カテゴリー別アーカイブ: 08 友人・知人

Tと Spoon cafe

 大学時代の後輩が、昨日結婚しました。披露パーティーはライブハウスで催され、新郎は歌います。彼は私にとって、独立してから3番目のクライアントでもるのです。

 ’96年の夏に私はアトリエmを設立しました。なんとか一軒目の家を建て終えたのが’97年の秋。2つ目は長野県の山小屋の改修。’98年の春先、3つ目の仕事として、西宮にあるカフェの改修計画が始まりました。

 10年前は”カフェ”より”喫茶店”のほうが通り良かったと思います。改修前の店も、ファーストフード店、パン屋さん、喫茶店を合わせたような店でした。後輩のTは、ある企業に就職していましたが、家業であるその店をテコ入れする為、呼び戻されます。彼は現場責任者として、旧店舗で頑張り実績を上げますが、この先は店をリニューアルするしか無いと考えるに至ります。そして私に声を掛けてくれたのです。

 飲食店を設計した経験は無かったのですが”お客さんの幸せ”と”もてなす側の幸せ”とは何か自分なりに模索しました。2人とも若かったので、理想のカフェ像を熱く語り合い、色んな店を見に行き、新店舗の計画を詰めて行きました。

 彼はその頃からカフェ、サロン、バー(バール)の概念を理解していました。最終的には食べ物と空間を売るんだから、真面目に本物を目指すしかないと言う結論に至ります。本物の紅茶(フレーバーティー)、本物のコーヒーとエスプレッソ、本物の空間。厳しい予算でしたが、安価であっても”嘘や見栄のない”素材を追求しました。お皿、店内に置く雑誌、ユニフォーム、スプーン、ゴミ箱などなど、想像できる限りコンセプトに合うのか検証しました。そしてスタッフが愛し、プライドを持って働けるカフェを目指したのです。

 カフェではあるが料理も本物を提供したい。その軸になるものを考えていたTが”東京の広尾に、ハンバーガーを1000円で売っている店がある。お客さんの半分は領事館に勤める外国人だが、凄く繁盛している”と。時にチェーン店はハンバーガーを60円で売っていた時代です。早速2人で見に行きました。

 広くは無い店内でしたが、確かに流行っています。体の大きな外国人が、大きなハンバーガーを頬張っているのです。私も人気のアボガドバーガーを頼みました。分厚いパテ(ハンバーグの事)の上にタルタルソースの掛かったアボガドを、芳ばしく焼けた大きなバンズ(パンの事)が挟んでいます。これがもう、美味しくて、美味しくて。しかも大人の男性が昼食として十分満足出来るボリューム。帰りの新幹線で、”これを軸に据えれば、関西のカフェが変わるんじゃないか”とか、興奮しながら話していたのです。

 早速、スタッフの人が試作品を作りますが、上手く行かないのです。薄いパテなら鉄板で焼けるのですが、肉汁が溢れるような分厚いパテは、中まで火が通らない。そう言えば広尾のお店は炭火で焼いていました。炭からでる遠赤外線が無いと上手く焼けないようなのです。

 設計の過程でも、数え切れない程問題は起こりましたが、何とか工事も終え、オープンを向かえたのが’98年の冬でした。こうして、入口正面に炭焼きコーナーのあるカフェが誕生しました。初日、2日目くらいまでは、炭火のコントロールをスタッフが練習する時間が無く、私が店で焼いていました。そのお陰で、一人目のお客さんが入って来る所に立ち会えました。その光景と喜びは、今でもはっきり覚えています。

 店が軌道にのった現在、Tは店を離れ新しい事業を立ち上げました。そして結婚。心から祝福します。そして、全力でぶつかれる場を与えてくれた事に感謝し、Spoon cafeを誇りに思っている事も合わせて記しておきます。

 随分長くなってしまいましたが、Tと Spoon cafeの思い出を書きました。実は昨日、急にスピーチを求められたのです。思い出は書いた以上にあるので、話が長くなり始め……途中でまとめに入ったのですが。いやはやスピーチって本当に難しい。

