カテゴリー別アーカイブ: 02 ことば・本

花には蝶が、臭いものには……‐1488‐

 2週前に、柿の葉寿司の「松屋」のことを書きました。

 その時、取材があると聞いたテレビの放送は5月19日(土)だったそうです。

 爆笑問題がMCをつとめる、「世界が驚いたニッポン!スゴ~イデスネ!!視察団」でした。

 バックナンバーに奈 良 県、柿の葉寿司とでていましたが、「ご当地魚めしグランプリ」でチャンピオンに選ばれたそうです。

 見ていると、バイクの一行も「ここ、ここ」と手で合図をおくり、少し先に停まりました。

 チャンピオンと聞くと更に食べたくなるのが人の心情。

 それは皆同じで、列までできていました。

 「今が一番いい時期で、柿の葉まで食べられますよ」と。

 実はこちらのお店、古い知人と繋がりがあるのですが、「たまにだけど店頭にでている」と。

 この時は不在でしたが、正直、かなり驚きました。

 そうなれば更にひと押ししたくなります。

 このあたりは景色も良いところです。気になる人は是非。

 昨晩、父の日、母の日会が実家であり、皆で集まっていました。

 魚が得意でない長男以外は、皆喜んでパクパクと食べてくれました。

 その長男ですが、昨日もクラブの卓球で帰ってきたのが夜7時前。

 思ったような結果が出なかったそうで、1つ下の従兄弟と実家の1階でさらに練習していました。

 好きなことがあるというのは、本当に幸せなことです。

 学年は1つ下ですが、誕生日は2ヵ月違い。

 本当によく似た背格好ですが、切磋琢磨して成長していって欲しいものです。

 長男が一度入ってみようと言った橿原にある海苔専門店の「植田商店」

 ご親族に、別の知人ですが旧友が居るそうで、「世間って狭いね」と言っていたのです。

 「類は友を呼ぶ」と言いますが、やはり同じようなタイプの人が集まるものです。

 食べ物の話の後で気が引けますが、始道塾の恩田さんはこう表現していました。

 花には蝶が集まり、ウンチにはハエがたかる

 失礼しました。

 しかし表現として秀逸です。良い人生を送りたければ、花になるしかありません。

 心は花のようでありたい。

 齢47ですが、これは真剣に思っているのです

■■■毎日放送『住人十色』4月14日5:00pm~5:30pm
「回遊できる家」放映

■■■『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
ギャラクシーブックスから11月27日出版
amazon <民家・住宅論>で1位になりました

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【Events】
■4月1日(日)「トレジャーキッズたかどの保育園」開園

【News】
『住まいの設計05・06月号』3月20日発売に「回遊できる家」掲載
『houzz』5月28日の特集記事「あちこちでお茶できる家」掲載
『関西の建築家とつくる家 Vol.2』2月1日発売に「阿倍野の長家」掲載

