係性、心の中に生きるのだと思います。

 心がなければ、人とて物質の1つにすぎません。

 坂田さんのこの笑顔を見たときから、この計画は必ず上手く行くと確信していました。

 地域の皆さんに愛される、クリニックへと育てていかれるのだと思います。

 13年振りにエールを送りたいと思うのです。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

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■「さかたファミリー歯科クリニック」内覧会
7月21日(金)~23日(日) 11:00~17:00
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運命は勇者に微笑む‐1394‐

 昨日は、1年ぶりに「松虫の長屋」へ。

 施工会社の担当者の引継ぎがうまくいっていなかったようで、私も立ち会ってきました。

 天王寺からチンチン電車で2駅。

 ローカル感たっぷりのホームと日本一高いあべのハルカス。

 便利と暮らしやすさが、阿倍野区の魅力でしょう。

 こちらに伺うのは、昨夏「住人十色」の撮影打合せにきて以来です。

 普段使いの風景と、テレビ撮影時がまったく同じではありませんが、それほど大差はないとも言えます。

 そんな写真をあげると「ウチは無理だわ」という声が聞こえてきそうですが、日々の暮らしを楽しくするのが、空間の力だと思っているのです。

 施工会社の引継ぎが終わり、ご主人、お母様と世間話をしていました。

 そうしていると、習い事から奥さんと子供さんが帰宅し……

 いつもの定位置に。

 2人がいつも元気に迎えてくれるので、私はとても訪れやすいです。

 最近、休職、退職という言葉を本当によく聞きます。

 1年休んだことがある私がいうのも何ですが、どこで働いても、いくら休んでも、自分の生き方、考え方を変えなければ、結局何も変わらないと思います。

 その覚悟を決めるために時間が必要なら、それはそれでよいかもしれません。

 しかし、本当に困り、そして成長していくのは、残された側なのです。

 もし自分が特別な存在でないなら、同じような課題、問題は、ほぼ平等に起こっています。

 それから逃げなかった人が、少しよい結果をだしているにすぎないと思うのです。

 運命は勇者に微笑む

 ジェフリー・アーチャーの「ケインとアベル」の中にある一節です。

 人は誰しも弱いもの。だからこんな言葉をよりどころに、今日も勇気をだして働くのです。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

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アトリエmの現場日

7/21(金)~23(日)「さかたファミリー歯科クリニック」内覧会を開催します‐1392‐

 枚方で進めてきた「さかたファミリー歯科クリニック」

 ようやく完成が見えてきました。

 7/21(金)~23(日)には内覧会を開催します。

 医院の北側には国道307号線が通ります。

 この道路は枚方駅まで続く幹線道路で、かなりの交通量があります。

 枚方市は、京阪電車、JR学研都市線と2本の電車が通りますが、やはり車社会。

 5台の駐車スペースを確保しました。

 まずは、地域の皆さんに知ってもらうことが一番大ですが、ただ目立てばよいというものではありません。

 清潔、信頼、そして機能的でなければ、品のないものになってしまうのです。

 そして、「庇」というコンセプトに思い至りました。

 エントランスを入るとまずは受付。

 そして広い廊下は待合も兼ねます。

 各チェアに、直接アプローチできます。

 サービス動線と、患者さんの動線が交錯せず、かつプライバシーが守られているのです。

 これは、院長である坂田さんからの当初からの要望でした。

 機能的な空間に、丁寧な医療が生まれるのです。

 受付上は吹抜け。

 2階も将来は診察室となる予定です。

 今日からはオープニングスタッフによるトレーニングも始まりました。

 内覧会の詳細をまとめておきます。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
「さかたファミリー歯科クリニック」内覧会
7月21日(金)~23日(日)
11:00~17:00
枚方市津田西町1-24-8
https://goo.gl/maps/cEjeXxwGpyv
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 私は22日(土)のお昼から伺う予定です。

 

 ノボリが写っていますが、5軒となりにある「四川ラーメン」はなかなかの繁盛店です。

 はす向かいにある「香の川製麺」の讃岐うどんもなかなかです。

 近所には山田池公園、ひらかたパークも15分程。

 近くの方は、ドライブがてら是非遊びにきて下さい。

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打ち放しのマンション「R Grey」入居募集始めます‐1389‐

