ぼやきの言う一流の条件‐1211‐

 最近、長男が野球に興味を持ち出したと書きました。

 朝、出来るだけ一緒に練習しています。

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 しかし、2人でのバッティング練習はなかなか大変で、父にも玉拾いをして貰っています。

 私は小学校4年で本格的に少年野球を始め、中学3年まで野球部に所属していました。ショートかサードでレギュラーを外れたことはありませんでした。

 他の野球少年と同じく、プロ野球選手になりたいと思ったものですが、それは叶いませんでした。

 最近、ようやく「野村ノート」を読みました。

 プロ野球界において、知将といえば野村克也。弱小をチームを何度も優勝に導いた手腕は、だれもが評価するところです。

 ただ、テレビで見るぼやきが好きでなく、憧れの現役選手をバカにしているようで、なかなか手に取れなかったのです。

 野球論は置いておきますが、冒頭から、いきなりハッとされられます。

 われわれの時代はそれが当然だったが、親に楽をさせたいという思いが一流と呼ばれる人達の原動力だった。逆に言えば、一流とよばれる人間で親を大切にしない者はいなかった。親孝行とはすなわち感謝の心である。この感謝こそが人間が成長していくうえで最も大切なものである、というのが私の持論である。そして、そうした成長の集大成がチームとしての発展につながっていく。

 全く苦労をしていないとは言いませんが、何不自由なく大人になり、自分の好きな仕事をさせて貰っています。

 両親とも元気で、今も仕事をしてくれています。

 野村克也は、現在の京丹後市の出身で、今は亡き「白馬の山小屋」のクライアントは同級生でした。

 当時の話を聞くと、間違いなく生活は楽でなかったばずです。

 親を楽にさせてやりたい。そんな思想は、微塵も持ったことの無い私からすれば、想像がつかないほどの大変さだったのだと思います。

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 空き地が沢山あった70年代と違い、野球をするのも一苦労です。

 旅先の佐賀県で、広い芝生公園を見つけて。

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 近所のバッティングセンターで。

 以前、スポーツの語源について書きました。「de」は否定で「仕事をではない」。つまり「遊び」という意味です。

 野村の教えと共に、楽しみながら苦労をしてくれたらと思います。

 一流の条件。

 これは親に限ったことでは無いと思いますが、自分に足りないものは数限りなくあれど、一番足りていないのは……

 秋の夜長が、そんなことを考えさせるのか。 

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