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記<</a

いちばん小さな海‐1479‐

 前回は、仕事のことを書きました。

 今回、次回はゴールデンウィークモードでいきたいと思います。

 久し振りに父の船で釣りに行ってきました。

 大阪湾と友ヶ島の間にある紀淡海峡。潮流が速く、魚も豊富です。

 岸和田から出船し、1時間程かけてやってきました。

 今回は、父、私、娘、弟、甥っ子の5人で釣行です。

 小5の子供が2人なので、いわゆるファミリーフィッシング。

 確実に釣れる、根魚狙いです。

 娘も釣りは久し振りですが、早速ベラを釣り上げました。

 ベラ、ガシラが飽きない程度にポツポツと上がってきます。

 甥っ子は子供たちの中で一番の釣り好き。マイロッドまで持っていました。

 2人で楽しんでくれたなら何よりです。

 今回一番大きい魚は私の釣ったアジ。

 40cmくらいでしょうか。

 で、夜の食卓へ。

 船上で父が〆てくれたので、身が引き締まって歯ごたえが別次元。

 娘はアジの刺身が何よりも好物で、その歯ごたえを満喫していました。

 ガシラとベラは、から揚げに。

 淡白な白身に旨みが増すので、私この食べ方が一番好き。

 開高健は「顔のヘンな魚ほどうまいものだよ。人間もおなじ。醜男、醜女ほどおいしいのだよ」といいました。

 こんなことを書くと、ガシラとベラが夢にでてくるかもしれません。

 肉より、魚のほうがいい年齢になりましたというか、なってしまったというか……

 これも豊かな海の恩恵です。

 生命はこの海から40億年前に誕生しました。最後は、ちょっとロマンティックに締めたいと思います。

 なみだは人間の作るいちばん小さな海 -寺山修司-劇作家

 全ての源である母なる海。ひととき波間を眺め、心静まるのを待ちます。

 私の体の中にも海があるのです。

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とにかく練習が足りないだけ‐1478‐

 4月も最終日になりました。

 先週初めに、ゴールデンウィーク休暇の案内を、メールしました。

 ゴールデンウィーク休暇 4月28日(土)~5月6(日)

 ご不便をお掛けしますが、どうぞ宜しくお願い致します。

 クライアントから「長い連休でいいですねえ」という返信も頂きましたが、あくまで会社として表向きの休日です(笑)

 10年目に入ったスタッフも何日かは出てくれますし、私も9連休は難しそうです。

 しかし、多くのオファーを頂いているうちが華。何より働くことは良いことだと思っています。

 新緑の季節ですが、庭のウメとモミジが凄い勢いで葉を茂らせていきます。

 紫蘭も花をつけ、小さな庭が最も活き活きする季節。

 今年はウメが大きな実を付けました。

 いままでに無い位の数と大きさです。

 青梅マラソンで良く聞く音ですが、まさに「おうめ」。なかなか愛らしいのです。

 今年から年間休日を増やし、残業時間を減らすことにも少し努力しています。それを3月末に「不夜城陥落」と大げさに書きました。

 しかし、残念ながら4月に入社した新入社員は4月いっぱいで退社することになりました。

 頑張ってくれていたのですが、責任を背負うということが、一番辛かったようです。

 しかし、それで体が病んでしまっては元も子もありません。これでよかったと思っています。

 どんな人生を送るかを決めるのは自分ですし、私達の働き方だけが正しいとも思っていません。

 4月26日(木)日刊スポーツが配信したニュースは痛快でした。

 日本人の決定力不足の原因は、とにかく練習が足りないだけ。

 今年、名古屋グランパスエイトに入団した、ジョー選手の言葉です。元ブラジル代表フォワードで、昨年のブラジル全国選手権で優勝、得点王とMVPを獲得した世界的なストライカーだそうです。

 バスケットボールのシュートと同じで、何度も練習すれば質は高まっていく。

 ブラジルは、試合が多いので全体練習は短い。それぞれが残って個人練習をする。

 日本ではフリーでシュートを打つ練習をするが、ブラジルではコーチがディフェンダーの役割をしてくれるなどなど。

 質、量とも全く及ばないと。

 サッカーはいちファンでしかありませんが、仕事で結果がでない場合も全く同じです。働きようが足りないだけ。スポーツも人生も単純な構造です。

 しかし、これは結果を出したい人だけに限ります。

 全ては生き方、ライフスタイルというフィルターを通しての価値観なのです。

 時々食事に誘ってくれるクライアントと会食をしていたのですが、同席していた方が私が尊敬している稲盛和夫さんを「売名行為をしているから嫌いだ」と言いました。

 その方々もある方を尊敬されています。私はその人を非難するようなことはしません。仏教徒だからと言って、キリストを非難する必要など全くないからです。

 こういったケースは、すぐに退席することに決めています。非難からは何も生まれません。また、傷つけあうのはディスカッションではないし、そんな時間は私には必要ないからです。

