オペは神戸で‐1272‐

 母の里が香川で、帰郷のあとはフェリーで神戸に戻りました。

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 明け方、市章と錨形の電飾が見えてきたら旅の終わりを実感したものです。

 昨日、神戸の中央市民病院でオペを受けました。少し切っただけで経過は順調、至って元気です。

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 三宮からポートライナーに乗って15分程。

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 新築なのか改修なのか、とても清潔な病院でした。

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 私の病室は北向きでしたが、とても明るく、暑すぎない良い部屋。寝室の北、東の開口は、やはり良いなと実感します。

 「唾石症」と言う、唾液腺の中に結石があると分かったのが昨年の12月。結石とはカルシウムが石状に固まったもので、尿管結石と同じもののようです。

 つるみ歯科クリニックへ定期クリーニングに行くと「舌の下に大きな唾石がありますよ」と、院長に教えて貰いました。

 確かに、触ってみるとパチンコ玉の半分位の塊があります。

 唾液の出を悪くするので、出来れば切開して摘出した方が良いとのこと。紹介状を書いて貰い、ある総合病院へ行ったのが1月でした。

 担当医師は「切開しか方法がありませんね。入院は1週間くらい」と。

 何の支障も無いのに、ましてや1週間も休む時間など無く、他の選択肢は無いですかと訊ねました。

 「神戸の中央市民病院が、内視鏡の手術をしているかも」と聞き、再度紹介状を書いて貰いました。

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 全部で3つの唾石があり、舌の下にある唾石が大きくなりすぎているので、内視鏡での手術は難しい。

 しかし、口の中からの手術なら一泊の入院で可能。その場合は、一番奥の唾石は摘出が難しかもしれないという見解でした。

 2回目の診察の前に、出口にある唾石がポロッと取れ、一度、内視鏡でもトライしてみましょうかという話になったのです。

 私と同年代の、とてもはつらつとした先生で、この人にお願いしようと決めました。

 今回、一番驚いたのは麻酔の話です。

 全身麻酔での手術だったのですが、麻酔中は自分だけで呼吸をしていないそうです。

 「呼吸を忘れるくらいの麻酔をしていると考えて下さい」と。その説明を聞いた時はゾッとしました。

 2012年に、痔瘻の手術をしました。

 この時 「もし今が原始の世界だったら、完治する事は無かった」と書きました。今度は、生きていなかったと書かざるを得ません。

 原始の世界ならオペなどないのですが。

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 先程会社に戻ったのですが、口の中を2ヶ所程切っているので、話し辛く、何かを飲み込むのはかなり痛いです。

 もう少し軽く考えていたのですが、やはり手術など、しないに越したことはありません。

 病室からは六甲山系が見えました。今朝は快晴で、その景色にホッとしたのです。

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 三宮駅前の植え込みも、満開の花。

 海、緑、花と、やはり自然はパワーの源です。

 体にガタは来ていませんが、いろんな事が起こる歳になりました。しかし、人生を困難克服・成長ゲームと考えれば、それらの課題も楽しむだけです。

 そう考えるとこの日記が、どれだけ私の助けになっているか。全てが話題になるのですから。

 一番変わったのは、2日間会社を空けても、仕事にブレーキが掛かっていないことだと思います。

 災い転じて福となす。全ては考え方なのだと思うのです。

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