海の近い友人宅にて

 JR環状線の西九条駅から、ユニバーサルスタジオジャパン(USJ)に向かって伸びるのがゆめ咲線。

 スパイダーマンのペイントが気分を盛り上げますが、私達が向かうのはUSJではありません。

 妻の友人宅に呼んで貰ったのです。奥さん同士は20年来の友人。4歳と1歳の姉妹がいるので、ウチの子供は大はしゃぎでした。特にお姉ちゃんを追い掛け回していました。ちょっと嫌がられる程……

 すっかりご馳走になってしまいました。夫婦とも”飲む”だけあって、ビールのすすむおつまみが次々と。始めは枝豆と鮎の塩焼きから。

 海から吹く初夏の風を感じて、薄暮のうちからビールを飲む。もう何にも替え難い幸せ。

クリスマス 2006年

 12/23(土)は、ホームパーティーにお呼ばれしていました。

 2年続けて私達家族を招いて下さったのです。

 お家は私が設計させて頂き、この夏に竣工したばかり。

 クライアントである奥様は、タレントで料理研究家なのです。

 ご馳走になったお料理は、創意工夫がなされたものばかりでした。

 お肉のソースは少し酸味が利いていて食が進みます。

 グラタンにはパパイヤとココナッツのほのかな甘みが加わり、味わいを引き立てます。

 平麺のパスタは手打ちで、もっちりした食感がとても新鮮でした。

 クリスマスの飾りつけはシンプルでナチュラルな感じで、ご夫妻の人柄を良く現しています。そして、この家は愛されているなあ、と感じるのです。

 サンタに変わったご主人から、子供へプレゼントを頂きました。開けてもらうのが待ちきれないといった感じ。ブルドーザーのオモチャにすっかりご満悦でした。

 途中で子供が寝たので、すっかり長居してしまいました。家に着いたのは午前3時。

 心地よい、楽しい時間でした。昨年と全く同じですが、やはり心を動かすのは心。

 心尽くしのおもてなしに、ただただ感激です。

 そして、妻が喜ぶ姿を見ると更に嬉しいものなのです。

ミラノより友来る

 といっても私の友達ではありません。

 妻の友人”セイコ”が2年振りに帰郷したのです。奈良県天理市へ会いに行きました。

 妻は以前、英会話学校のマネージャーをしていました。セイコはその時の同僚で、営業成績は全国でもトップクラス。一目置かれる存在だったようです。

 その後、彼女はアイルランドへ留学します。そこで出会ったのが現在のご主人”ルカ”。現在は彼の育った街、ミラノで暮らしているのです。

 今回は、母一人でやんちゃ盛りの3人を連れて帰って来ました。

1

 日伊交流。ウチの子供は”一緒に遊ぶ”という年齢ではないので、それぞれが思い思いに。

2

 4歳、長男シモネ。今回で会うのは3回目。

 写真撮影にはちょっと照れ気味。滞在中の2ヶ月は日本の幼稚園へ通っています。結構楽しんでいるよう。

3

 3歳、長女アイリ。カメラを構えるとこの笑顔。

 彼女と会うのも3回目です。女性チームは良く食べるようで本当に大きくなりました。そして脚が長い!

4

 1歳、次女ユウナ。彼女とは初対面です。

 3人兄弟の末っ子ともなると、少々の事では泣きません。とってもおりこうさんで、笑顔がなんともカワイイ。

5

 昼食に、セイコがパスタを振舞ってくれました。

 流石は本場の腕前。とっても美味しいのです。1歳チームも並んでランチタイム。

 ウチの子も、ユウナの食べっぷりには見劣りしますが、それでもご飯を少しずつ・・・・・・。

 今回は子供に水着をプレゼンして貰いました。いつも嬉しいお土産を頂いて、感謝しかありません。

 それに比べてこちらは・・・・・・

 それでも気を遣わずに、また会いに行きたいと思います。多分そこがセイコの一番の魅力なのです。

S宅のテラスにて

 週末は友人宅に遊びに行きました。彼とは25年、四半世紀の付き合いになります。

 お祭り好きの明るい性格で、ちょっと男前。

 自然と人の輪の中心にいます。何事にも積極的で、私が競技スキーと出合ったのも彼が始めたからでした。

 

 

 

 

 滋賀県の新興住宅街にあり、道も広く庭での焼肉もOK。

 天気も最高で大人はテラスでビール、周りで子供が遊ぶの図です。

 

 

 

 