 ライフスタイルは人それぞれ。干渉する必要など全くないのです。

 ゴールデンウィークだというのに、堅苦しい話になってしまいました。

 次回からは休みらしい内容をお届けしたいと思いますので。

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光と風と笑いで満たす‐1468‐

 桜の開花宣言もだされ、百花繚乱の一歩手前。

 ユキヤナギはこぼれんばかりに小さな花をつけています。

 春の勢いを最も感じさせる花かもしれません。

 色だけで言えば、この時期の桜に勝るものはないと思っています。

 蕾の残る風景が私は一番好きなのです。

 今日は朝から「トレジャーキッズたかどの保育園」の検査が続きました。

 ほとんどの検査を終え、ようやく一息つけそうです。

 また現場日記にUPしたいと思います。

 3月20日(火)発売の『住まいの設計05・06月号』「羽曳野の家」が掲載されました。


撮影は1月中旬。この日も天気のよい1日でした。

 4月14日 (土)には、『住人十色』の放送もあり、ローコストにも関わらず本当に親孝行な作品です。

 住宅誌のライターは女性が多いのですが、手前に立つ男性が今回は担当してくれました。

 その方も熱心に取材していたのがキッチン後ろの収納。

 冷蔵庫も隠れているのですが、コストを落としながら、どうやって機能させるかを奥さんと模索した箇所です。

 編集者、ライターは多くの建物を見ています。やはり、苦心した場所で立ち止まってくれることが殆どなのです。

 土曜日に撮影した「中庭のある無垢な珪藻土の家」にも、そういう部分があります。

 キッチンの右手には、小さな和室があります。

 ちょうど写真家の頭あたりが入口。

 この小さな和室の左には、洗面・脱衣室があります。

 その間の壁に収納があり、畳の上で畳んだ衣類等をカゴに入れます。

 それを反対側の洗面・脱衣から取れるようになっているのです。

 これはキッチンの側面です。

 くぼみをつくり、ゴミ箱を隠しています。

 蓋が開くスペースを確保し、その上にある小さな棚にゴミ袋を常備しておくのです。

 これらは、私たちの手柄ではありません。

 共働きで忙しい奥さん達が「こうなっていればいいのに」を、形にしただけなのです。

 「羽曳野の家」の誌面でのコピーは以下の通りでした。

 『壁も天井も最小限におさえ、光と風と笑いで満たす』

 光と風にこだわって仕事をしてきましたが、その後ろに「笑い」とは……

 最高のコピーをもらいました。

 よければ、私たちがお届けする、光と風と笑いのある空間をご覧ください。

■■■毎日放送『住人十色』4月14日5:00pm~5:30pm
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男にとっての「みがき砂」‐1467‐

 昨日は春分の日で休日。

 長男は休日もクラブに出ていることが殆どですが、昨日は珍しく休みでした。

 午前中だけでもと、家族で出掛けることになりました。

 月末にこども会のボーリングがあるらしく、その練習となったのです。

 ボーリングに来たのは3年振りくらいでしょうか。

 長男は左に引っ掛け気味だったので、もう少し腰を落とし、滑らせるように投げてみてはとアドバイスしました。

 娘はガーターガード?を上げたレーンなので、元気に投げることが目標です。

 ボールは赤の7ポンド。

 妻も長男と同じ傾向だったので、同じアドバイスを。

 2ゲームだけでしたが、少し上達したでしょうか。

 私は2回前くらいから、カーブを投げる練習をしています。

 たまにしか行かないので、6年くらいかかりましたが、ようやくそれなりになったでしょうか。

 145は最近で一番いいスコアでした。

 帰り際、「あちこちでお茶できる家」のクライアントとばったりお会いしました。

 グループで来られていたので、あまりお話しはできませんでしたが、皆さん元気そうで何よりです。

 実は、朝一番に「あちこちでお茶できる家の、キッチン廻りや、構造の雰囲気がいいなと思って……」と資料請求のメールがあったところでした。

 2つの話に関連性はありませんが、嬉しい偶然で幸せな気分で家に帰ったのです。

 「鬼平犯科帳」「真田太平記」等で知られる小説家、池波正太郎。

 「男の作法」は彼の書いたエッセイです。

 その存在は知っていましたが、ようやく読了しました。

 <運命>という項にこうあります。

 男は何で自分をみがくか。基本はさっきも言った通り、

 「人間は死ぬ……」

  という、この簡明な事実をできるだけ若いころから意識することにある。もう、そのことに尽きるといってもいい。何かにつけてそのことを、ふっと思うだけで違ってくるんだよ。自分の人生が有限のものであり、残りはどれだけあるのか、こればかりは神様でなきゃわからない、そう思えばどんなことに対してもおのずから目の色が変わってくる。

 そうなってくると、自分のまわりのすべてのものが、自分をみがくための「みがき砂」だということがわかる。逆にいえば、それを忘れている限り、その人の一生はいたずらに空転することになる。

