弟の家には屋上があります。
夏にはプールを出しているので、長男を連れて遊びに行ってきました。これが結構大きくて本格的なのです。
タツノオトシゴからは噴水がで、滑り台の滑りを良くします。
これが尼崎の「コストコ」で2、3千円で売ってるそうです。
コストコはアメリカのスーパーチェーン。クライアントにも何人かファンがいました。
量も多く、安いので、年会費4,200円をどう考えるかだけでしょうか。ちなみに駐車場もアメリカンサイズとのこと。
屋上では、3歳、3歳、10ヶ月で小一時間遊びまわっていました。
下階に下りて、クワガタを皆でつつきまわしていました。
セミの鳴き声もうるさくなって来ていよいよ夏本番です。
市街地の住宅で、大きなプールを置くのは大変です。そういう意味で、屋上は使い勝手の良い屋外です。
しかし屋上は一般の屋根と比べると高くつきます。防水をした上で、歩けるような構造体が必須で、古来よりの木造建築には無かったものです。
少し専門の話をすると、19世紀の前半に活躍した近代建築の三大巨匠の一人、ル・コルビュジエは「新しい建築の5つの要点」として以下を上げています。
「ピロティ、屋上庭園、自由な平面、水平連続窓、自由な立面」
屋根の上は、近代建築になって手に入れたエリアと言えるのです。
現実的な話もすると、屋根を一般形状にするか、屋上にするかは、相当なコスト差があり、大きな分かれ目です。弟の家もご多分に漏れず、金額を合わせるのに随分苦労をしました。私が設計したので良く知っています。
家を創る時、どんな選択をするにしろ、悪い結果になることはまずありません。何故だか分かりませんが、希望、コスト、いろんな条件を突きつけられ、真剣に悩んだ結果は必然と言えるのかもしれません。
この家の屋上も、有って然るべきだったのだと思います。