 この日のメンバーは大学時代のスキー部繋がりです。

 先輩、後輩、同級生、その友人といろいろ。料理が得意な男の先輩が夏野菜のソテーを作ってくれました。これがもう絶品。


 

 

 

 

 夫婦での参加が増えましたが、たまたま独身3人組です。もし良い人がいれば。

 昼食から夕方まで、内容のある話、無い話をいろいろと、盛り上がっていました。そろそろ日も沈みだし初夏の夕暮れの風が心地よく・・・・・・

 我に返り、預けて来た子供のことを思い出しました。そろそろと帰り支度を始めました。

奥さんから大量の子供服の貰いました。うちの子供が着ている服のいくつかはここからの物です。

 これが、またいい服が多いいのです。子供用三つ揃いのフォーマルウェアには”made in Itary”の文字が。S夫妻いつも有りがたく使わせて貰っています。

GW 後半 その1

 GWは概ね良い天気に恵まれました。あちらへこちらへと出掛けて来ました。

 

 

 

 

 5/3(水)-快晴-

  小学校の同級生の結婚式に参列。彼と会うのは16年振りです。久しぶりにも関わらず、良く誘ってくれました。同席した友人達も小学校の卒業以来で24年振り。それでも、話し始めると思い出話で大いに盛り上がり、あっという間に当時のままに。3次会まで話題は尽きず、帰りは皆近所なので、タクシーも割勘で安上がりでした。大いに飲み、大いに笑いました。

 「竹馬の友」という言葉が少し理解できたような。

 

 

 

 

5/4(木)-快晴-

  早朝から和歌山県の紀伊田辺へ。4/17にも行ったリゾートマンションで義父母と先に行った妻たちと合流する予定です。早くに到着しそうだったので、10kmほど南の白浜へ。混む前に観光名所を一巡りしてきました。まずは断崖絶壁の”三段”。

 

 

 

 

 次は平らで広い岩場が広がる”千畳敷”。

 

 

 

 

 先日、海開きが済んだばかりの”白良浜(しららはま)”。

 

 

 

 

 タイミングが合えば真ん中の穴に夕日が沈む”円月島”。

 

 

 

 

 着いてからは海を眺めながらのんびりしていました。夕方には近所の港へ釣りに出掛けました。

 至福の一時です。夢中になりすぎて、海の真ん中に沈むと言う夕日を見逃してしまいました。

 5/5~5/7はまた後日。

クリスマスは別世界へ

 12月24日のクリスマス・イブはあるお宅におじゃましていました。住宅を設計中のクライアントが、家族3人をホームパーティーに招いて下さったのです。お家のほうは来夏の竣工を目指しているので、設計はそろそろ最終段階に入りました。

 

 

 

 

 

 こちらのクライアントの女性、実はタレントさんなのです。ご主人は東京で働いておられるので、大阪には月に一、二度でしょうか。

 ご夫妻は、忙しい中たくさんのキャンドルと飾りつけで私達を迎えてくれました。その演出で私達は一気に別世界へ。

 料理研究家でもある奥様が料理をつくり、ご主人がサーブしてくれます。合間を見ては子供をあやしてくれ、オーディオからはクリスマス用にセレクトされた音楽が流れてきます。そしてそのCDは私達にプレゼントされ・・・・・・。

 もう至れり尽せりで、妻もその心遣いに、いたく感動していました。

 

 

 

 

 テーブルの上には鳥肉、セロリ、チンゲンサイ、レンコン、生麩、湯葉と様々な食材を使った料理が次々と。

 皮も手作りの水餃子に最後はデザートのケーキまで。全てがとびきり美味しいのです。一切お世辞なしで。

 キャンドルのあかりの元で頂く食事は、まさにファンタジーの世界でした。

 

 

 

 

 最後には、私、妻、子供のそれぞれに、クリスマスプレゼントまで頂きました。またそれが、本当によく吟味されているのが伝わってくる品なのです。

 この日の夢のような出来事。普段、家族へのサービスが足りていない私にとっては、ご夫妻からの最高のプレゼントでした。

 楽しい時間は瞬く間に過ぎ、0時になったあたりでおいとましました。帰りのタクシーで「やっぱり、心を動かすのは心だけだな」とか言いながら私たちは感動に浸っていました。