 30歳の1年、仕事を休んでいる時に「読みごたえのある長編を」とおもい全12巻ある「真田太平記」を見つけました。

 現在は甥っ子が読んでいます。

 この項は、以下のように結ばれています。

 仕事、金、時間、職場やあるいは男と女のさまざまな人間関係、それから衣食住のすべてについていえることは、

「男のみがき砂として役立たないものはない……」

 ということです。その人に、それらの一つ一つをみがき砂として生かそうという気持ちさえあればね。

 池波正太郎は大正生まれの作家なので、やや前時代がかっているかもしれません。

 しかし、性別さえ外せば、色あせない言葉だと思います。

 たまに行ったボーリングのボールだって、上達したいと思えばもちろんみがき砂になります。

 ただ、妻や子供は「暑苦しい人だ」と思っている側面は否定できませんが。

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球春にみる。惚れてまうやろ~‐1466‐

 今日は曇り空でしたが、気温は一気に春めいてきました。

 街路樹のハナミズキが満開です。

 ハナミズキはアメリカ原産だけあり、花がやや大ぶり。近い種でいえば、ヤマボウシのほうが好みではあります。

 しかし、クライアントにハナミズキファンは結構多いのです。

 そんなこともあって、まじまじと見ていると、花弁の付け根が薄桃色なのを知りました。

 よく見れば、なかなかに可愛らしいものだなあと。

 3ヵ月点検で伺ったお家の花壇です。

 また現場日記で触れるのですが、草木は一気に春の装いです。

 元野球少年の私にとって、「球春」は春に現実味を持たせてくれる言葉です。

 大人になり、野球中継を観ることはなくなりましたが、今年気になるのは松坂大輔投手です。

 メジャーリーグから日本に戻って3年間。ソフトバンクホークスで結果が出せなかった彼は、中日ドラゴンズに移籍しました。

 スポーツ情報番組で、彼のインタビューをみる機会がありました。

 プロ入り1年目。イチローとの初対決は3打席連続三振。記憶に残る場面です。

 そして

 今日で「自信」から「確信」に変わりました。

 という言葉を残しました。

 イチロー渡米の6年後、追うように松坂大輔もメジャーへ。2007年のことです。

 生涯最高のバッターは「イチロー」と断言しました。

 他のバッターは自分の投球をすれば抑えられるが、イチローさんだけは、あらゆる手を使って抑えに行かなければ「切られる」感じと言いました。

 そのイチロー選手は、古巣マリナーズに復帰が決まりました。

 2人は、互いを認め合う仲とききます。

 50歳まで現役を公言するイチロー。

 コーチ兼任を断り、あくまで現役一本に拘った松坂大輔。

 もしかすると見納めになってしまうのではということもあり、更に気になるのでしょう。

 2006年、松坂大輔投手の座右の銘を知った時、心の中で何か大きな歯車が動いた感じがしました。

 「目標がその日その日を支配する」

 後藤静香の詩「第一歩」にある言葉です。

 目標は明確だったのか。1日、1日を支配できていたのか。

 12年間もの時間を、懸命に生きてきたのか……

 縁もゆかりもなく、いち野球ファンでしかありませんが、こういう気持ちにさせて貰えるだけで有り難いと思えます。

 最後に。

 松坂選手のインタビューを見て感じたのは、あれだけの実績を持ちながら、あの柔和な笑顔と人懐っこさ。大人の男でも「惚れてまうやろ~」という感じではないでしょうか。

 頑張れ大輔、そして自分。

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日経新聞は面白かった‐1453‐

 今日から2月に入りました。

 厳しい寒さは続きますが、徐々に日が長くなっていくことに、季節の進行を感じます。

 1月の中旬に、

 「Best of Houzz 2018 受賞おめでとうございます!」

 というメールが届きました。

 Bestとなっていたので、全ての中で一番だと思い、喜んでサイトを見に行くと、大阪のリビングルームというカテゴリーの中で選ばれたようです。

 7枚の中の1枚に、「松虫の長屋」のリビングの写真がありました。

 このcutは、写真家の平井さんが「2015年の Best cut」と言ってくれたもの。勿論嬉しいのですがちょっと微妙な感じもあります。

 かなり絞られたカテゴリーなので、正直、betterくらいでしょうか。

 火曜日の夜、久し振りに大学時代の友人と、梅田で会っていました。

 お初天神通りの「ニューミュンヘン」が改修工事中で、別館的な「北大使館」へ。

 この店のこだわりも生ビールです。

 ここの生ビールは飲みやすく、やっぱり美味しい。

 閉店の11時まで、2人で話し込んでいました。

 彼は高槻でjamjamという設計事務所を経営する、いわば同業です。

 彼とは、私が創業して3~4年目あたりは一緒に仕事をしていました。私がお願いして、アトリエmに来て貰ったのです。

 設計、デザインのことをズバッと意見してくれる彼の存在は、本当に貴重でした。友人であり、パートナーでもあったのです。