 これまで「平野西アパートメントハウス」と呼んできた、打ち放しのマンション。

 正式名称が決定しました。

 「R Grey」

 意味は昨日現場日記にUPしました。

 募集はすでに賃貸住宅サービスのサイト上で始まっていますが、9月からの入居募集を始めます。

 オーナーである弟は、近隣の相場より少し高めに設定されている家賃を、説明できる資料が欲しいと言われたそうです。

 それでパースを描くことになりました。

 バルコニーの手摺壁は、グレイの木になる予定。

 建物としての頑丈さ、機能、美しさと、一般的な1LDKのマンションとは、違う次元に高めているつもりです。

 しかし、仲介会社がいっていることも分かるので、長所をまとめてみました。

1. 安全

 構造はコンクリート壁式構造。最も頑丈な構造体の1つで、阪神・淡路大震災で一棟も倒壊していないといわれます。

 また、工事の過程も「現場日記」で報告でしてきました。当然ですが、手抜き工事などありえません。

2. 静か

 マンションで多いのが上下階の音の問題です。コンクリート床の厚み18cmで防音床組み。防音対策には細心の注意を払っています。

3. 心地よい

 南向きのバルコニーと大きな開口があり、反対の北側洋室にも窓があります。

 天井高さ2.6mの空間を、南北に風が通り抜けます。3層6住戸なので全てが角部屋。

 また、バルコニーと庇が夏の光を遮断し、冬の光は遮ぎらないよう設計しました。

 平野西公園まで徒歩1分。比較的大きな公園です。

4. 便利

 地下鉄平野駅から4分となっていますが、3分で着きます。

 大阪市内でもかなり減った銭湯が真向かいにあり、駅前にはコンビニが4件、ドラッグストアもあります。

 飲食店は、王将、お好み焼き、居酒屋など。銀行、スーパーは駅前のマンション側に。

 徒歩30秒にある「チャッピー」のたこ焼きはかなりいけます。

 こだわりがあり、違いを求めるシングル、もしくは若いカップルの幸せな暮らしをイメージして設計しました。

 工事費の内情を知っている私からすれば、この質のマンションがこの家賃になることはないと思います。

 一番の理由は、現場日記の第1回目に書きました。土地代がこの計画にはほぼ入っていないのです。

 しかし評価は常に他者が下すもの。

 今できることは、6人または6組の人たちに支持してもらえるよう、誠心誠意物創りをすることだけです。

 9月を楽しみにしているのです。

プラン

平野西公園

銭湯

駅前のコンビニ

王将

銀行とスーパー

チャッピーのたこ焼き

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あなたにとっての太陽とは‐1388‐

 先週土曜日は、Ohanaへ行っていました。

 かやしまフォトスタジオOhanaは、オープンして間もなく8年になります。

 ピカピカではないぶん、より入りやすい雰囲気になりました。

 小物も色々と増え、よりカメラマンである石井さんの個性がでています。

 2階も勝手にのぞいて、撮影してきました。

 階段からみえるのがオリーブの木。

 当初は2m程度だったのが、2階の床より高くなるまで成長しました。

 草木の成長が、建物をより優しくしてくれます。

 壁にかかる数々パネルが、Ohanaのストーリーです。

 建築において、「出来上がった時が完成ではない」という言葉はよく聞きます。

 また「時間が経つにつれ、味わい深いものに」ということも同じくよく聞きます。

 屋根が銅板で、緑青がふいてくる。または檜皮葺きで、それらの色味が落ち着いてくる。

 そういった建物なら別ですが、安定を求められる現代建築において、それは決して簡単なことではありません。

 私の結論を書かせて貰うなら、それを実現するのは住まい手、使い手の愛情以外にありません。

 とびきりその建物を好きになって貰うしかないのです。

 好きだから、この空間にはこんなものが会うんじゃないかといつも考える。

 手入れはちょっと大変と聞くけれど、ここに合う木を植えてみようか、できるだけ美しくしておきたいとなるのです。

 私がどれだけ美しいと思っていても、クライアントが愛してくれなければ、何の意味もないのです。

 クライアントの好きと幸せを、ただただ掘り下げていく。それは「あなたにとっての太陽とはなんですか」という質問に集約されます。