 そうタクシーと言えば、この奥様の声。タクシーの運転手さんはもしかしたらよく耳にしているかも・・・・・・。

結婚報告の会→

 先週末は、この夏結婚した友人宅でのホームパーティーにお呼ばれしました。

 趣旨は披露宴、2次会に来てくれた人へ感謝の気持ちをこめて・・・・・・という二重三重のおもてなしの心。あるじの熱烈常務の行動にはいつも頭が下がります。

 奥さんの手料理は、レバーペーストやアドガドペーストをパンに付けて、タコのトマトソース煮、水菜のサラダ、キッシュ、カラアゲなど等で感動的に美味しかったです。特にレバーペーストはプロの領域でした。あるじはサンマとステーキを七輪で焼いてと、至れり尽せりです。

 ところが、宴の途中に私たちの大学時代の先輩が、フィアンセを連れて現れるといういわゆるサプライズ。この先輩、天性の明るさからか、常に輪の中心にいるタイプの人で、この日も話題をかっさらって行きました。

 先輩35歳、非常に美しいフィアンセ27歳。和やかな会は一気に2人への質問攻めになりました。まるで芸能人の婚約会見のよう。そこから、皆のテンションは上がる一方で、しまいにはイスの上の立ってカラオケまで始まり・・・・・・。そのあたりで、私たち家族は子供が小さいのでオイトマしました。


 近年まれに見る盛り上がりだったのですが、皆は茶化したり、冷やかしたりしながら「このチーム」に新しいメンバーが増える喜びを表現していたのだと思います。

 この年代になると新しい友人が簡単に出来る訳ではないので、それぞれの家族が増えていくのはとても嬉しいことです。

 宴は、結婚報告の会→フィアンセ紹介→友人長男の誕生会→カラオケ大会と進行していきました。その後どうなったのかはまた後日聞くとして、兎に角楽しい会でした。

 主催のTご夫妻、ありがとうございました。

 そしてOさん、おめでとうございます!末永くお幸せに!!

都ホテル

昨日は、妻の従兄弟の結婚式に参列しました。
式場は京都の蹴上にある「ウエスティン都ホテル京都」です。

「都ホテル」は、近代建築の礎を築いた建築家、村野藤吾氏の代表作です。他にも

大阪新歌舞伎座、新高輪プリンスホテル、京都宝ヶ池プリンスホテルなど多くの名建築を残しています。

彼は93歳で無くなる前日まで、仕事をしていたという伝説の巨人なのです。

新しい夫婦は25歳で、爽やかな秋晴れのもと、とても初々しく見えました。
子供も一緒に参列したのですが「とってもいい子」にしていたで、ホッとしました。

齢7ヶ月にして結婚式には、2回目の参列です。多くの人にかまって貰えるからか、ご機嫌な様子でした。挙式中は式次第をガジガジと噛んでいました。

式の終盤、いつかこの子の結婚式で挨拶をするんだろうか、などと考えていました。どう考えても早すぎるのですが、ひとつ言いたいことを、実はもう決めました。

結婚式とブログ

 

 

 

 

 昨日、9月11日は友人の結婚式に行ってきました。場所は大阪のリーガロイヤルホテルの大宴会場。

 新郎は昨年私がLED-labという店舗の設計をさせて頂いた会社の常務です。

 仕事をさせて頂いたので言う訳ではありませんが、彼は同級生のなかでもビジネスに関しては頭抜けた存在で、皆が一目置いています。

 しかし本当に仕事熱心なので、ややもすると近しい人へのケアーが少ない時があります。自分にも言い聞かせるつもりで「家族を大切にしましょう!そしてよりスケールの大きい人になって下さい」とエールを送っておきます。お幸せに!

 つい先日、彼は自社のwebサイトでブログ(web上の日記)を始めました。最近私にブログのことを良く聞いてくるなと思っていたら早速始まっていました。これで我々は晴れてブログ仲間となった訳です。

 忙しいと思いますが、お互い出来る限り続けて行きましょう。大変に思うときもありますが、なかなか張り合いがあるもんですよ。

 このブログをアトリエmのサイトにリンクさせたのが昨年の9月1日。丸一年が過ぎていました。

 毎週月曜日と木曜日にUPするので、100回以上。長かったようで、あっという間でしたが、少し達成感があったりもします。