 同じく、時々アドバイスをくれる知人に、「seiundo」の社長がいます。

 もうひとつ経済に弱い私に、以前から「日経新聞を読んだ方がいい」と勧めてくれていました。

 あまりそういったことに興味がなく、グズグス言っていたのですが、ようやく昨秋から購読をはじめました。

 確かに面白いのです。

 日本経済新聞社という社名から、お堅い記事をイメージしていたのですが、アート、スポーツなどの記事も分厚く「流石」と言いたくなります。

 サッカーの現役最年長選手、三浦知良さんのコラムがあります。

 彼は勉強などしたことがないと書いていましたが、その含蓄ある内容の素晴らしいこと。

 果たして勉強って、何なのだろうと思います。

 「私の履歴書」は、著名人が1ヵ月に渡り、自身の半生を語る名物コラムです。

 昨年の12月は、元プロ野球選手の江夏豊さんでした。

 オールスター9連続奪三振、江夏の21球と、多くの伝説を残した名投手ですが、コラムは覚醒剤事件のお詫びから始まりました。

 その生い立ちから興味深いものばかりでしたが、私が立ち止まったのは、こんな話のところでした。

 1967年、阪神でキャリアをスタートさせた江夏投手は、2年目の1968年に、年間401個の三振を奪っています。

 これは日本記録であり、メジャーリーグでのノーラン・ライアンの383個を上回ります。

 この年、勝利数は25で最多勝も獲得。しかしMVPに選ばれませんでした。

 この時から、人が評価をする賞には全く興味が無くなったとありました。

 このあたり、彼の無頼漢な雰囲気に通じるところがあり、人生感を決定づけたのかもしれません。

 401奪三線は、その数字が越えられるまで、時代がどれだけ変わろうとも、日本一、いや世界一かもしれません。

 この絶対的数値を持つアスリートは、常に自分が世界一とも言えますし、実際そうです。

 言い方は難しいのですが、世界一という甘美な重荷を背負ったまま、その後の人生を生きることになるのです。

 しかし、大衆も、メディアも移ろいやすいものです。

 グラウンドでカクテル光線を浴び、多くの観衆の目を引き付ける快感を味わったなら、それを越える体験はそう起りえないだろう。

 行間から、そんなことを感じていました。

 ちなみに、夕刊は産経新聞をとっています。娘が、読者投稿のコラムがいたく気に入っているからです。

 結論として、日経新聞は面白かった。人のアドバイスはやはり善意で聞くものです。

お客様からのクレームはファンレター‐1450‐

 今日の関東は大雪のようです。

 普段降らない有り難さと、天の気まぐれを、思い知らされる一日になったかもしれません。

 今週中頃には、関西にも寒波がくるよう。雪はどうなのでしょうか。

 昨日は穏やかな晴天でした。

 寒くなるとスポッチャに行きたくなるらしく、昨年のこの時期にも、娘と2人で来ていました。

 卓球を習い出し、テニスも各段に上達していました。バックでもそこそこ返してくるのです。

 卓球は、流石にかなり腕を上げていました。

 自信がもてるものがあると、物の見方が随分変わるだろうと思います。

 お気に入りのビリヤード。

 たまに入った時の気分が忘れられないそう。

 「インスタ映え」が流行語になりましたが、美しい写真を撮りたいという気持ちは常々もっています。

 ビリヤードの球をきれいに並べてみました。

 まずは素材の美しさが一番ですが、秩序も大切な要因だと思っています。

 堺の中央環状店は途中退場が可能な店です。

 昼は近くにある、カレーうどんの「得正(とくまさ)」へ。

 ここのうどんを、娘も楽しみにしています。

 初めは甘め、その後についてくる辛さ、スパイシーさが癖になる味です。

 娘は、濃い、辛いが大の苦手。よって今回も肉うどん。

 それでも、かなり満足していました。

 大阪駅前第4ビルにもあるので、「得正」がチェーン店なのは知っていましたが、「福島上等カレー」も、同じ会社でした。

 外壁に、色々とメッセージが張られています。

 味一筋 夢一途 

 うまいの一言聞くために

 作り続けて三十年

 大阪一なら 日本一 

 生涯守るは この一品

 皆、自分の仕事に精魂込めて生きているのです。

 カレー店のトップシェアはCoCo壱番屋が圧倒的で、2位以下を大きく引き離しています。

 現在はハウス食品の子会社となったはずですが、創業者の宗次(むねつぐ)さんが一代で築いたものです。

 宗次さんと親しい方から聞いた話ですが、彼は壮絶な人生を歩んでこられたそうです。

 親の顔を知らず、兵庫県の孤児院で幼少期を過ごしました。

 その後親族に引き取られましたが、壮絶な貧困で、雑草を食べて空腹を紛らわせたこともあるそうです。

 インタビュー記事が載っているサイトがありました。

 経営者にとって、お客様は最高の先生です。お客様からのクレームはファンレターです。私は現役の経営者の時、毎日欠かさず3時間半の時間を費やして、お客様からのアンケートハガキを読んでいました。その内容が厳しければ厳しいほど、本当に役立ちました。