 私の物創りの根幹はここにしかありません。

 2011年にOhanaで受賞したキッズデザイン賞は「私の考えは間違っていなかった」と思えました。

 何より、Ohanaが地域の人々に愛されているという現実が、1番の自信になるのです。

 この日は、裏庭で行われたBBQに呼んでもらっていました。

 ここまで雨の少なかった今年の梅雨ですが、週中からは雨が降るようです。

 この世に変化しないものはありません。

 人は変わる。変われるでは無く変わるんです。

 調子がいいからずっと同じ状態でいたいと言っても無理なんです。

 ならいいほうに変わろうよと、僕はいつも言ってるんですよ

-王貞治-

 もしかするとOhana第2章が始まるかもしれません。

 その時は、前回とは違った深さまで、掘り下げてみたいと思います。

 変化を恐れず、新たな頂きを目指したいと思うのです。

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【News】

■3月25日『大改造!!劇的ビフォーアフター』朝日放送(ABC)「住之江の元長屋」再放映■
■10月29日『住人十色』毎日放送(MBS)「松虫の長屋」放映■

『建築家カタログ2016』8月29日発売に「遠里小野の家」掲載

『homify』6月4日「松虫の長屋」掲載
『homify』5月10日「長田の家」掲載
『homify(タイ)』4月25日「加美の家」掲載
『homify(中国)』4月9日「住之江の元長屋」掲載

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日

ほんとに脱稿‐1386‐

 2015年の12月から執筆をはじめ、昨年の9月に脱稿したと書きました。

 その間に、初めの担当者が体調をくずしてしまいました。

 後任の担当者とやりとりしながら、何とか脱稿にこぎつけたのが9月末だったのです。

 その頃、表紙はこの案でいこうと決まりました。

 表は「松虫の長屋」で、裏は「高台の家」

 もちろんですが、本編でそれぞれのストーリーを紹介しています。

 そこから編集部の校正が入り、最終確認を終え、春先の発売を目指していました。

 しかし、2人目の担当者も体調を崩してしまったのです。

 偶然なのかもしれませんが、2度あったということは、現代社会の現実と考えるほうが普通かもしれません。

 若い2人だったので、体調が戻ったら復帰して、バリバリ働いて欲しいと願います。

 いや、「バリバリ」を付ける、私達世代こそが、その原因なのかもしれません。

 いずれにしても、3人目の担当者とやりとりしながら、最終チェックがようやく終わったのは先月末。

 遅れついでに、「高台の家」は先日撮影した写真に3枚程差し替えてもらいました。

 1階のダイニング・キッチンで奥さんとお子さんが食事の準備をしている風景。

 2階のテレビに支配されない空間「P室」。

 ここで、ご主人が外を眺めているシーン。

 そして、庭木越しの夕景です。

 賞罰教育には必ず限界がきます。

 褒めて貰えるからする。叱られるのが嫌だからする。これらが持続する理由はありません。

 いつの間にか歳を取り、そんなことさえも考えなくなり、惰性で仕事をする……

 それと比べれば、一旦仕事を休むことなど、大した問題ではありません。

 若者の特権は、時間があることと悩みがあることです。

 人生は、挫折、敗北、困難の繰り返し。しかし、諦めなければそれらは間違いなく全て糧になります。

 「建築家と家を建てるという決断」ですが、建築だけでなく、クライアントの人生、私の人生も織り込んだつもりです。

 発売は夏の終わりになりそうですが、彼ら2人にもこの本を届けたいと思っています。

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【News】

■3月25日『大改造!!劇的ビフォーアフター』朝日放送(ABC)「住之江の元長屋」再放映■
■10月29日『住人十色』毎日放送(MBS)「松虫の長屋」放映■

『建築家カタログ2016』8月29日発売に「遠里小野の家」掲載

『homify』5月10日「長田の家」掲載
『homify(中国)』4月9日「住之江の元長屋」掲載

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