 そう簡単に、出てくる言葉ではありません。

 しかし、よく理解できます。

 私の仕事は、多くても年に10名程のクライアントと建築を創っていくことです。

 建築とは本当にお金が掛かるもので、やり直しはききません。よって、失敗など許されません。

 若い頃は、このプレッシャーに押し潰されそうになりました。

 しかし、「失敗しない」を目標にしていても、失敗が無くなることはありません。

 これまでの仕事人生で一度「この現場には、100%、施主の立場に立ってくれている人が居ない」と言われたことがあります。

 そこに至る過程で、言いたいこともありましたが、クライアントがそう思ったならそれが全て。それのみが真実です。

 以来、少々のことがあったとしても100%を超えられるよう「180%、クライアントの幸せのためだけに働くしかない」と思うようになりました。

 そして、どんなことがあっても退かないと決めました。

 お客様からのクレームはファンレター。

 余程暇な人なら別ですが、気にもならないのに、耳痛いアドバイスをしてくれる人は居ません。

 やはり間違いなくファンレターなのです。

家は星座に似ている<回遊できるの家>‐1448‐

 2018年初めの取材は「回遊できる家」になりました。

 竣工は、2016年の6月ですが、三男君はその2ケ月後に誕生。

 webサイトにUPしている写真は更にその半年後の写真です。

 この時は、奥さんが抱っこしたり、寝かしつけをしながらご家族6人での撮影で、とても賑やかだったのです。

 その時以来の訪問で、丁度1年振り。

 このあたりは住宅街のはずれに位置し、とても環境のよいところです。

 まずは、次男君が笑顔で出迎えてくれました。

 三男君も1歳半になり、すっかり大きくなりました。

 取材クルーは、編集者、ライター、カメラマンの3名で、うち2名は東京から。

 住宅誌のライターは女性が多かったので、男性は初めてかもしれません。

 他には旅の記事も書くそうで、取材の合間に、旅話で盛り上がっていました。

 余談ですが、小笠原諸島には空港がないそうで、最もハードルが高いことが分かったのです。

 ご主人への取材は、リビングのラグの上で。

 冬でもとても暖かいと答えてもらいました。

 冬は建物奥深くまで日が差し込み、夏はできるだけ日を入れないことに拘って設計してきました。

 朝に暖房を入れると、その後は不要とのこと。

 ウッドデッキも、うまく内と外をつないでくれています。

 一旦減額で無くなったのですが、奥さんの「DIYででも」という熱意が、実現につながりました。

 ロフトにあるガラス瓦は、ライターの人も「初めて見ました」と。

 瓦屋根が減っているからだと思いますが、シンプルに光を取り入れることが出来る優れた材です。

 その奥に見えるのはご主人の書斎。

 だったのですが、次男君の遊び場となりました。

 彼は電車好きで、プラレールが常設されているのです。

 取材陣に好評だったのが、キッチン後ろの収納。

 冷蔵庫、電話も含めて、全て引戸の後ろに隠されています。

 スチールラックに2種の収納カゴで、とても上手に、美しく収納されています。

 水色のカゴは百均のものだそうですが、カラーのテイストを統一するだけで、全く違う景色になるものです。

 撮影の皆さんから色々褒めてもらいましたが、やはり奥さんの小物選びのセンスが光っていると思います。

 奥さんはいつも謙遜されるのですが。

 紺のラグ、紺のタイル、紺のクロスに紺のイス。

 水色のカゴに、水色のクロス。

 ラグ、洋服等も、チェック柄が多かったのも奥さんの好み。

 物に意思はありませんが、ストーリーを与えてやるとそれぞれが、つながり輝きだします。

 夜空の無数の星から、神話というストーリーを見つけるのに似ています。だとするなら、出来上がった家は星座といえそうです。

 ライターから奥さんへ「なぜ守谷さんを選ばれたんですか」という質問がありました。

 私が前にいては答え難いと思い、席を外そうとすると、即答でした。

 「私とお誕生日が一緒だったんです」

 365分の1なので、光栄なことですが、少しずっこけたのです。

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『建築家と家を建てる、という決断』amazon 1位‐1439‐

 「一般の方と建築家が近くなる本の執筆を依頼したく……」というメールが届いたのが2015年の12月。

 あっという間に、2年が経ってしまいました。

 初めての著書、『建築家と家を建てる、という決断』がようやく出版されました。

 2017年11月27日が1版となっていますが、実際に購入できるようになったのは一昨日の12月12(火)。

 amazonのページにいくと、「なか見!検索」とあり、約20ページを見ることができます。

 これだけ先に読めるようになっているとは知りませんでした。

 昨日の午後1時に見に行くと「民家・住宅論」のカテゴリーで「1位」となっていました。

  ‹ 本 ‹ アート・建築・デザイン ‹ 民家・住宅論

 周知の通り、上記のようにカテゴリーは細分化され、1時間ごとに更新されるようですが、それでも驚きました。

 著書をだすと、これらの1位を狙うためにキャンペーンをはると聞いたこともあります。

 「そんな嘘っぽいのは嫌だな」と思っていたのです。

 ひとつ上の「建築」まで階層を上げても、昨日の2時頃は27位でした。

 この時間帯のランキングは以下のようなもの。

1位 次の「震度7」はどこか!
 角田 史雄  (著)

7位 Casa BRUTUS(カ-サブル-タス) 2017年12月号

8位 安藤忠雄の奇跡 50の建築×50の証言
 安藤 忠雄 (著)

21位 Casa BRUTUS(カ-サブル-タス) 2017年11月号

27位 建築家と家を建てる、という決断
 守谷 昌紀 (著)

28位 安藤忠雄 仕事をつくる―私の履歴書
 安藤 忠雄 (著)

 妻が言うには、1時間前までは24位だったとのこと。小細工は嫌だと書きましたが、気にならないといえば嘘になります。

 28位の安藤の著書は、日本経済新聞の人気コラム「私の履歴書」で、しかも5年前の出版です。

 私は人気作家でもないので、本当に1番だとか、安藤より支持を得たと思っている訳ではありません。

 これまでのクライアント、知人に送ったメールだけで、これだけ購入してくれたということに、ただ感謝するだけです。

 表紙は縦長が条件で、「松虫の長屋」から選びました。

 兄弟がボルダリングで遊んでいる姿をお母さんが見守っているものです。

 裏表紙は「高台の家」の擁壁下からのカットにしました。

 「家族の物語を空間に織り込みたい」そして「モノは美しくあってほしい」という、2つの思いから選んだものです。

 文章を書くことを職業としている人に、昔から敬意をもっていました。

 webサイトのプロフィールにあげた、好きな作家は以下の通り。

 開高健、沢木耕太郎、志水辰夫、司馬遼太郎、阿佐田哲也、半村良、水上勉、白石一郎、松本清張、宮本輝、池波正太郎 

 いずれも文章が美しく、リズムがよい一流の作家ばかりです。

 しかし、ある人にとっては、この名前にもさほど興味がないかもしれません。

 建築家との家づくりを少しでも意識している人になら、価値のある本を書くことできるのではと思い、筆をとってみたのです。

 広げた風呂敷ほどの内容があったのか、全く期待外れなのか、興味のあるかたはご一読下さい。

■■■『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
ギャラクシーブックスから11月27日出版■■■
<民家・住宅論>amazonランキング1位

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